YOH消防士の資産運用・株式投資

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【100万円・500万円・1,000万円】それぞれの壁には攻略法がある

資産形成の壁

 資産形成初期段階には3つの金額的壁があると言われています。

 ・100万円の壁

 ・500万円の壁

 ・1,000万円の壁

 壁についてはこの3つですね。しかし、○○万円の壁といっても、税金や社会保険料負担が増加する103万円の壁や130万円の壁のようなものではありません。

 お金を増やしていくにあたって、超えていく必要がある通過点として超えにくい段階があり、それが資産形成における3つの壁であるということです。

出典 

統計局ホームページ/家計調査報告(貯蓄・負債編)−2022年(令和4年)平均結果−(二人以上の世帯)

 総務省統計局の家計調査報告によると、2人以上の勤労者世帯の貯蓄の内訳はこのようになっています。

 ・100万円未満・・・10.5%

 ・500万円未満・・・33.1%

 ・1,000万円未満・・・53.3%

 1,000万円未満を抽出して確認するとこのようになっており、貯蓄1,000万円未満の世帯が半数以上であることがわかります。

 それぞれの金額のところに壁があるということですね。

 そして、この3つの壁は誰しもが超えることができます。

 ・年収が平均よりも低い

 ・現在貯蓄が全くない

 このような状態であっての超えることができるのですね。その理由は、各壁についての攻略法が明確に示されており、その攻略法は誰しもが実践することができるからです。

 ・100万の壁攻略法

 ・500万円の壁攻略法

 ・1,000万円の壁攻略法

 今回は資産形成初期段階に超える必要がある3つの壁の攻略法について触れてみたいと思います。

100万円の壁攻略法

 資産形成において最初の壁となるのは100万円の壁ですね。

 この100万円の壁攻略法というのは、1つのことを実践するだけで超えることが可能です。

 ・毎月、給料の1割を貯蓄する

 これをするだけで100万円の壁というのは超えることができます。

 ・給料が手取りで月20万円であれば、2万円を貯金する

 ・貯金が100万円を超えるまで続ける

 やることはこれだけです。貯めてもすぐに使ってしまうというのであれば、天引き貯金や定期預金、勤め先にある財形貯蓄などを利用して、すぐに使うことができないような仕組みを自分で作るなど工夫をしてもよいですね。

 とにかくコツコツと少額でもよいので、毎月給料の1割を貯蓄していくことが100万円の壁攻略法です。

 ・毎月の手取りで生活がカツカツ

 ・手取りが少ないので1割も貯金することができない

 このような状態というのは、手取り金額に対して生活水準が高すぎるということです。

 資産形成をするためには、何かを我慢したり、生活に工夫を取り入れるなどをして、毎月給料の1割を貯蓄していくことをしなければならないということです。

 しかし、この毎月給料の1割を貯蓄するというのは、給料が少なければ100万円に到達するのに非常に時間がかかります。

 ・月2万円を貯蓄

 ・100万に到達するには50カ月(4年2カ月)

 平均的な手取りである月20万円であっても、100万円の壁を超えるにはこれだけの時間がかかるということです。

 これはかなり忍耐力がある方でも難しいですね。そのため、ある程度期間を短縮する取り組みをする必要があります。

 その取り組みというのは、「生活にかかるお金を削減する」ということです。

 ・手取り20万円で月18万円の生活 → 月16万円で生活して4万円を貯蓄

 このように生活にかかるお金を削減することによって、100万円の壁を超える速度を早くすることができるということです。

 そして、生活にかかるお金を削減するということは、500万円の壁攻略法のひとつでもあります。

500万円の壁攻略法

 給料の1割を貯蓄し続けて、貯金が100万円を超えた次に立ちはだかるのが500万円の壁です。

 これを超えることができるのであれば、資産形成の基本は固まってくると言ってよいですね。

 そして、資産500万円の壁を超える攻略法は2つのことを実践するだけです。

 ・生活の支出を見直す

 ・家計簿をつける

 100万円の壁を超える攻略法の「手取りの1割を貯蓄する」ことを継続しつつ、この2つをすることが500万円の壁を超える攻略法です。

 生活の支出を見直すことで大切なことは、毎月かかる大きな固定費から見直していくことです。

 ・家賃

 ・車両

 ・保険

 ・通信

 ・サブスクリプション

 具体的にはこのようなことにかかる費用ですね。見直しをして支出を削減するといっても、何でもかんでも削減すればいいというわけではないですね。

 ・少しでも家賃が安いところに引っ越しをする

 ・毎日車を使うが車を手放す

 ・必要な保険も解約する

 このようなことはするべきではないということです。大切なのは生活の質と支出のバランス感覚です。

 ・車を所有しているが、週に1度しか乗ることがない

 ・10年以上同じ保険に加入し続けている

 ・使用頻度の低いサブスクリプションに加入している

 このようなことであれば、支出を見直して、できる範囲で削減することが大切だということです。

 そして、月々の支出を把握するためには家計簿をつけることは欠かせません。

 ・基礎生活にどれぐらいの金額がかかるか

 ・年間の支出はどれぐらいなのか

 ・浪費にいくら使っているのか

 このようなことを把握しなければ、お金を増やしていくことは難しいからですね。

 家計簿の適切なつけ方についてはこちらで記事にしています。

fire-money.hatenablog.com

1,000万円の壁

 資産が500万円を超えると次に超える大きな壁が1,000万円の壁です。

 この1,000万円の壁を超えることができれば、資産形成の初期段階を終えることができていると考えてよいですね。

 そして、この1,000万円の壁を超える攻略法は1つです。

 ・株式投資をする

 これを行う必要があるということです。投資といっても、いきなり何百万円も株式を購入するわけではありません。

 ・月5万円

 ・年間60万円

 これぐらいの金額を目標に無理のない範囲ではじめていくということです。

 そして、株式投資では国が用意している税制優遇制度があります。

 ・NISA

 ・iDeCo

 この2つの制度設計に沿った株式投資、ずばり言ってしまえば、長期投資を中心としていくことが1,000万円の壁の攻略法です。

もちろん、1,000万円の壁というのは、貯金、支出の見直しだけで超えることもできます。

 しかし、1,000万円からさらに先、2,000万円、3,000万円と資産形成していくためには、投資をするということは必須です。

 そのための準備として、少額から株式投資をして慣れておく必要があるということです。

壁は乗り越える必要はない。扉があり簡単な鍵がついているだけ。

YOHの考え

 今回は資産形成初期の3つの壁の超え方について触れてみました。 

 ・100万円の壁

 ・500万円の壁

 ・1,000万円の壁

 資産形成初期段階にはこの3つの壁がありますが、それぞれに攻略法があり、誰しもが突破することが可能です。

 ・100万円の壁・・・給料の1割を貯金

 ・500万円の壁・・・支出の見直しと把握

 ・1,000万円の壁・・・少額からの比較的リスクの低い株式投資

 それぞれの壁の攻略法については、このように考えておいてよいですね。これを実践するだけで、それぞれの壁は超えることができるということです。

 大切なことは、資産が500万円を超えるまでは積極的な株式投資は必要無いということです。

 ・貯蓄

 ・支出のコントロール

 この2つを中心に500万円の壁を突破する方がよいですね。どうしても株式投資を取り入れたいのであれば、iDeCoだけに留めておいた方がよいというのが私の考えです。

 しかし、実際のところ、それぞれの壁の攻略の仕方は人それぞれです。

 ・年収

 ・支出

 ・家族構成

 このようなことが違えば攻略の仕方も異なるからですね。

 年収が高ければ、貯金や支出をそれほど意識することなく、1,000万円を無理なく作ることができる方というのもおられるということです。

 しかし、平均的な年収でそれぞれの壁を超えるためには、資産形成の基礎を固める必要があります。

 ・100万円の壁・・・貯蓄の基礎

 ・500万円の壁・・・支出コントロールの基礎

 ・1,000万円の壁・・・株式投資の基礎

 これを固めることができなければ、ここから先、資産を増やしていくことは難しいということです。

 資産形成の基礎を作るための段階、それが100万円、500万円、1,000万円の壁であると私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 節約だけしていても資産を増やすことは難しいですね。お金を増やすには3つの基礎を固めることが大切です。

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 値上げラッシュに対抗する家計管理については、こちらで記事にしています。

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 資産が500万円を超えると、支出コントロールと投資はセットで行うのがよいですね。

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