公務員や会社員世帯の資産形成の目的
公務員や会社員世帯で資産運用をしつつ、資産形成に取り組んでいる世帯は少なからずあります。その目的の多くは老後資金の捻出です。
・今の生活水準を上げたい
・40代でFIREしたい
・現時点で1億円欲しい
このような目標で資産運用をして資産形成に取り組んでいる世帯は少数派です。
・資産運用で早期リタイア
・資産運用で30代で悠々自適生活
・配当金だけで生活
このような事例はSNSやメディアで取り上げられていますが、これは極めて稀な例と言ってよいですね。
・定年退職後は働かなくても生活できる資産を持っておきたい
・年金だけでは老後生活に不安がある
公務員や会社員世帯で、資産運用をして資産形成をしている世帯の多くが望んでいることは、このようなことですね。
しかし、資産運用をしても資産形成が上手くいっていない世帯が少なからずあります。それは多くの場合、資産形成の順番を間違えていることが理由です。
今回は公務員や会社員世帯の資産形成の順番について考えてみたいと思います。
公務員や会社員世帯の資産形成の順番
・浪費を見直す
・基礎生活費を見直す
・貯蓄をする
・余裕資金で資産運用をする
私は、公務員や会社員世帯が資産形成を上手に進めるためには、この順番でするのがよいと考えています。
・株式投資
・FX取引
・暗号通貨
・コモディティ
・不動産投資
資産運用には様々な種類がありますが、どの種類の方法を選んでも、この順番は変わることはありません。
・貯金が全くないけど株式投資をする
・年収400万円で浪費に月10万円使っているが、FX取引で資産形成をする
このような場合、順調に資産形成していくことは誰にでもできることではありません。多くの人が資産を減らすことになってしまいます。
浪費を見直す
公務員や会社員世帯で資産形成していくために一番大切なことは浪費を見直すことです。
・ギャンブル
・お金のかかる趣味を多数持つ
・頻繁に車を乗り換える
このようなことは、確かに楽しいことです。しかし、世帯での資産形成においては、大きなマイナス要素です。これらのことは、刹那的な楽しみしか生み出してくれないからですね。
そして、浪費というのは放っておくと収入に比例して増幅していきます。
・年収400万円なら月5万円を浪費に充てる
・年収600万円になったら月8万円を浪費に充てる
このように際限なく膨らんでいき、止めることができません。浪費というのは、どこかで線引きして自分自身の意思で止める必要があるのですね。
・浪費は年収が上がっても月3万円までにする
このように、自分で金額を決めてストップさせる必要があります。浪費を止めないと、いつまで経っても資産形成することはできません。
基礎生活費を見直す
公務員や会社員世帯で資産形成で2番目に行うことは、基礎生活費を見直すことです。
・住宅費
・食費
・日用品費
・光熱費
・通信費
・保険代
・車両代
多くの世帯での基礎生活費はこのようなものですね。これらを見直すことによって、世帯の支出は大きく減る可能性があります。
・住宅費(今住んでいるところは家賃相場として適切か)
・食費(ついつい買い過ぎていないか)
・日用品費(ふるさと納税などで節約できないか)
・光熱費(契約会社の乗り換えで安くならないか)
・通信費(格安SIMを検討して見てもよいのでは)
・保険代(加入してる保険は掛け過ぎていないか)
・車両代(マイカーは本当に必要か、タクシー&レンタカーでは生活できないか)
当たり前にかかると感じている基礎生活にかかる支出を見直してみると、無駄は少なからず見つかるものです。1項目の金額は月数千円程度ですが、何項目か見直すと月数万円、年間で数十万円になることも珍しくありません。
・年間数十万円の支出削減が何十年間も続く
・QOLは下がらない(見直して下がれば戻せばよいだけ)
浪費を見直すことにも共通していますが、基礎生活費の見直しはこのような大きな利点があるのですね。
貯金をする
浪費、基礎生活費を見直したら公務員や会社員世帯で資産形成ですることは、貯金です。
貯金でおすすめなのは、一定額の天引き貯金です。額は世帯によって異なりますが、浪費と基礎生活費を見直して捻出した金額の一部がよいですね。
・貯金額額が毎月異なる
・貯金できない月がある
天引き貯金はこのようなことを防いでくれる特徴があります。貯金で大切なことは、決まった金額を積み立てて行くことです。そして、状況によって、増やすことが大切です。
世帯の貯金額の平均は317万円、中央値が100万円ということを考えても、貯金は100万円~300万円あると、資産運用にも心持ち余裕がある状態ですることができますね。
余裕資金で資産運用する
浪費、基礎生活費の見直し、貯金ができれば、最後に行うのが「余裕資金で資産運用する」ことです。
・長期投資なら大きく負けることはない
・分散投資していれば、大きく資産を減らすことはない
資産運用において、このような考えに固執することは非常に危険です。長期投資だろうと、分散投資だろうと資産運用というリスク資産に資産投下している以上、元本が0円になる可能性はあります。
そのため、資産運用は必ず余裕資金で行う必要があります。資産が順調に増えている時は問題ないのですが、資産運用には必ず暴落局面があります。
・暴落時の自身の精神状態
・暴落時の自身の行動
このようなことは、経験してみないとわからないのですね。自分で知識武装して信念を持って資産運用をしていたとしても、適切な行動が取れるかどうかは誰にも分りません。
YOHの考え
・浪費を見直す
・基礎生活費を見直す
・貯蓄をする
・余裕資金で資産運用をする
私自身もこの順番で資産運用をはじめて資産形成をしています。そして、これは一度やったら終わりではなく、定期的に改善していく必要があります。
・浪費
・基礎生活費
このようなことは、生活環境の変化と同様に変化していくからですね。具体的には、
私は半年に1回は見直しをするようにしています。
・貯蓄
・資産運用
この2つは最初の内は貯蓄に比重を置いた方がよいですね。株式投資で言えば、毎日値動きがあるので、それに慣れる必要があるからです。慣れに伴って、貯蓄の割合と資産運用の割合を調整していくことが大切です。
私は、非常に保守的な性格なので、年齢や投資経験を加味しても、貯蓄の割合が高めです。そのため、資産運用による資産増加はインデックス投資家の中でもさらに緩やかです。
資産運用効率は悪いのでしょうが、それで問題ないと考えています。
・元本毀損しない
・インフレに負けない程度に資産増加させる
これが私の資産運用の軸だからですね。公務員や会社員世帯で資産形成するには、株式投資などの資産運用は欠かせません。しかし、大切なのは順番です。
・月10万円の浪費をしつつ株式投資をする
・月10万円の保険代を払いつつ株式投資をする
これで資産形成ができるのは高所得者のみということです。年収800万円以下の公務員や会社員はこれでは資産形成はできないといってよいのです。
抑えるところを抑えて、貯金をして余裕資金で資産運用をする。こうすることによって、公務員や会社員世帯は資産形成をすることができると私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
公務員や会社員世帯で資産形成はこちらでも記事にしています。