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高配当株投資が難しい理由とその解決策について

高配当株投資

 長期の株式投資スタイルのひとつとして高配当株投資があります。定期的に出される配当金を受け取ることによって、生活を金銭的に楽にするものですね。

 高配当株投資は安定的なキャッシュフローを得る手段として有力な選択肢となり得ますが、欠点として、会社員や公務員とっては難易度が高いことが挙げられます。

 高配当株投資で最も大切なのは銘柄選定です。これをクリアできれば高配当株投資はほぼ成功しているといってよいほど、銘柄選定は大切です。しかし、この銘柄選定が非常に難しいということです。

 ・中小小型株を含む必要がある

 ・選定した銘柄を子細に見ていく必要がある

 私は高配当株投資の銘柄選定はこの2点において難易度が高いと感じています。今回はこの2点に触れつつ、会社員や公務員にとって高配当株投資がなぜ難しいのかとその解決策について考えてみたいと思います。

中小小型株を含む必要がある

 高配当株投資が難しいひとつ目の理由が「中小小型株を含む必要がある」ということです。

 ・任天堂

 ・トヨタ自動車

 ・花王

 このような時価総額が大きい大型株は投資を生業としている機関投資家が常に価格をチェックしています。そのため、割安で買えるタイミングが非常に見つけにくいのですね。

 ・日本株全体が売りに売られている

 ・日経平均が2万円を割り込む

 現在の水準から安く買える時というのは、このような株式のバーゲンセールのような時に限られているということです。

 ・日経平均はそれほど下落していないのに明らかに安い

 このようなタイミングは、時価総額が3兆円を超えるような大型株ではほとんどないということです。しかし、バーゲンセールを待っているだけではいつまで経っても株式を購入することができません。

 そのため、高配当株投資をするなら、ある程度中小小型株を含む必要があるということです。

 ・業績が安定している

 ・不況時にも安定して配当金を出し続けている

 中小小型株を丁寧に見ていけば、このような企業を見つけることは可能だということです。

出典 Yahoo!ファイナンス

選定した銘柄を子細に見ていく必要がある

  高配当株投資が難しいふたつ目の理由が「選定した銘柄を子細に見ていく必要がある」ということです。

 高配当株投資で大切なのはいかに株価が安い時に購入できるかです。これを行うためには、購入する企業の数字を拾っていく必要があります。

 ・売上(上下動が少なく右肩上がりか)

 ・EPS(右肩上がりか)

 ・営業利益率(業種の水準以上か、10%ほどはあるか)

 ・自己資本比率(50~10%ほどであるか)

 ・営業活動キャッシュフロー(赤字になっている期間がないか)

 ・換金性の高い資産保有額(現金などの流動性の高い資産を潤沢に保有しているか)

 最低でもこれらの数字を丁寧に見ていく必要があります。

出典 SBI証券 トヨタ自動車財務状況


ここでおやっと感じる部分があればさらに詳細に確認する必要があります。

 ・売上が下がっている時はどのようなことがあったのか

 ・営業活動キャッシュフローが赤字の期間があるが何をしていたのか

 このような理由を確認する必要があるということです。そして、理由について納得できなければ、高配当株投資の資産投下対象になり得ることは難しいということです。

 ・配当金(安定性、増配)

 ・配当性向(高すぎずもせず、低すぎもしないか)

 そして、最終的にこの2点を確認して資産投下対象となり得るのか判断する必要があるということです。

誰でもできるわけではないのが高配当株投資。

YOHの考え

 私はインデックス投資を株式投資の軸として、サテライト的に日本個別株も保有しています。そして、保有している銘柄のほぼ全てが購入時の株価を上回っています。(1銘柄だけは含み損を抱えて塩漬けしています・・)その理由は、この投資手法をすると決めてからは、バーゲンセールの時にしか日本個別株を購入しないからですね。

 ・日経平均が18,000円を割り込む

 ・日本株が売りに売られている

 このような時に時価総額が5兆円を超えるような大型株や気になっていた銘柄を購入しているだけだということです。そのため、運用利回りは高くなく、高配当株投資をしているわけではないということです。

 ・中小小型株を含む必要がある

 ・選定した銘柄を子細に見ていく必要がある

 高配当株投資をすることができる投資家というのは、この2点を楽しんでやることができる投資家だと私は考えています。

 ・一般的に認知度が低い企業を見つけることが楽しい

 ・銘柄分析が楽しい

 このような投資家は高配当株投資に非常に向いていると言えますね。そして、高配当株投資は上手に行えばインデックス投資には無いメリットがあります。

 ・安定した配当金

 ・企業の成長によるダイレクトな資産価値の上昇

 このようなことはインデックス投資には無い喜びです。企業分析とこれらのことに価値を見出せるのであれば、高配当株投資は有力な資産運用方法になり得るということです。

 しかし、万人が取り組むことができるかと言えばそうではないということです。

 ・SNSで話題になっている

 ・インフルエンサーがおすすめしている

 このような理由で高配当株投資をしてしまうと、自分の思い通りの配当が望めなかったり、株価が下落すると購入した株式を売却したくなります。このようなことにならないためには、自分で企業分析をして考えて資産投下する必要があるということです。

 これが高配当株投資の難しいところだということです。

 ・自分に合った株式を見つける

 ・自分で企業分析を行う

 ・長期保有する

 これができるのであれば、高配当株投資をしてもよいのではないかというのが私の考えです。ご覧いただきありがとうございました。

 私は高配当株投資は会社員や公務員とは相性がよくないと考えています。

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 高配当株投資はキャッシュフローは安定しますが、資産額の変動はそれなりにありますね。

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 私の資産運用の方法についてはこちらで記事にしています。資産運用目的は主に老後資金の捻出ですね。

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