YOH消防士の資産運用・株式投資

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【利回りの考え方】長期投資を継続できない理由とは

長期のインデックス投資

 株式投資は基本的にゼロサムゲームだと言われています。ゼロサムゲームとは、参加者の得点と失点の合計がゼロになるゲームのことですね。

 ・50万円利益を得た人がいれば、50万円損した人がいる

 ・1人が100万円儲けたら、10人が10万円損をしている

 このような性質を持っているということです。株式投資家だけで見ればプラスマイナスがゼロになると言われていますが、ここに証券会社への手数料などが入ってくることを勘案すると、実質的にはマイナスサムゲームと言ってよいかもしれません。

 ・50万円の利益を得た人がいれば、60万円損をした人がいる

 ・差額の10万円は胴元(証券会社など)の取り分

 このように考えるのが自然といってよいですね。しかし、長期のインデックス投資に関して言えば、参加者全員が利益を得ることができるプラスサムゲームになる可能性があるということです。

 ・全員が10万円の利益を得ることができる

 ・参加者、胴元を含めて全員が得をする

 これは考えてみれば当たり前と言ってよいですね。

 ・世界経済は長期的に見れば右肩上がりの成長をしている

 ・長期的に右肩上がりの株式市場に資産投下していればお金の総量が増える

 世界経済と株式市場にはこのような特性があり、時間をかければ誰しもが含み益を出すことができるような仕組みになっているということです。

出典 マネックス証券

長期投資を続けることができない理由

 基本的にプラスサムゲームの長期のインデックス投資ですが、はじめたはいいものの、続けることができないという投資家は少なからずおられます。続けることができない理由は「含み損に耐えられない」からですね。

 ・積立を一旦ストップする

 ・値下がりが落ち着くまで様子を見る

 このようなことの理由は、全て含み損に耐えることができないことから来ているということです。自分が資産投下している対象が含み益を出し続けている場合、積立をやめる投資家はいないですね。しかし、下落局面においては人は必ず弱気になります。

 ・どこまで下がるのだろう

 ・下げ止まる兆しが見えない

 ・過去最大の暴落になるのではないか

 このように考えてしまうということです。その結果として、長期投資を続けることができなくなってしまうということですね。そして、この含み損に耐えられないことは、長期投資における誤解からきているものが多分に含まれているということです。

長期投資の誤解

 私は長期投資の含み損に耐えることができない投資家には2つの誤解があると考えています。

 ・利回りの誤解

 ・絶対的リターンへの誤解

 この2つがあるということです。長期投資はよく「20年で見れば年利5~6%ほどのリターンに落ち着く」と言われることがあります。そのため、銀行預金の利子のように毎年増えていくようなイメージを持つ方がいるということです。

出典 楽天証券

 長期投資に対してこのようなイメージを持ってしまうということですね。ここまで極端ではなくとも、積み立てた元本はそれほど減ることは無いと考えているということです。

 ・年間60万円積み立てたのであれば、どんなに状況が悪くとも50万円以下にはならない。

 ・10年間で600万円積み立てたのであれば、600万円以上にはなっているだろう

 このように考えてしまっているということです。実際には長期投資でも過程をみれば大きく資産を減らしてしまう場面は多々あります。

 ・年間60万円積み立てたのに、評価額が30万円になっている

 ・10年間で600万円積み立てたのに、評価額は500万円しかない

 このようなことは往々にしてあるということです。「長期的に見て年利5~6%」というのはあくまでも結果でしかないということです。

 ・年間60万円を年利5%で積み立てるから5年後には340万円になる → ×

 ・年間60万円を5年間積み立てていたら340万円になったから年利5%で運用できていた → 〇

 このように、長期投資における利回りとはあくまでも後付けの結果でしかないということです。

 長期投資で含み損に耐えることができない投資家はここに誤解があるということです。

長期投資の利回りは結果でしかないということ。

YOHの考え

 長期投資を継続できない理由は「含み損に耐えることができない」ことが最大の理由です。そして、含み損に耐えることができない理由としては、長期投資の利回りと絶対的リターンへの誤解があるということです。

 長期投資の利回りはあくまでも後付けの結果に過ぎないものだということです。それをはじめから求めてしまうと、思うような結果を得ることができずに長期投資を継続できなくなってしまうということですね。

 ・積み立てた金額

 ・20年後の複利を含む積立金の金額

 これによって、はじめて長期投資の利回りを出すことができるのであって、年利5~6%というのはあくまでも参考的な数値でしかないということです。

 ・右肩上がりで資産が増加していく

 ・元本は概ね保証される

 このようなことは長期投資においてあり得ないということです。長期的に増えた元本に対して利回りという結果を出す、これが長期投資だということです。ご覧いただきありがとうございました。

 長期投資においては資産投下する対象選択よりも大切なことがあります。

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 長期投資と相性がよいのはつみたてNISAですね。40年間の投資期間を取ることができます。

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