資産形成
社会人になってすぐに資産形成に取り組む、というのは非常に稀なケースですね。
・仕事による時間拘束
・友好関係の広がり
・給料でキャッシュフローが増える
このようなことから、資産形成よりも仕事や遊びを優先することになるということです。
・仕事でストレスが溜まる
・給料が出てお金がある
・食事や趣味でストレスを発散する
日々のサイクルをこのようなことで過ごすことになりますね。
私も働きはじめた時はこのようにしていましたね。しかし、仕事が落ちついてくる20代後半になると考えはじめるようになるのが将来に向けての資産形成です。
・貯金
・投資
このようなことで、お金を蓄えておくことを考える必要があるということです。しかし、資産形成をはじめて感じるのが、資産というのはなかなか増加していかないということです。
・1年で100万円
・10年で1,000万円
コツコツと苦労をしてこれだけの金額を貯めても老後2,000万円問題には届きませんし、純金融資産保有額3,000万円以上のアッパーマス層にカテゴライズされることもありません。
その一方で、それほど時間や労力をかけることなく資産を爆発的に増加させている方をSNSなどで見かけることがあります。
・何となく購入した暗号通貨で億り人になった
・たまたま購入していた株式が高騰した
真偽のほどは置いておいて、このようなことを目にすると、自分が時間をかけて行っている資産形成に疑問を持つようになってしまいます。
しかし、資産形成において大切なことは、着実に資産を積み重ねていくことです。
そして、金融資産を着実に積み重ねていくには、その根拠が必要です。
・暮らしぶりがよいことと資産があることは別
・着実に資産形成していくことの大切さ
今回はこの2点から、金融資産が少なくても焦らなくてもよい理由とその根拠について考えてみたいと思います。
暮らしぶりがよいことと資産があることは別
まず初めに、金融資産が少なくても焦らなくててよい理由を挙げると、金融資産保有額がマイナスの世帯というのが非常に多いということです。
ずばり言ってしまえば、大きな借金をしていないだけで、資産形成は順調に進んでいるということです。
・貯金が全くない
・貯金が10万円しかない
このような方が純金融資産保有額が少ないと思われるかもしれませんが、一概にそうではありません。
【世帯A】
・住まいは大きな新築一戸建て
・車は新車
・衣服や装飾品にお金をかけている
・貯金500万円
このような世帯は一般的な感覚で言えばお金持ちと思われています。一方で次に紹介する世帯はそうではないですね。
【世帯B】
・賃貸住宅暮らし
・車は所有していない
・貯金100万円
世帯Aと世帯Bを比較すると、世帯Aの方がお金がある世帯のように感じます。暮らしぶりがよく、貯金も十分にあるからですね。しかし、実際にはそうではないことが少なからずあります。
【世帯A】
・新築一戸のローン 3,500万円(現在の価格3,000万円)
・カーローン 400万円(現在の価格300万円)
・貯金500万円
・純金融資産保有額 マイナス100万円
世帯Aがこのような状況ならば、純金融資産保有額はマイナス100万円となります。
【世帯B】
・賃貸住宅暮らし 0円
・車は所有していない 0円
・貯金100万円
・純金融資産保有額 プラス100万円
世帯Bの状況はこのように、純金融資産保有額はプラス100万円になります。
・世帯A 純金融資産保有額はマイナス100万円
・世帯B 純金融資産保有額はプラス100万円
このように見ると、とちらがお金持ちかと言えば、世帯Bの方ですね。暮らし向きは世帯Aの方がよいですが、実際に金融資産保有額が多いのは世帯Bということになります。
・高価なものを所有している
・生活水準が高い
このようなことでは、お金持ちがどうかは計ることができないということです。
そして、コツコツと資産形成していくには世帯Bのような大きな借金をしていない状況を保つ方が効率が良いということです。
YOHの考え
現在はウェブメディアやSNSの発達によって、人によってはプライベートな部分まで発信していることがあります。
・暮らし向き
・金融資産保有額
このようなことを発信している方が少なからずいるということです。そして、資産形成に取り組んでいると、どうしても他人と自分を比較していまいます。
・この人は短期間で数千万円の資産を築くことができている
・年収は変わらないのに、この人の暮らし向きは非常に豪華だ
程度の差こそありますが、誰しもがこのような比較をしてしまうということです。そして、ウェブメディアやSNSで注目されるのは、他人と違った状況におかれている人です。
・毎年100万円を貯金して1,000万円貯めた
・仕事の給料と節約だけで資産形成している
このような方はそれほど注目を浴びることはないということです。
しかし、多くの人が資産形成において目指すべきは、このような注目はされないが、コツコツと資産形成をしている方だということです。
・短期間で数千万円
・100万円を1億円にする
このようなことは再現性が極めて低く、誰にでもできることではないからですね。
しかし、着実に資産形成をすることは、多くの人が取り組むことができるのですね。そして、着実に資産形成するため大切なことは、純金融資産保有額をマイナスにしないことです。
・住宅ローン
・カーローン
住宅や車は、人生に彩を与えてくれるものであることに間違いはありませんが、純金融資産保有額をマイナスにしてまで手に入れる必要があるかは、よく考える必要があるということです。
資産運用をはじめてすぐは、資産増加が非常に緩やかで成果を実感することができませんが、焦る必要はありません。
・時間をかけて資産増加させればよい
・純金融資産保有額をマイナスにしない
この2点を考えていれば、金融資産が少なくても焦らず資産形成ができると、私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
借金がないだけで、金融資産保有額は総世帯の半分よりも上に位置していることになります。
金融資産を増加させるためにまずすることは、100万円の貯金を作ることですね。
100万円の貯金ができれば資産1,000万円が次の大きな目標となりますね。