YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

退職金の有効な使い方とは

定年退職

 3月になり、60歳を迎えて定年退職される方にとっては人生の大きな節目を迎えています。

 ・長年勤めた会社を退職する

 ・第二の人生のスタートラインにつく

 公務員や会社員にとって、定年退職するとはこのようなことを迎えることになります。消防職においては、特にこの傾向が強いですね。

 多くの公務員というのは就業可能な年齢が決まっており、30歳から消防職員として働き始める、というのは数少ない例外を除いてすることができません。そのため、定年退職を迎える方は30~40年以上の間、消防職員として働いてきたということです。

 ・働かないおじさん

 ・仕事内容の割に給料が高い

 年配職員に対してこのような感情を抱いている若い職員もいますが、私はこのような感情はありません。

 ・阪神淡路大震災

 ・東日本大震災

 このような大きな災害に従事して災害復興を担った消防職員の対する尊敬や敬意の方が強いということです。

 そして、定年退職する方にとって最も大きな褒章と言えるものが退職金です。

公務員の退職金

 今年退職の方と話をすると、必ずと言ってもよいほどおっしゃることが、「退職金の額が10年前とは比較にならないほど減っている」ということです。

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出典 マネービバ

 2006年にはは3,000万円近くあったのが、2000万円ほどに下がっています。グラフでは2500万円ほどになっていますが、実情は属している地方自治体によって異なります。私の自治体では、平均すると1800~2000万円ほどになるようです。

 減少しているとはいえ、一般的な公務員や会社員にとっては、一括して得ることのできる金額としては人生最大の金額です。そして、退職金の使い方は老後生活の方向性を決定付けてしまうほどのインパクトのある金額です。

 ずばり言ってしまえば、使い方を誤ってしまうと、第二の人生を金銭的に不幸なものにしてしまう可能性があるということです。

よい退職金の使い方

 退職金をどれほどあてにして老後生活を送るかは、それまでの資産形成状況によって異なります。

 ・定年退職までに何十年とかけて資産形成をして、ある程度の資産がある

 ・資産形成をする余裕がなく、定年退職時に金銭的な資産がほとんどない

 この2つの場合では退職金が老後生活に及ぼすインパクトは異なります。しかし、使い方に関しては、両方ともにある程度の答えは出ています。

 ・年金受給までの生活費とする

 ・浪費に使う

 この2つがよい退職金の使い方だと私は考えています。

年金受給までの生活費とする

 よい退職金の使い方の1つ目が「年金受給までの生活費とする」ということです。公務員は厚生年金に加入しており、年金受給額は比較的手厚い傾向にあります。

 夫婦共働きで厚生年金に40年間加入していた場合は、厚生年金受給だけで生活していくことは十分に可能です。そのため、60歳で定年退職して65歳で年金受給するまでの5年間の生活費があれば、老後生活は問題なく送ることができるということになります。

 ・退職金 1,800万円

 ・1年間に使うことができる金額 360万円

 ・月々使うとできる金額 30万円

 月30万円を使って生活することができるのであれば、年金受給までは無収入でもよいということです。これは、賃貸住宅などで一般的な生活をしていても十分に生活可能な金額ですね。

 ・住宅ローンの残債がある

 ・浪費癖がある

 ・生活のランニングコストが高い

 ・こどもの教育費を工面する必要がある

 このような場合は、足りなくなることが考えられますが、住宅ローンや教育費といった大きな支出を払い終えているのであれば、問題ないと考えてよいですね。

 ※妻も1,800万円ほどの退職金がある場合は、老後生活は盤石と考えてよいですね。それまでに資産形成を十分にしてこなかったとしても、普通に生活していればお金に困ることがない老後生活を送ることができます。

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出典 マネービバ

浪費に使う

 よい退職金の使い方の2つ目が「浪費に使う」ということです。退職金によって、人生最大の金額を手にすることができるので、大きなことにお金を使うことができるのですね。

 ・お金をかけた海外旅行

 ・趣味としての車の購入

 ・住宅のリフォーム

 具体的にはこのようなことですね。しなくてもよいが、心の豊かさに繋がるようなことに惜しげもなくお金を使うということは、退職金のよい使い方です。

 私なら「お金をかけた海外旅行」をするようにします。1週間で100万円使って豪華なホテルに泊まるような海外旅行ではなく、3カ月~半年ほどの長い時間をかけて色々な場所に行くような海外旅行を選択します。

 ・退職金を年金受給後の生活費に当て込んで考えている

 ・住宅ローンを返済する

 ・年金受給までの期間の生活費とすることを考えている

 このような場合は浪費に使うことは考える必要がありますね。しかし、退職金の全てを人生のランニングコストに使うことはもったいないというのが私の考えです。

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妻やこどもとではなく、1人だけの長期旅行。

YOHの考え

 公務員や会社員にとって、退職金は非常に大きなお金です。2,000万円近くのお金が4月になれば銀行口座に振り込まれることを考えると、人生で最も収入の多い月となります。

 非常に大きな金額なので使い方には慎重になる必要があります。少なくとも、3年ほど前から使い方を考えておく必要があると、私は考えています。

 ・住宅ローンの返済

 ・日々のちょっとした贅沢を重ねることに消えて行く

 このような使い方はもったいないというのが私の考えです。今までに手にしたことがないお金であれば、今までできなかったことに使うことが最もよい使い方であるということですね。

 ・定年退職後は働かずにやりたいことをする

 ・できなかった贅沢をしてみる

 このような使い方は非常によいお金の使い方だと私は考えています。しかし、このような退職金の使い方をするためには、現役時にある程度の貯蓄とお金の知識が必要だということです。

 ・貯蓄が全くない

 ・自分の資産保有状況がわからない

 ・年金受給金額がわからない

 このような状態で定年退職を迎えて退職金を受け取っても、どれぐらいの金額を浪費などに使ってよいかわからないことになるからですね。

 ・純資産

 ・負債額

 ・総資産

 ・65歳時点での年金受給額

 ・生活のランニングコスト

 ・お金がかかる不測事態

 このようなことを想定して退職金を受け取ることができなければ、有効な使い方ができないということです。人生最大の金額である退職金は上手に使いたいものということです。

 ご覧いただきありがとうございました。

 一番よいのは、退職金に頼らない人生設計をすることです。そのためには、事前準備が必要です。

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