YOH消防士の資産運用・株式投資

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【現金比率よりも大切】資産運用を成功させる3つの現金の使い分け

資産運用で大切な現金

 資産運用において大切なことは、価値の上がるものや持っているだけでお金を生み出してくれるものを購入していくことです。

 ・価値が上がれば売却して売買益を得る

 ・保有しているだけで毎年決まった金額を得ることができる

 このようなものを買い集めていくことによって資産を増やしていくことが資産形成の王道です。そういったことから考えれば、現金というのは保有しておく資産クラスとしては不適切だということです。

 ・価値が上昇していくことはない

 ・保有していてもほとんどお金を生み出すことはない

 現金にはこのような特徴があるからですね。しかし、資産運用をしていく上で現金を保有しないというのは現実的ではありません。

 ・トラブルがあった時に対処することができる

 ・額面上で増減することはない

 ・保有していることで安心感が高まる

 現金にはこのような特徴があるからです。そして、資産運用を成功させるには現金比率が大切ですが、その中身がより大切です。私は現金を3つに分けて考える必要があると考えています。

 ・3つの現金とは

 ・3つの現金の使い分け

 今回はこの2点について考えてみたいと思います。

3つの現金

 資産運用における現金は用途別に3つに分けて考える必要があります。

 ・生活防衛のための現金

 ・資産クラスとしての現金

 ・買付余力としての現金

 現金は用途によって、この3つに分けて考えて使い分ける必要があるということです。この3つについて順番に触れていきます。

生活防衛のための現金

 3つに分けた現金のひとつ目は「生活防衛のための現金」です。これは、生活防衛費と言われているものですね。ザックリと言えば、万が一のことがあった時に対処することができるお金です。

 ・怪我をして働けなくなった

 ・病気によって入院して一時的に収入が減った

 このような日常生活を送っていてトラブルがあった時に対処するためのお金です。この生活防衛のための現金として用意しておく必要があるのは、生活費の6カ月分~12カ月分だと言われています。

 金額は属性や世帯の状況によって大きく異なるでしょうが、目安としては12カ月分ほどがちょうどよいですね。生活防衛のための現金は多ければ多いほどよいわけではないからです。

 ・あくまでも一時しのぎのお金

 ・基本的に使うことがない

 生活防衛のための現金にはこのような特徴があるからですね。多くの金額を用意することはそれだけ時間がかかってしまうということです。

資産クラスとしての現金

 3つに分けた現金の2つ目は「資産クラスとしての現金」です。これは、アセットアロケーション内で金融資産としての役割を果たしている現金です。

 ・株式を売却して現金比率を高めよう

 ・リスクを取るために現金比率を減らそう

 このように考えて、自分の思い通りの資産運用をするために、意図的に増やしたり減らしたりするような現金が資産クラスとしても現金です。

 資産クラスとしての現金は株式と同様に、パフォーマンスが悪ければバランス調整する必要があります。

 ※パフォーマンスとは資産の増加だけではなく、精神的な安心感も含みます

 そのような、比率を調整することを前提としている現金が「資産クラスとしての現金」です。

買付余力としての現金

 3つに分けた現金の3つ目は「買付余力としての現金」です。これは、主に他の資産クラスの割合を増やすために使うための現金です。

 ・資産クラスとしての現金は減らしたくない

 ・不況によって他の資産クラスが割安になっているので買い増しする

 このような時に使う目的で保有しておく現金です。この現金の特徴は、積極的に資産増加させるために使うことが目的のお金だということです。そして、流動性が極めて高いお金です。

 ・現金からすぐに株式に変えたので買付余力としての現金が大きく減った

 ・株式を売却したので、買付余力としての現金が大きく増えた

 このように場面によって大きく金額が変化することが買付余力としての現金の特徴です。

YOH3姉妹は同じように育てているのに全く個性が違っている。

YOHの考え

 資産運用を成功させる3つの現金について触れてみました。

 ・生活防衛のための現金

 ・資産クラスとしての現金

 ・買付余力としての現金

 資産運用にはこの3つの現金を使い分けることが非常に大切です。そして、この3つの現金を使い分けるために大切なことは、3つを別々に管理することです。

 これを混ぜて管理してしまうと資産形成は難しいものになっていまいます。

 ・生活防衛のための現金で株式を購入する

 ・株式の売買益で生活防衛のための現金を賄う

 このようなことをしてはいけないということです。(資産クラスとしても現金と買付余力としての現金は人によって考え方が異なるところですが)

 具体的に言えば、それぞれを別の口座で管理する必要があるということです。

 ・生活防衛のための現金・・・ゆうちょ銀行

 ・資産クラスとしての現金・・・共済貯金

 ・買付余力としての現金・・・証券口座

 私の場合は3つの現金をこのように分けて管理しています。その他に日常生活に使う口座として楽天銀行などのネット銀行を使用して、それぞれが混ざらないように管理をしています。

 ・生活防衛のための現金・・・標準よりも多め

 ・資産クラスとしての現金・・・ポートフォリオ内の割合は高め

 ・買付余力としての現金・・・標準よりも少なめ

 私の現金の配分はこのような感じですね。毎日の積立投資をメインに行っているので、買付余力としての現金を厚めに持つことができないでいるということです。そのため、暴落時に個別株などを数百万円単位で大きく買い付けることはできません。

 それよりも、生活防衛のための現金と資産クラスとしての現金を厚めに持つことによって、日常生活と株式投資のリスクに備えているということです。

 最低限のことを押さえておけば、どの現金をどれだけ保有するかということは個人の価値観によって大きく変わります。しかし、これらの現金を混ぜて考えてしまうことは避けた方がよいということです。

 3つの現金の役割を理解して、その役割にあった管理をすることが資産形成においては大切だと、私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

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