YOH消防士の資産運用・株式投資

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庶民に大手銀行は利用できなくなってきているということ

大手銀行の手数料有料化

 大手銀行では2021年以降から手数料の有料化が進んでいます。紙通帳の発行手数料や年間利用料、口座維持管理手数料などですね。中でも、ゆうちょ銀行が硬貨の両替を有料化することは大きな話題になりました。

 ・三菱UFJ銀行 550円/年

 ・三井住友銀行 550円/年

 ・みずほ銀行 1,100円(発行時手数料)

 紙通帳のランニングコストを確認するとこのようになっています。

 それほど大きな金額ではありませんが、多くの方は紙通帳を持っているだけで預金残高が減っていくことになります。大手銀行の普通預金利率は0.001%ほどだからですね。

 ・550円÷0.001%=5,500万円

 大手銀行の普通預金で年間550円の利子を得るには、5,500万円の口座残高が必要です。これは、庶民にとっては不可能と言ってよい金額ですね。

 そのため、給料受取口座を大手銀行にして紙通帳を発行した場合、利子で賄いきれない利用料がかかることになります。

 このように考えると、庶民にとって大手銀行で預金を管理するということは資産形成の観点から言っても相性が悪いということです。

 ・庶民が銀行に求めていることとは

 ・庶民はどのように預金管理を行えばよいのか

 今回はこの2点について考えてみたいと思います。

庶民が銀行に求めていることとは

 庶民が銀行に最も求めていることは預金管理です。

 ・盗難

 ・管理の手間

 ・浪費

 銀行を使わずに現金を自宅で管理するとなると、このようなリスクや手間がかかります。それを引き受けてくれるため、銀行を利用しているということですね。

 そして、銀行は預金者から集めたお金を住宅ローンを組みたい方や企業などに貸し出して、預金金利と貸出金利の差額を稼ぐことができるということです。しかし、現在は超低金利時代です。

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出典 ダイヤモンド不動産研究所

 主要銀行の住宅ローン金利は変動なら1%以下、固定なら1~1.5%ほどです。これでは、預金の利率が上がらないのは当然と言ってよいですね。

 現在、銀行は保険商品や投資信託などの金融商品を積極的に販売しています。その理由は、預金金利と貸付金利の利ザヤで稼ぐことを主な収入源としていた銀行は、それだけでは稼げなくなったからと言ってよいですね。

 そして、その一環として各種手数料の有料化への流れに繋がっていくということです。

銀行は手数料で儲けることを考えてはいない

 手数料の有料化については様々な意見がありますが、多くの意見は否定的なものですね。

 ・今まで無料だったものを有料にしないで欲しい

 ・利子よりも手数料の方が高い

 多くはこのような意見です。しかし、これらの意見は本質的ではありませんね。預金者には取引する銀行を選択することができるからです。

 ・少しでも利子が高い銀行を選ぶ

 ・手数料がかからない銀行を選ぶ

 このようなことができるからですね。そして、銀行の手数料で儲けることは考えていません。

 ・店舗の縮小

 ・ATM台数の縮小

 ・行員の縮小

 手数料をかけることによって、紙通帳やATMを使う方が少なくなればこのようなランニングコストを削減できることになります。これが非常に大きいということです。 

できるだけネット銀行の利用をする

 このように各種サービスに手数料がかかる一方で、ATMや行員が少なくなるということは、大手銀行の対人サービスは縮小されていくということです。

 ・手数料はかかる

 ・サービスを受けるのに今よりも時間や手間がかかる

 このようになっていくということです。これでは手数料を支払う意味は非常に薄れます。そのため、一部の管理の手間を自分で行うネット銀行を使うことが求められるということです。

 ・手数料がかからない

 ・振込、振替手数料が無料(各銀行で差はある)

 ・利率が大手銀行よりもよい(0.1%/年)

 ネット銀行にはこのようなメリットがあります。一方でデメリットも存在します。

 ・インターネット環境が必要

 ・ネット環境に不慣れな場合、口座管理に非常に手間がかかる

 このようなデメリットもあるのですね。このメリット・デメリットと手数料を勘案して、大手銀行と付き合う必要があるということです。

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大手銀行とネット銀行のサービスを比較した場合、ネット銀行を選択した方がよい。

YOHの考え

 私の世帯では、給料受取や夫婦で管理している銀行は全てネット銀行にしています。

 家賃の引き落としだけはゆうちょ銀行にしていますが、これは家賃引き落としがゆうちょ銀行しか対応していないためですね。

 ゆうちょ銀行に関してもデジタルで管理できるので、実店舗に足を運ぶことはほぼ無いと言ってよいですね。ネット銀行のサービスに非常に満足しているということです。

 ・ランニングコストが割高

 ・店舗に足を運ぶのに時間がかかる

 このようなことから考えても、公務員や会社員にとっては大手銀行は利用できなくなっているというのが私の印象です。

 しかし、高齢者の中にはどうしてもネット環境に馴染むことができない方も少なからずおられます。

 ・80歳からパソコン操作を学ぶ

 ・85歳でスマートフォンを使いこなす

 このようなことをできる高齢者の方は非常に少数です。

 そのようなネット環境に馴染めない方にとっては、紙通帳や行員の窓口対応は欠かせないものです。そのため、そこに少なくない負担をかけるのは、どうなのかと言うのが私の考えです。

 今や多くのサービスがネット環境が無いと利用できない状態になっており、ネット環境やパソコンに対する知識は必須となっています。

 生まれた時からそのようなことが当たり前の若い世代は苦に感じることは無いでしょうが、こどものころにそのような環境下に置かれていなかった世代にとっては、それらを学習する必要があるということです。

 今後も様々なサービスが生まれてきて、それを使えなければ損をすることがより顕著になっている時代になっているということです。

 時代に取り残されないためには、日々学習することが大切だと私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 銀行については、こちらでも記事にしています。

fire-money.hatenablog.com

 公務員は制度を利用すれば、貯蓄がなくても投資をはじめることができますね。

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 住宅ローンについてはこちらで記事にしています。

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