YOH消防士の資産運用・株式投資

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【長期・積立・分散だけでは不十分】資産形成における第4の要素とは

資産形成で抑えておく3つの要素

 資産形成において抑えておく要素は3つあると言われています。

 ・長期

 ・積立

 ・分散

 この3つの要素を抑えておかないと、資産形成は上手くいかないということです。

 この3つの要素は長期投資のみに当てはまると考えられがちですが、そうではないですね。

 ・集中投資

 ・短期投資

 このような、投資による資産形成をする場合においても、できる限り「長期・積立・分散」を意識する必要があるということです。

 ・短期投資であっても、リスクが同じであればより分散されたものに投資をする

 ・集中投資であっても、リターンが同じであればより長期的に投資をする

 このようなことを心がける必要があるということです。

 しかし、現在の投資環境では、この3つの要素だけでは不十分となってきていると私は感じています。

 「長期・積立・分散」の他にも抑えておくべき要素があるということですね。

 ・長期・積立・分散の他に抑えておくべき4つ目の要素とは

 ・4つの要素に適した投資手法とは

 今回は資産形成について、この2点を中心に触れてみたいと思います。

長期・積立・分散の他に抑えておくべき要素とは

 まず、結論から言えば、「長期・積立・分散」の他に抑えておくべき4つ目の要素は「低コスト」です。

 ・長期

 ・積立

 ・分散

 ・低コスト

 現在の投資環境においては、この4つを抑えた資産形成をする必要があるということです。

 一般的に言われることがあるのが、「安いものよりも高いものの方がよい」ということです。

 ・食品

 ・電化製品

 ・住宅

 このようなものは価格の高い方が安い方よりも優れていることが多いですね。

 食品であれば、高い方が単純に味がよかったり、身体によいものを使っていたりするということです。

 電化製品であっても、高い方は機能面やデザイン性に優れていることが多いということです。

 しかし、株式投資などの資産形成においてはそれは当てはまらないケースが非常に多いということです。

 ・高い信託報酬を設定している投資信託の方がパフォーマンスがよい

 ・購入時手数料がかかるETFの方が無料のものよりパフォーマンスがよい

 このようなことは必ずしも当てはまらないということです。

 特に、投資信託などはこれとは逆に低コストである方が「長期・積立・分散」に向いている商品であるケースが多いですね。

 例を挙げると、インデックス型ファンドのeMAXIS Slim全世界株式の信託報酬は0.05775%です。

 ・先進国・新興国の企業に投資

 ・大型株・中小小型に投資

 eMAXIS Slim全世界株式は名前のとおり、このような特性を持ったインデックス型の投資信託です。

出典 eMAXIS Slim全世界株式交付目論見書

 そして、運用実績はきれいな右肩上がりと言ってよいですね。

 純資産総額は2023年10月時点で1兆円を超えています。

 これは、他の投資信託と比較しても非常に大型であるにも関わらず、信託報酬は最低水準となっています。

 一方で、「長期・積立・分散」に向いていない投資信託として挙げられるのが、テーマ型ファンドの投資信託です。

 ・宇宙開発

 ・エコ

 ・ロボット

 テーマ型ファンドとは、このような特定の分野に絞った企業を中心に構成する投資信託です。

 そして、テーマ型ファンドの投資信託の特徴として挙げられるのが、信託報酬が高いということです。

 ・テーマレバレッジゲーム&eスポーツ2倍

 大和アセットマネジメントが取り扱っている投資信託にこのようなものがありますが、この投資信託の信託報酬は1.267%となっています。

 eMAXIS Slim全世界株式の約20倍の信託報酬が設定されていることになります。

 しかし、テーマレバレッジゲーム&eスポーツ2倍がeMAXIS Slim全世界株式よりも20倍優れているのかと言えば、現時点ではそうとは言い難いですね。

出典 テーマレバレッジゲーム&eスポーツ2倍交付目論見書

 現時点での運用成績はそれほどよいものとは言い難く、純資産総額は1.2億円ほどと、償還リスクのある小型の投資信託と言ってよい部類だということです。

長期・積立・分散だけでは不十分であるということ。

YOHの考え

 今回は長期・積立・分散の他に抑えておくべき4つ目の要素について触れてみました。

 現環境下で、長期・積立・分散の他に抑えておくべき4つ目の要素とは「低コスト」だと私は考えています。

 今回は投資信託の信託報酬を例に挙げましたが、低コストとはそれだけを指すわけではないですね。

 ・証券口座の維持管理

 ・金融商品の取引費用

 ・出入金の手数料

 このような資産形成にかかる全てのお金について低コストを意識する必要があるということです。

 もちろん、低コストであれば何でもよいのかと言えばそうではありません。

 ポイントとしては、自分自身がコストに見合った価値を感じるかどうかということです。

 ・手数料が無料であっても使い勝手が悪い

 ・手数料のかかる方が使いやすく時間節約ができる

 このようなケースの場合、どちらに価値を感じるかは人によって異なります。

 自分自身がコストと価値を勘案して、よりよいと感じる方を選択する必要があるということです。

 しかし、インデックス型の投資信託に関して言えば、多くのケースで低コストの商品の方が優れていると言ってよいですね。

 高い方がよいとはならないということです。

 インデックス型の投資信託は総資産額の大きい方が効率がよく、コストも小さくて済むからです。

 しかし、例に挙げたテーマ型ファンドのようなアクティブ型では必ずしもそうとは言えないですね。

 ・価格計算

 ・帳簿管理

 ・銘柄入替

 このようなことが、インデックス型と比較して労力がかかるからですね。

 いずれにしろ、現在の投資環境において「低コスト」というのは非常に大切な要素であるということです。

 ・長期

 ・分散

 ・積立

 ・低コスト

 この4つを意識して資産形成をする必要があるということです。

 そして、この4つを意識した場合、最も適した投資手法のひとつがインデックス投資であると私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 投資信託で運用益が出ない原因のひとつが低コストを意識できていないことです。

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