仕事で多くの負荷がかかる時期
会社員や公務員が仕事で肉体的、精神的に多くの負荷がかかるのは働き始めた時ですね。
今までは学生や違った職種で働いていた場合、仕事内容を一から覚える必要があるからです。慣れるのに早い方だと3カ月、遅い方だと1年以上かかるというのが私の印象です。
そして、仕事内容をある程度覚えると仕事は幾何か楽になりますね。
これは肉体的なことよりも精神的な面で楽になるということです。
・自分ができる業務内容
・職場の人間関係の距離感の把握
・抑えるべきポイント
このようなことが分かってくるからですね。
仕事をはじめて数年はこれでよいのですが、いつまでもこのような状態ではいられないということです。年数が経ってくると自分に与えられる業務内容も複雑なものになっていきます。
消防の救急隊員を例に挙げると、救急隊員になると一番最初にするのは隊長の指示通りに傷病者に対して処置をする隊員の役割をすることになります。
そこである程度の経験を積んで、運転する機関員になり、最終的に隊の指揮をとって病院交渉などをする救急隊長となります。
・隊員・・・隊長の指示を聞いて、傷病者の処置を行う
・機関員・・・救急車の運転をする。(現場から病院出発前は隊員と同じように傷病者の処置を行う)
・隊長・・・隊全体の指揮を取って、傷病者の容態を見極めて、適切な病院へ搬送することができるように、病院交渉などを行う。
階級などの制限によって付くことができない役割もありますが、救急隊員で言えば、この隊員、機関員、隊長の役割全てをこなすことができて一人前と言えるということです。
ひとりで仕事を完結させることができれば仕事は楽になる
救急隊員で言えば、誰が見ても一人前と評価されるには10年、もしくは救急出動件数8000~10000件は見ておく必要があります。
10年間救急隊員として経験を積んでようやく、救急現場の仕事を完結させることができるスキルが身に付くということです。
そして、一人前になると仕事は非常に楽なものになりますね。
自分の能力不足で他人の時間を奪うことが少なくなるからです。
・上司の時間を割く
・先輩に迷惑をかける
・後輩に気を使われる
仕事で精神的にしんどいのはこのようなことだからですね。そして、一人前になればこのような機会は非常に少なくなるということです。
石の上にも三年
私は石の上にも三年という言葉は人生において大切だと考えています。
どんな辛くても辛抱していればやがて、何らかの変化があって事態好転の芽が出てくるということです。
これはどのような仕事でも当てはまることですね。
しかし、現代のような専門性の高い仕事が増加してきている社会においては、石の上にいなければならないのは3年では短くなってきているということです。
これは転職をするような場合でも同様です。
ひとつの業界である程度のスキルを身に付けて転職をする、このようなことを繰り返して自分の市場価値を高めていくような場合でも、自分にはっきりとした市場価値が生まれるまでには長い時間がかかるということです。
YOHの考え
私は消防組織でしか働いたことがなく、働きはじめて15年以上が経ちますが、やっと仕事が楽になってきたと思える時があります。
・息の抜き方
・仕事の振り方
・抑えるべきポイント
このようなことが分かってきたからですね。そして、救急の現場活動や事務処理などを自分の経験や能力によって意思決定できるようになったからですね。
・伺いを立てる必要がない
・自分の裁量でできることが増える
・自分のペースで物事を進めていける
このようになってようやく仕事が楽になってきたということです。
私の場合、ここまで来るのに15年間を要したということです。(周囲と比較しても非常に時間がかかっていますね)
しかし、まだまだ救急隊としては2流です。
ここから1流半になるにはさらに多くの時間がかかるということです。そして退職まで働き続けても、本物の1流の救急隊員になれるかは分からないですね。
石の上に30年と言ってもおおげさではないということです。それほど研鑽には時間がかかるということですね。
そして、これは資産形成でも同じことですね。短い期間我慢するだけでは資産形成することができない時代になっているということです。
・最低でも15年
・普通にすれば30年
インデックス投資ならばこれだけの時間がかかるということです。もし、3年で資産形成しようとするならば、別の方法を取る必要があります。
・FX取引
・CFD取引
・暗号通貨取引
・個別株短期売買
しかし、このような方法で資産形成をすることができるのは一部の才能豊かな人だということです。多くの人は3年で資産形成することはできないということです。
どのような仕事をするにせよ一人前になるには非常に時間がかかるのですね。そして、それは資産形成においても同様だということです。
ご覧いただきありがとうございました。
仕事で大切なのは何が自分にとって大切かを考えることですね。
人生は平坦ではないですね。多くの場合、超級山岳を超える必要があります。
現代において、自由の価値が下がっていると感じます。