老後の心配
会社員や公務員のような定年退職がある仕事をしている方にとって、悩みが尽きないのが老後の人生設計です。
・時間に縛られずに過ごす
・やりたかった趣味や旅行に没頭する
このようなことを思い描いている方のおられるでしょうが、実際にこのようなことをできる方というのは多くはないですね。
中小企業白書が出しているグラフで確認できるように、1990年頃から65歳以上の労働者人口は大きく増加していることがわかります。
・定年退職後も働き続ける
・75歳になっても働くという選択をする
このような方が年々増加しているということです。この根本的な原因として挙げられるのが、「働かなければ生活することができない」ということです。
充実した老後生活を送るためには、老後のお金について前もって準備しておく必要があるということです。
そこで有効な手段として挙げられるのが株式投資をはじめとする資産運用ですが、全ての人がこのような手段を取れるわけではないですね。
図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
厚生労働省の資料によると、給与所得者の平均給与は450万円を下回っています。一方で生活にかかるお金は着実に増加しています。
・日々の生活でいっぱいいっぱい
・貯蓄も十分にすることができない
このような状況で生活している方にとって、株式投資をはじめとする資産運用に取り組むことはあまりにもハードルが高いということです。
しかし、株式投資をはじめとする資産運用に取り組むことができなければ、充実した老後生活を送ることができないかと言えば、そうではないですね。
株式投資などに頼ることなく、金銭的に困らない老後生活を送ることは十分に可能です。
・株式投資に頼らない老後資金の捻出方法
・老後資金が潤沢にあることが充実した老後生活ではないこと
今回はこの2点について考えてみたいと思います。
株式投資に頼らない老後資金の捻出方法
株式投資などの資産運用に頼らない老後資金の捻出方法とは「定年退職後も働ける限り働き続ける」ということです。
定年退職後も働き続けるということは、ネガティブなイメージが先行してしまいます。
・しんどいことをさらに続けていかなければならない
・終わりが見えない
このようなイメージを持たれている方もおられるでしょうが、実際にはそうではないケースも多々あるということです。
・仕事が好きだから定年退職後も働く
・仕事の時間を充実した時間と捉えている
このような方は少なからずおられるということです。
そして、このようにポジティブな理由から定年退職後も働くという選択をされている方というのは、お金の心配をそれほどする必要がありません。
・毎月給料を受け取ることができる
・年金受給開始年齢を遅らせることができる
このようなお金に対する強みがあるからですね。
現役労働者の時ほどの収入は得られずとも、老後生活に入ってミニマムになった生活費を捻出することができるだけのキャッシュフローを得ることができているということです。
しかし、全ての人が定年退職後にポジティブに働くことができるかと言えば、そうではないですね。
・現役労働者の時から仕事の時間が苦痛
・健康を害しており、毎日働くことが難しい
このような状態であれば、ポジティブに働くことは難しいということです。
そうならないために、現役労働者の時から、自分自身で仕事と健康に折り合いを付けておくことが大切だということです。
・自分は働くことが嫌いで向いていない
・好きなように時間を使った生活を送りたい
このように考えるのであれば、定年後に働くことがないように株式投資をはじめとする資産運用をしておく必要があるということです。
YOHの考え
今回は、株式投資に頼らない老後資金の捻出方法について考えてみました。
株式投資に頼らない老後資金の捻出方法とは、「定年退職後も働ける限り働く」ということです。
お金で困っているというのは、支出が収入を上回っている状態です。
手取り月20万円だが支出が月25万円、というような状態ですね。
現役労働者であれば、ボーナスや臨時収入などでカバーできて何とかやりくりできるのでしょうが、老後生活ではそれが難しくなります。
・国民年金 月6.5万円
・厚生年金 月16万円
・合計 月22.5万円
夫が会社員で妻が専業主婦のモデルケースであれば、65歳で年金受給を開始すればこのような金額になりますが、この金額で全ての世帯が金銭的に充実した人生を送ることができるわけではないということです。
そのため、資産形成をしていなければ、定年退職後も働く必要があるということですね。
私自身は株式投資をしており、資産形成は極めて順調です。しかし、早期退職してFIREしようといった考えは持っていません。
それどころか、ある程度の年齢になっても働く意欲があるのであれば、働ける限り働こうと考えています。
金銭的な理由というのももちろんありますが、最も大きな理由は「仕事をして給料を得ることが嫌いではない」ということです。
老後生活に入った時点でお金が潤沢にあることは素晴らしいことですが、潤沢にあるから充実した人生が送れるわけではないということです。
・40代でFIREしてやりたいことをする
・好きなことだけをして過ごす
このようなことはお金がなくてはできないことで素晴らしいことですが、充実した仕事の時間を過ごすということも同様に素晴らしい時間の使い方だということです。
そして、仕事の時間を充実したものにするためには、自分自身が真剣に仕事に向き合っていく必要があります。
そのようにしていれば、定年退職後も働くということは、苦しいものではなくなるということです。
老後生活はお金が無くとも充実したものにすることは十分に可能です。その方法として最も現実的な方法が、「仕事の時間を充実したものにして、働ける限り働く」ことだと私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
老後資金は定年退職後も働くことで捻出することができますが、一番よいのは現役労働者の時にある程度資産形成しておくことですね。
老後生活において金銭的に最も大きいのは年金受給によるキャッシュフローです。
老後生活においても、漫然と生活していればお金を受け取れるポジションに就くことができなくなってしまいます。大切なのは、自分で考えることです。