FX取引
資産運用の選択肢のひとつとして、FX取引があります。Foreign exchang(外国為替証拠金取引」の略称ですね。
・手軽にはじめることができる
・大きく資産を増やした投資家がいる
・少額からはじめることができる
・レバレッジをかけることができる
このような理由から、投資初心者から玄人関わらず大変人気があります。証券口座を開設されている方の中には、株式投資はやっていないがFX取引をしているという方もおられますね。
FX取引は仕組みを簡単に言ってしまえば、外国通貨の交換をしてその差額で利益を出す取引です。
一番わかりやすいのは円安になった場合の日本円と米ドルでのFX取引ですね。
・1ドル100円だったのが1ドル101円の円安になった → 1円の利益
・1ドル100円だったのが1ドル99円の円高になった → 1円の損失
実際には手数料がかかるなど、少々複雑なのですが、仕組みとしては外国通貨を交換する取引と言うことです。
FX取引で資産形成が難しい理由
FX取引はギャンブルだ、とよく言われます。そして、ギャンブルというのは当然ながら資産形成には向いていません。
・通貨の動きは読むことができない
・レバレッジをかけてすることができる
・手数料負けする
このような理由から、ただのギャンブルと捉えている方がおられます。私もFX取引はギャンブルという意見には概ね賛成ですが、FX取引が資産形成に向かない理由は別にあると考えています。
FX取引が資産形成に向かない理由は、ずばり、通貨は価値が下がるものだからですね。日本円、米ドル、ユーロ、バーツなど世界各国には様々な通貨がありますが、時が経つに連れて、価値は下がり続けていくのが一般的です。
資本主義経済である以上、世界経済は成長し続けており、インフレが年々進んでいます。
インフレが進んで行く以上、物の価値は上昇していきます。昔は自動販売機で130円で500mlのジュースが購入できていましたが、今は130円では350mlのジュースしか購入することはできません。同じ130円なのに、購入できるものが少なくなっているのですね。
今後も、緩やかにではありますが、インフレは世界で確実に進んでいきます。
・人口増加
・貧富の差の解消
・経済発展
新興国を中心としてこれらのことは世界で急速に進行しているからですね。世界経済が発展していく以上、物の価値が上昇し、相対的に通貨の価値が下降していくことは当然なのです。
価値が下がるものに資産投下しても資産を増やすことはできません。FX取引とは、価値が下がるものに資産投下することなのです。
売りから入るFX取引
価値が下がるものに投資するFX取引ですが、売りから入ることによって、価値が下がれば利益を出す方法もあります。
短期的にどちらになるかを予想することはできませんが、長期的に見れば、通貨の価値は下がるのだから、長期的に売りから入る方法なら利益を出すことができる、と考えることもできますね。
しかし、FX取引は長期投資には向いていないのです。
ロスカット
FX取引が長期投資に向かない理由は、ロスカットです。FX取引は自分の想定と逆に通貨価値が進行し、資金(証拠金)が無くなると、強制的に取引が終了してその時点での損失が確定する仕組みになっています。これがロスカットです。
外貨取引を長期で行う場合、ロスカットされる可能性があるのですね。
株式相場と同じように、通貨も大暴落はしばしば起きることがあります。株式投資ならば、どれだけ下がろうと、マイナスになることはないのですが、FX取引はレバレッジをかけることが前提の取引という性質上、マイナスになることがある。
この被害を最小限にするのがロスカットなのですが、FX取引を長期投資すると考えた場合、ロスカットが起こる可能性があるのです。
FX取引で資産形成は難しい
・通貨の価値は下がり続ける
・ロスカットがあり、長期投資には向かない
このことから、FX取引での資産形成は難しいと考えています。しかし、FX取引で大きな波の動きを捉えて、短期間に大きな資産を築く方がおられることも事実です。
FX取引は逆流の中を泳いでいくような資産形成方法です。多くの方は流れに負けて下流に流されてしまいます。流れに負けずに上流まで泳ぎきった者のみが、大きく資産を増やすことができるマイナスサムゲームなのです。
YOHの考え
資産運用の基本は自分の設定した期間内に価値の上がるものに対して資産投下することです。
・個別株式
・不動産
こういったものは目利きが求められますが、価値が上がるものが含まれていることは間違いありません。
・S&P500
・全世界株式
これらの指数は長期的に見れば価値が上がることは疑いようがありません。(私は目利きができないので、指数への投資がメインです)
・人口増加
・経済発展
・貧富の格差是正
・技術革新
これらのことが世界で進行しているからですね。世界的に豊かになっている以上、上がり続ける指数があり、そこに資産投下することが、資産運用の本質です。価値が下がるものに資産投下して資産形成することは非常に難しいということです。
そういったことからも、通貨を投資対象とするFX取引で資産形成することは非常に難しいというのが私の考えです。
ご覧いただきありがとうございました。
レバレッジ系の株式投資も難しい投資手法のひとつですね。その分リターンが大きいのが魅力ですね。
高配当株投資も難しい投資手法と言ってよいですね。個々の見極めが必要な投資手法です。
CFD取引も資産形成としては難しい投資手法ですね。日本で主流なCFD取引はクリック株365です。