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【投資信託全振りはマイノリティ】新NISAの国内株式、投資信託の買付割合とは

新NISAで買付されている金融商品

 2024年から新NISAが開始されましたが、その口座開設数は増加の一途を辿っています。

出典 NISA口座の開設・利用状況(証券会社10社・2024年3月時点)日本証券業協会
以下の画像も同サイトから引用

 主要な証券会社の大手証券会社5社、ネット証券会社5社の計10社のNISA口座開設数は2024年3月時点で1456万件となっており、新NISA開始後から、わずか3ヶ月で170万件の口座が新規に開設されています。

 そして、それに伴って、NISA口座での買付金額も大きく増加しています。

 2024年1月から3月の3ヶ月の間の新NISA口座での累計買付金額は4兆6,822億円となっており、前年同月比2.9倍と多くの家庭のお金が株式投資に注がれていることがわかります。

 しかし、この買付額の内訳を確認すると、おやっと思うことがありますね。つみたて投資枠がそれほど使われていないということです。

 ・成長投資枠 3兆8741億円

 ・つみたて投資枠 8,080億円

 それぞれの投資枠の買付金額はこのようになっており、つみたて投資枠の買付金額はは成長投資枠の買付金額の約17%にとどまっています。

 これは、それぞれの枠の年間投資可能額の内訳(成長投資枠240万円・つみたて投資枠120万円)から考えても、つみたて投資枠の買付額は少ないと言ってよいですね。

 ずばり言ってしまえば、つみたて投資枠はあまり使われていないということです。

 しかし、つみたて投資にお金が使われていないかと言えばそうではないですね。

 新NISAの買付金額の半数以上は投資信託が購入されています。

 ・新NISA口座での国内株式、投資信託の買付されている割合

 ・新NISA口座でのインデックスは資産形成に欠かせない

 今回は新NISAについてこの2点を中心に触れてみたいと思います。

NISA口座で国内株式を買付されている割合

 まず、新NISAは年間投資可能額が360万円と設定されていますが、その全てで国内株式を購入できるわけではありません。

 2つの投資枠のうち、年間投資可能額が240万円の成長投資枠でのみ国内株式を買付することができます。

 それを踏まえて、日本証券業協会が公表している「NISA口座の開設・利用状況(証券会社10社・2024年3月時点)」を確認していきます。

 前述したように、新NISAでは成長投資枠での買付が多くを占めており、そのうち60%が株式で、さらにその95%が国内株式であることがわかります。

 少しわかりにくいので、新NISA口座で100万円を運用しているケースでその内訳を確認していきます。

 ・成長投資枠での買付金額 83万円

 ・成長投資枠の株式買付金額 49.8万円

 ・株式買付金額の国内株式買付金額 47.3万円

 このようになります。100万円のうち、47.3万円を国内株式に使っているということですね。

 そして、残りの約50万円は何が買付されているかと言えば、それは投資信託です。

 ・成長投資枠での買付金額 33.2万円

 ・つみたて投資枠での買付金額 17万円

 ・合計50.2万円

 新NISAで100万円を運用しているのであれば、これだけの金額が投資信託の買付に使われていることになります。

 まとめると以下のようになります。

 ・国内株式 47.3万円

 ・投資信託 50.2万円

 ※残りの2.5万円は外国株式等

 新NISA口座はこのような割合で利用されているということです。

この割合をどのように考えるかは投資家しだい。

YOHの考え

 今回は日本証券業協会の資料を基に、新NISAで買付されている金融商品について触れてみました。

 ・国内株式 47.3%

 ・投資信託 50.2%

 新NISAで買付されている金融商品の割合はこのようになっていることがわかります。

 新NISAを利用している方であれば、国内株式と投資信託を半分ずつ買付しているのがスタンダードであるということです。

 私自身は新NISAの投資枠は全て投資信託を買い付けており、非課税保有限度額1,800万円を全て投資信託に充てるつもりです。

 スタンダードな割合からは逸脱した割合で新NISAを使うということです。その理由は、国内株式というのは長期的に見ても狙った利益を出すことが難しいからですね。

 ・銘柄選定

 ・ポートフォリオの構築

 ・企業分析

 このようなことに費やす時間が必要であるということです。そして、時間を費やしても思い通りのパフォーマンスにはまずならないからですね。

 しかし、投資信託は国内株式と比較すると手間がそれほどかかりません。

 ・パフォーマンスが右肩上がりの指数をベンチマークとしている

 ・幅広い銘柄に分散されている

 ・信託報酬等のランニングコストが低い

 このような条件を満たす投資信託を定期買付するだけでよいということです。

 具体的な金融商品を挙げるのであれば、eMAXISSlim米国株式(S&P500)やeMAXISSlim全世界株式インデックスファンドですね。

 これらの投資信託であれば、短期的にはパフォーマンスのリスクはありますが、長期的に見れば、国内株式よりもパフォーマンスのリスクが小さいということです。

 ・国内株式 20%以下

 ・投資信託 80%以上

 新NISAで長期的に資産形成をするのであれば、各金融商品をこれぐらいの割合にするのがよいのでは、というのが私の考えです。

 ご覧いただきありがとうございました。

 新NISAでオルカンやS&P500に投資することと、資産が増加することは別問題です。

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