消防士の資産形成
消防士にとって、20代の時の資産形成は非常に重要です。
消防士は18歳以上でなることができ、多くの人は高卒、大卒の新卒として就職します。年齢の上限は自治体によって様々ですが、概ね26歳前後です。多くの自治体では高卒と大卒の試験が分けられており、大卒の採用人数が多い傾向にあります。その比率は8:2ほどのですね。
消防士として働きはじめたなら、多くの人が10年ほどで30歳を迎えることになりますが、20代の10年は資産形成において非常に重要な時期と言えます。
ずばり言ってしまえば、1年100万円、10年間で1,000万円の資産を形成できるかどうかということですね。資産形成に成功している消防士の多くは、20代の内に資産形成の基礎を身に付けて、平均よりも多い資産を貯蓄しています。
20代で1,000万円をつくるには
消防士が働きはじめて10年間で1,000万円をつくることは、給料面から考えればそれほど難しいことではありません。
平均的な消防士の給料であれば、10年間の手取りは3,400万円ほどになります。10年間の支出合計を2,400万円、年間支出を240万円にすれば、10年間で1,000万円をつくることができるのです。
独身者の場合
年間の支出を240万円にするのは独身であれば比較的容易です。月に20万円使えるわけですからね。地方都市ならば夫婦で生活できる金額です。株式投資などの資産運用をせずとも、ある程度の浪費を回避していれば、1年間で100万円貯金するというのはそれほど難しいことではありません。
・周囲に合わせた贅沢
・不必要な保険
・過度にお金がかかる趣味
このあたりの浪費を回避して、平均的なひとり暮らしをしていれば、年間100万円の貯蓄は容易と言えます。
また、実家暮らしで生活費が抑えられる場合は、資産形成のスピードを速くすることができます。資産形成に熱心な実家暮らしの方であれば、株式投資などの資産運用をせず、ある程度の浪費をしても、5年間で1,000万円近くをつくることも難しくありません。
世帯主の場合
消防士は比較的結婚が早い傾向にあります。夫婦の結婚年齢は男性が30.7歳、女性が29.1歳ですが、私の周りを見ても、男性なら20代で結婚する方が多い印象です。
・給料の安定性
・身分保障
このようなことから、女性から一定の需要があり、身を固める決断をする方が多いのです。結婚して配偶者がいる場合、年間100万円の貯蓄は配偶者の協力が必要となります。
・配偶者の労働意欲が著しく低い
・周囲との見え張り合戦
・住宅ローン
自身の蓄財意識が高くとも、配偶者の蓄財意識が低い場合は、年間100万円の貯蓄は非常に難しいものになってしまいます。
・配偶者の労働意欲が高い
・配偶者が高給取り
・金銭感覚が一致している
このような場合は、家庭での貯蓄は独身者よりも早いスピードで資産形成が可能です。消防士でこのケースの多いパターンは配偶者も公務員の場合ですね。20代で世帯年収1,200万円、世帯資産2,500万円以上というパワーカップルも存在します。
ある程度の浪費は避けられない
年間100万円貯蓄を目標としていても、社会人としてある程度の浪費は避けられません。
・飲み会
・車購入費
・趣味
私の場合、20代の際に車を頻繁に乗り換えていました。車が特別好きだったわけではないのですが、周囲の方が車を所有していたことと、社会人=車、という意識があったので、車に大変お金をかけていたのですね。
それでも、10年間で1,000万円をつくることができたのは、給料の安定性によるのもと、周囲の助けがあったからですね。
消防士は蓄財に必死にならなくても、属性によって時間をかければ1,000万円をつくることができるのです。
貯蓄癖を身に付けるということ
消防士が1,000万円をつくるために重要なことは、日々の生活費です。
・贅沢な周囲に合わせる
・毎月給料を全て使ってしまう
消防士は職場の人間関係が濃いものになりがちなので、周囲に合わせているとお金がいくらあっても足りません。
・節約
・天引き貯金
・過度な浪費はしない
このような意識を持つことが重要です。消防士はこのような意識を持っていれば20代で1,000万円をつくることができる属性なのです。
20代で1,000万円をつくるような生活が身に付いていれば、資産運用をしても失敗することはありません。株式投資などをしても資産が増えない方の多くは、日々の生活に金銭的な問題がある場合が少なからずあります。
・短期間で資産を大きく増やす
・楽をして投資で増やす
・1円でも多く欲しい
消防士の資産運用で失敗している方の多くは、資産運用にこのような期待をしている方です。
・長期的に資産を増やす
・定期的な入金
・少しずつ資産増加させる
このような意識を持つには、早い段階での貯蓄癖を身に付けておく必要があるのです。貯蓄癖を身に付けるには継続することが必要です。訓練と同じで、考える前に行動できるように、身体に癖を染み込ませる必要があるのです。
その染み込ませる時間が20代の10年間です。20代で年間100万円、10年で1,000万円をつくることができた方は長期投資でも間違いなく資産を増やすことができます。
それは、周りを見ていても明らかですね。それほど、働きはじめた10年間で貯蓄癖を身に付けるのは重要なことなのです。