インデックス投資
インデックス投資とは、市場全体の動きに連動した成果を出すことを目的とした投資手法です。
・インデックス・・・株式市場などの全体の動きを表す指標
・投資・・・利益を見込んで資産投下すること
この2つを合わせた造語として用いられているのがインデックス投資です。そして、インデックス投資は株式投資初心者から上級者まで、誰しもが取り組んでよい投資手法です。
・iDeCoやつみたてNISAなど国の税制優遇制度がある
・手間がかからない
・自分の資産状況に合わせた金額で行うことができる
・長期的に見れば資産増加する確率が極めて高い
インデックス投資にはこのような特徴があるからですね。短期的に大きく資産を増やしたい方であっても、一定額をインデックス投資に充てて置くことは将来の保険になり得るということです。
そして、インデックス投資で最も成果を出せていると言われているのが、「投資していることを忘れていた人」です。
・何に投資したのか覚えていない
・いつ投資したのか覚えていない
・投資したことすら忘れている
このような人の運用パフォーマンスが最もよいということです。そして、そのことは、会社員や公務員のような給与所得者と非常に相性がよいということです。
・インデックス投資は給与所得者と何故相性がよいのか
・給与所得者がインデックス投資においてするべきこと
今回はこの2点について考えてみたいと思います。
インデックス投資は給与所得者と何故相性がよいのか
インデックス投資はその性質上、給与所得者と非常に相性がよい投資手法のひとつです。
・投資に時間をかける必要が無い
・継続することが容易
この2点からインデックス投資は給与所得者と相性がよいと私は考えています。それぞれについて、順番に触れていきます。
投資に時間をかける必要が無い
インデックス投資は給与所得者と相性がよい理由のひとつ目は「投資に時間をかける必要が無い」ということです。
一般的な給与所得者である会社員や公務員というのは、常に時間に追われています。
・朝起きてから仕事に行く
・仕事中は業務に忙殺される
・帰宅するとごはんを食べてお風呂に入る
・いつのまにか就寝する時間になる
土日が休みの働き方をしている会社員や公務員の多くは程度の差こそあるでしょうが、概ねこのような日常を過ごしています。そして、休みの日に何かできるかと言えばそうではありません。
・妻(夫)がいれば夫婦の時間を作る
・こどもがいればこどもとの時間を作る
休みの日はこのような家族で過ごす時間をメインとしておられる方が非常に多いですね。そのため、平日はもちろんのこと、休日も自分の時間というのはそれほど作ることはできません。
・何とか時間のやりくりをして自分の時間を作り出す
・合間時間を縫うようにして自分の時間を作り出す
会社員や公務員はこのようなことをしなければ自分の時間を確保することは難しいということです。そして、そのやりくりした時間で株式投資をしようとすることは非常に難しいですね。
・慣れていないお金に対する判断をする
・本来はしっかりと時間をかけて行う必要があることを短時間で行う必要がある
やりくりした時間で株式投資を行うというのは、このようなことをしなければならないということです。短期売買やスイングトレードなどがそうですね。そして、そのようなこと成果を出すことは非常に難しいということです。
しかし、インデックス投資はそのような手間をかける必要が無いということです。ただただ保有しておくのが最も良いパフォーマンスを出すことが分かっているからです。
継続することが容易
インデックス投資は給与所得者と相性がよい理由の2つ目は「継続することが容易」ということです。
インデックス投資はとにかくコツコツと投資対象に資産投下していく投資手法です。そのため、他の投資手法と比較するとそれほど手間がかかりません。
・銘柄選定
・投資タイミング
・投資金額
・投資期間
このようなことは最初に決めてしまえば、後は大きく変更する必要がないということです。あえて言えば変更する必要が出てくるのは銘柄選定と投資金額ですが、それほど頻繁に変更する必要は無いですね。
・銘柄・・・資産形成が進んでくれば分散投資などを考える
・投資金額・・・給料の増加に合わせて投下資金を増加させる
あえて言えばこのようなことで変更することはありますが、どんなに機会が多くても1年に一度、変更する機会があると考えておくぐらいでよいということです。
・投資対象が値下がりしているため、投資対象を乗り換える
・投資対象が含み益を出しているので利益確定する
インデックス投資において、このようなことをする必要はないということです。投資対象を乗り換えるのは、投資方針が大きく変わる時以外はする必要が無いでしょうし、利益確定するのは、どれだけ早くとも20年は先だということです。
・株式市場の動き
・経済ニュース
このようなこと情報を全く入れなくとも成り立つのがインデックス投資だということです。そのため、極端なことを言えば、思考停止していても続けることができる投資だということです。
YOHの考え
インデックス投資には利点が数多く存在しますが、最も優れている点のひとつは「時間をかけずとも投資が成り立つ」ということです。
・時間をかけた分だけパフォーマンスが上がる
・手間をかけないと投資が成り立たない
このようなことは、しっかりと手順を踏んだインデックス投資に限って言えば、起こり得ないということです。それどころか、最もよいパフォーマンスを出すと言われています。
給与所得者と言うのは、収入の多さや職種に関わらず、時間に追われているという方が非常に多いです。そのため、自分自身の時間というのは非常に限られています。家庭を持っていればなおさらですね。
そのため、限られた自分自身の時間というのは自分自身にとって好きなことだけに使う必要があります。
・読書をする
・アニメを見る
・妻と一緒に運動をする
・こどもとニンテンドースイッチをする
私の場合で言えば、自分自身の時間というのはこのようなことに使っています。ここに投資への時間は含まないようにしているということです。私にとって投資などの資産形成はやるべきことであって、やりたいことではないからですね。
資産形成して資産が増えていくことは金銭的な面で人生に潤いを与えてはくれますが、経験や楽しさといったことは、それほど与えてくれないということです。(投資や資産形成が趣味の方はこの限りではないですね。)
給与所得者がインデックス投資においてするべきことは、とにかく手間と時間をかけないようにすることです。その仕組み作りが最初から出てきているのがインデックス投資だということです。
本来、資産形成における仕組み作りとは非常に大変で誰にでもできることではありません。
・自分の資産状況に合わせて個別株で適切なポートフォリオを組む
・定期的にポートフォリオを見直して修正していく
資産形成における仕組み作りとはこのように手間と時間をかける必要があります。それが非常に大変なのですが、インデックス投資にはそれすらも必要ありません。
・優良な指数をベンチマークとしている投資対象を選ぶ
・定期的に資産投下していく
これは誰でも到達することができる領域だということです。そして、それを継続していくことは、時間に追われているような給与所得者にとって、非常に相性がよく、おすすめできる投資手法だと私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
インデックス投資は典型的なプラスサムゲームです。資産形成で大切なことは、プラスサムゲームに参加することです。
会社員や公務員で高配当株投資に取り組んでいる方も少なくないでしょうが、難易度を比較すると、インデックス投資の方が格段に低いですね。
インデックス投資で考えなければならないことは出口戦略です。投資信託に対して資産投下しているのであればなおさらですね。