若い時のお金の使い方
現在の資産額に関わらず、資産形成のスタートラインというのは誰もが同じ位置からはじめることになります。全く資産が無いところから、スタートするということですね。
そして、株式などのリスク資産で資産形成をはじめるという方は少なく、多くの場合は銀行などに貯金をすることからはじめます。しかし、若いころからこれができる方というのは多くは無いですね。
・働くことによる今までにないストレス
・ある程度のお金を持つことによる誘惑
・交友関係の広がり
・周囲と比較することによる物欲
働きはじめというのはこのような事柄が多分にあり、収入を使い切った生活をしてしまうことは珍しくもないということです。しかし、これは同時に人生経験を豊かにもしてくれます。
・友人との食事
・旅行
・高価なものに触れて所有する
このようなことは程度の差はありますが、自分の人生の見聞を広めてくれるということです。しかし、いつまでもここにお金をかけ過ぎるのは避けた方がよいですね。
・30歳で貯蓄などの資産が全くない
・結婚して子どもがいるにも関わらず、消費者金融で借金をしている
このようなことにならないためには、ある程度の年齢で資産形成を考える必要があるということです。
資産形成のスタートラインは同じ位置から
金融庁が取りまとめている「家計の金融行動に関する世論調査2021年(単身世帯調査)」によると、単身者世帯の金融資産保有額の平均は179万円、中央値は20万円となっています。
20代だけを抽出して見ると、貯蓄額の平均は110万円ほど、中央値は8万円となっています。一方で1,000万円以上保有している方というのも全体の4%ほどはいることがわかります。
多くの20代の方にとって収入が大きく増加するのは、就職して働きはじめてからになります。
・アルバイト
・パートタイムジョブ
学業をこなしながらこのようなことをしている場合、月々の収入は5~8万円ほどがボリュームゾーンになりますが、会社員や公務員になって働けば月の収入は15~20万円になるからですね。
日本経団連が出している2021年3月卒「新規学卒者決定初任給調査結果」の概要を見ると、高卒であれば17万円、大卒であれば22万円ほどが初任給の平均となります。このスタートラインというのは誰しもが同じだということです。
とにかく100万円の貯金を作る
大卒で22万円という平均的な年収の会社員や公務員が、資産形成をして1,000万円を作る、と言ってもいきなりできるわけではありません。
これにはある程度の手順が必要です。その手順の第一歩が「100万円の貯金を作る」ということです。
平均的な会社員や公務員にとって100万円の貯金を作る、というのは簡単なことではありません。
しかし、まったく無茶なことでもありません。ずばり言ってしまえば、誰しもがすることができる、ということです。
この100万円の貯金を作る、というのに時間の長さは関係ありません。
・月々1万円ずつ増加させていく
・年間で20万円ずつ増やしていく
このようなやり方でよいということです。貯金できる金額というのは年収や属性によって異なっているため、誰しもが一定の期間で達成する必要はないということです。
100万円の貯金を作る工程が大切
大卒の初任給が22万円と言っても、その全てが受け取れるわけではありません。
・社会保険料
・所得税
このようなものが3万円ほど引かれることになるので、実際の手取りは19万円ほどになります。ひとり暮らしの場合、ここから家賃や生活費を除けば、自由に使えるお金というのは数万円になります。
これを少しでも貯金に回すというのは簡単なことではありません。
・交際費
・浪費
このようなことに多く使ってしまっては貯金をすることができないからですね。しかし、そこを抑えていくらかでも貯金をするということが資産形成の第一歩となるということです。
また、交際費などを捻出するために節約を心がけることも大切です。
・交際費を捻出するために通信費を見直してみる
・趣味の費用のために電力会社を乗り換える
100万円の貯金をするためには、このようなことをして、貯金をしつつお金を捻出することを学習しなければなりません。
100万円の貯金を作る、というのは金額も非常に大切ですが、このようなお金をためて資産形成をする基本を学習する工程として欠かせないことだということです。
YOHの考え
私は資産形成の基本中の基本は「貯金だけで100万円を作る」ことだと考えています。
・株式投資
・NISA制度
若い時からはじめた方がよいとされている、このようなものも不要だということです。このような資産を増やす、ということは最低でも貯金が100万円できてからすればよいということです。
しかし、100万円の貯金を作るというのは誰しもができることではありません。
・30代でバリバリ働いている職員
・40代の管理職
このような属性の方であっても貯金が100万円を超えたことがない、という方は少なくありません。一方で20代前半で貯金100万円をつくることができる人もいます。
資産形成はいつでもはじめることができますが、若い時からはじめた方が得をすることが多いのは明らかです。
・時間をかけて資産増加させることができる
・リスクを取った運用ができる
若ければこのような選択肢が取れるからですね。そして、このような選択肢を取るには資産形成の基本を学習しておく必要があります。その資産形成の学習として大切なのが100万円を貯金で作ることだと、私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
100万円は資産形成のスタートライン、最初の目標は1000万円というのがスタンダートだと私は考えています。
貯金ができてくれば、節税にも目を向けた方がよいですね。資産形成の速度が早まります。
夫婦で資産形成する場合、大切なことはとなりの億万長者に書いてある一文に集約されています。