YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

人生の平坦路をどのように走るか

人生の3つのカテゴリ

 人生は主に3つの段階に分けることができると言われています。

 ・登り坂

 ・平坦路

 ・下り坂

 多くの場合、登り坂は就職するまでのインプット期です。義務教育で基礎知識を学び、高校、大学で専門的な学習をする時期ですね。学習だけではなく、友人や大人と接することによって、人格形成がされる時期でもあります。正に、毎日のように新たな知識をインプットしていく人生の登り坂です。

 公務員や会社員なら、就職してから数年間は、これまでの人生で最もきつい超級山岳を迎えることになります。

 ・インプット期の学習以外の知識

 ・多種多様な人達との人間関係の形成

 ・組織内で働く能力

 公務員や会社員が組織で働くということは、インプット期に直接学習してこなかったことをする必要がある、ということです。組織というのは非常によくできていて、誰しもが何らかの仕事を割り当てられます。

 ・消火

 ・救急

 ・レスキュー

 ・予防

 ・行政事務

 消防組織で言えば、この内のどれかに配属され、専門的な知識を習得するということです。はじめはできなかったことができるようになり、一定の知識や経験に伴って仕事に対する自信がついてくる。そうすれば、人生でも有数の超級山岳を乗り越えたことになります。

平坦路

 仕事に対する一定の知識や経験が身に付けば、仕事というのはいくぶんか楽なものになります。

 ・考えずとも行動できるようになる

 ・ネームバリューで仕事がしやすくなる

 ・信頼感を感じる仕事内容

 このようなことから、人生において安定した時期に入るということです。

 ・ずっと平坦路を走る

 ・時折、山岳を織り交ぜたコースを走る

 ・早く下り坂に到達するために、ここからも超級山岳を登る

 人によって選択は様々ですが、最も大きなことは、選択することができるということです。

 しかし、この人生における平坦路での選択肢が狭まってきているということです。

 ・労働負担の増加

 ・実質的な給料の減少

 今の公務員や会社員にとっての平坦路は、このようなことと向き合う必要があるからです。

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労働負担の増加

 私は公務員として働いて10年以上経ちますが、10年前と比較しても労働負担は確実に増加しています。

 ・ガイドラインの増加

 ・プロトコルの複雑化

 ・救急救命士の処置内容拡大

 救急活動で言えば、このようなことが挙げられます。救急医療に関して言えば、毎年のように新たな知識を習得し、実践していく必要があり、今まで習得した知識や経験でやり過ごせるということは、通用しなくなってきています。

 ・情報開示

 ・個人情報

 ・コンプライアンス

 ・手続きの複雑化

 また、このようなことから、本来の業務以外の事務作業量も確実に増加しています。文書作成や会議の比重が大きくなりつつあり、本来の業務の生産性が下がることを個人の努力によって、抑える必要がでてきているということを感じます。

 これは、組織の仕組みによるところが非常に大きいのですね。官公庁という組織は、何か新しいことをはじめるのは比較的容易です。(お金がかからないことが前提です)しかし、何かを辞める、廃止するということは非常に難しいのですね。

 ・Twitter

 ・Facebook

 ・インスタグラム

 官公庁はこのようなことには、積極的に手を出します。しかし、何かをはじめる際に、これまであった事務作業を廃止することはほぼありません。そのため、どんどんとやるべき仕事が増加していくことになります。

 本来の業務に集中できれば、生産性は上がるのでしょうが、組織の仕組みでそれが難しくなっている、ということですね。個人の努力によって、生産性が劇的に上がることはないのです。

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出典 東洋経済

実質的な給料の減少

 日本の実質的な給料は20年以上、高止まりをしており伸びていません。

 ・社会保険料の増加

 ・税負担

 ・基礎生活費の増加

 高齢化に伴ってこのようなことが起こっているからですね。額面では増加していても、実際に使うことのできる金額は減っているということです。

 この20年で共働き世帯が増え、現在では、共働き世帯が専業主婦世帯の2倍以上になっています。夫が働いて妻は家庭を守る、といったモデルケースは崩壊しており、2人で働いて生活していかなければならないようになっている、ということです。

 最も貯蓄や投資をしやすい人生の平坦路でも、貯蓄や投資をすることが難しくなっている、ということです。

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出典 厚生労働省

今までの感覚では下り坂を迎えることができない

 幼少期からの登り坂を登って、そこそこ働いたら平坦路を安全に走る。そして、定年退職して余生を下り坂で過ごす。

 公務員や会社員がこのような人生設計は難しくなっているということです。人生の平坦路を普通にしていれば、下り坂がない人生を迎えることになる可能性が高いということですね。

 この難しい時代を過ごすために大切なことは、労働による収入をストックに置き換える必要があります。

 ・株式

 ・債券

 ・ETF

 ・投資信託

 労働による収入をこのような、時間とともに価値が上がるものに置き換える必要があるということです。これらのものは、安全性が高いものほど、価値が高まるのに時間がかかることが一般的です。

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人生の平坦路を惰性で進んでしまうと、人生の下り坂を選択できない。

 貯金は大切なことですが、老後の資産形成としては、不向きです。それ自体が成長することなく、時間が経てば実質的な価値が目減りしていくからですね。多くの新築一戸建マイホームも同様です。

 大切なことは、人生における選択肢を増やしておくことだと、私は考えています。

 ・70歳以降も働き続ける

 ・70歳以降も働かなければならない

 定年退職してから、同じ仕事をしたとしても、選択肢が少なければ気持ちの持ちようが異なります。~しなければならない、というのは、人生において苦痛になることがおおいのですね。

 公務員や会社員にとって、人生の平坦路は長い期間です。その時の意識ひとつで人生を心豊かなものにすることができると、私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

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