インデックス投資
インデックス投資とは、市場全体の動きに連動した成果を出すことを目的とした投資手法です。
・インデックス・・・株式市場などの全体の動きを表す指標
・投資・・・利益を見込んで資産投下すること
この2つを合わせた造語として用いられているのがインデックス投資です。そして、インデックス投資は株式投資初心者から上級者まで、誰しもが取り組んでよい投資手法です。
・iDeCoやつみたてNISAなど国の税制優遇制度がある
・手間がかからない
・自分の資産状況に合わせた金額で行うことができる
・長期的に見れば資産増加する確率が極めて高い
インデックス投資にはこのような特徴があるからですね。短期的に大きく資産を増やしたい方であっても、一定額をインデックス投資に充てて置くことは将来の保険になり得るということです。
そして、インデックス投資の大きな特徴のひとつが「投資のためにかけた努力と成果が伴わない」ということです。
・投資の学習をするために多くの時間を費やした
・投資の学習をするために高価な教材を購入した
このようなことによって、投資のリターンが上昇するわけではないということです。
しかし、インデックス投資に努力が不要かと言えばそうではありません。
インデックス投資によって資産形成していくためには、投資以外の部分で頑張る必要があるということです。
・何故、投資以外を頑張ることによってインデックス投資の成果が出るのか
・インデックス投資の効果を上げるために必要なこと
今回はインデックス投資についてこの2点を中心に触れてみたいと思います。
何故、投資以外を頑張ることによってインデックス投資の成果が出るのか
先述したように、インデックス投資はインデックス投資を頑張ることによってパフォーマンスが上昇することはありません。
むしろ、何もしない方ことこそが最も大きなパフォーマンスを得るためには大切です。
それは、インデックス投資がただただ指数に連動するパフォーマンスを得るための投資手法だからですね。
・S＆P500
・ACWI（オール・カントリー・ワールド・インデックス）
このような長期的に見て右肩上がりの指数と同じパフォーマンスを得ることができればよいので、投資家が手を加える必要がないということです。
しかし、同じ金融商品を購入していても成果に差が出ることは当たり前です。
・Aさんは10年で金融資産を3,000万円にした
・Bさんは10年で金融資産を200万円にした
このような差が出るということです。この差が出る理由は「入金力」の差によるものです。
このように同じ期間で同じ運用利回りであっても月々の投資金額が異なれば投資期間終了後に形成できている資産額は大きく異なります。
そのため、インデックス投資で成果を上げたいのであれば、入金力を高める必要があるということです。
入金力を高めるためにするべきこと
インデックス投資の成果を上げるためにするべきことは入金力を高めることですが、これはインデックス投資をどれだけ頑張っても上がることはありません。
別のところからアプローチする必要があるということです。
・月の積立額は3万円
・これを月10万円にしたい
このように考えた場合、月7万円（年間84万円）を何らかの方法によって捻出する必要があるということです。
そして、月7万円を捻出するためのアプローチ方法というのは様々です。
・自分自身が副業をする
・配偶者がパートタイムジョブをする
・家計の固定費を見直す
・浪費を減らす
・世帯の支出全般をダウンサイジングする
ザっと思いつくだけでもこのようなことが挙げられます。
大切なことは、これらを自分自身の状況に合わせて取り入れるということです。
・副業によって本業が疎かになる
・配偶者がパートタイムジョブをすることによって日常生活が疎かになる
・元々少ない浪費をさらに極限まで少なくする
このようなことにならないように考えつつ、取り組む必要があるということです。
YOHの考え
今回はインデックス投資で成果を上げるためにすることについて触れてみました。
インデックス投資で成果を上げるためは投資を頑張る必要は無く、入金力を上げることが最も効果の出やすい方法のひとつだということです。
そして、入金力を上げるためには投資以外の部分を頑張る必要があるということです。
・仕事
・生活費
方法は様々ですが、この2つを頑張ったり見直したりすることによって、インデックス投資にかけることができるお金を増やしていくことが、成果に繋がるということです。
インデックス投資というのは優れた投資手法であることは間違いないですが、充てることができる金額が少なければ大きな資産を形成することが難しいのですね。
・月1万円（年間12万円）
・積立期間30年間
・利回り4％
この条件でインデックス投資をした場合、積立期間終了後の資産額は約700万円になります。
この700万円という金額は大金であることは確かですが、老後生活を十分に送ることができるお金かと言えば、そうとは言い難いですね。
インデックス投資の最も大きなデメリットとして挙げられるのが「時間がかかる」ということです。
月1万円（年間12万円）の積立投資だけを30年間続けて700万円という資産を形成した場合、ここから改めてインデックス投資で資産形成をする、というのは難しいのですね。
年齢の壁があるからです。30年間の積立期間が終了した状態というのは、どれだけインデックス投資を早く始めたとしても50歳前後になっていることになります。
そこから、もう一度30年間の運用期間を取ってインデックス投資をはじめるというのは、難しいということです。
そのため、資産形成に膨大な時間が必要なインデックス投資というのは、一生に一度だけ取り組むことができる投資だということです。
それならば、限られた時間の中で効果を上げるためするべきことは、入金力を上げることだということです。
もちろん、はじめから大きな金額を積立投資する必要はありません。しかし、時間経過とともに積立額を増やしていく必要があります。
・はじめは月1万円
・支出見直して月3万円
・年収が増加したから月5万円
このように積立額を増やしていき、限られた時間を有効に使うことがインデックス投資において成果を上げる方法であると私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
インデックス投資は直接的にお金持ちになる、という方法ではないですね。お金持ちを維持するための方法です。
インデックス投資と給与所得者との相性がよいですね。
資産形成に必要なことは「長期・積立・分散」だけでは不十分となっています。
