知識習得はインプットとアウトプットが必要
新しいことを覚えて自分自身で理解するには、インプットだけではなくアウトプットも非常に大切です。
・本を読んで知識を得る
・研修会に参加して学習する
多くの人はこういったインプットだけでは、知識を自分のものにすることはできません。
・本で得たことを実践してみる
・研修会で学習したことを要約してノートにまとめておく
このようにアウトプットすることによって、知識は深まり自分自身で身に付けることができます。そして、お金や資産形成に関する知識も同様です。
・実際に自分のお金を使って株式を購入する
・誰かにiDeCoの節税メリットについて説明する
お金や資産形成の知識については、特に、誰かと話をして説明することによって、自分自身の知識がより深まります。そして、公務員や会社員が最も話をする機会が多いのが職場です。
自分が資産運用に取り組んでいて、結果が出ているのであればそれを話したくなるのは自然なことだと言ってよいですね。
しかし、そのようなお金の話を職場ですることについては慎重に考える必要があります。
・職場でお金の話をすることについて
・職場でお金の話をした方がよいのか
今回はこの2点について考えてみたいと思います。
職場でお金の話をすること
結論を言うと、私は職場でお金の話をすることはおすすめしません。知識の定着というメリット以上に、デメリットが遥かに大きいからです。
私は、大学を卒業してから消防組織でしか働いたことがないので、一般的な民間企業がどのような体質なのかはわかりません。
そして、消防組織内で言えば、個人的なお金の話というのは非常にデリケートな話題です。
・お金に無頓着なことが人間としての器が大きい
・源泉徴収票などは見たことがない
・確定申告って何だ?
・お金を使うことに人生の豊かさがある
・お金のことを気にする時間があるなら、訓練をするべき
このような考え方の方は、年代を問わず一定数おられます。こういった方の前では、株式投資などの資産運用の話はもちろんのこと、源泉徴収票の見方など、必要最低限のお金の教養すら口にすることはタブーと言ってよいですね。
・とにかく仕事第一の人
・並外れて上昇志向の強い人
このような方と職場でお金の話をすることは極めて相性が悪いということです。それぞれについて順番に触れていきます。
とにかく仕事第一の人
消防組織は仕事柄、人生においては何よりも仕事第一と考えている方もおられます。
・仮眠時間を削って仕事をこなすのは当たり前
・勤務交代後にサービス残業することも当たり前
・家族よりも仕事を優先するのは当たり前
このような方は、仕事の給料以外でお金を得ることを良いことだとは考えていません。自分の持てるリソースを、全て仕事につぎ込むことを良しとしているということです。
・株式投資をする
・節税をする
このようなことに時間をかけるのであれば、仕事の知識をひとつでも多く身に付けるべし、という考え方です。
このような方の前で「お金に働いてもらう」、「配当金を生活費の一部に充てる」というような資産運用の話をすることは、仕事をサボっていると認識される可能性があるということです。
並外れて上昇志向の強い人
また、消防組織では上昇志向の強い方というのが一定数おられます。
・絶対的階級主義
・上司の命令は何よりも優先される
・管理職になることが消防人としての成功
このような考え方は、決して悪いものではありません。上昇志向は誰しもがあってよいものなのですが、常軌を逸してるほど強い方がおられるということです。
このような方と話をするときは、慎重に言葉を選ぶ必要がありますね。雑談の域を出ないような話でも、曖昧なニュアンスで対応すると大きな誤解を招くことがあるからです。
そのため、このような上昇志向が並外れて強い方の前でもお金の話はタブーといってよいですね。
・昇任試験は受けていないが、資産運用をして順調に資産形成している
・管理職になることは責任の割に給料が低い
・管理職と一般職員の退職金はそれほど変わらない
このような発言はその方の仕事や価値観の否定になるということです。
・管理職になること=消防人としての成功=人生の成功
お金と仕事を混ぜて考えるということは、このような絶対的な価値観を否定することになってしまいかねないということです。
YOHの考え
私自身はお金の知識をアウトプットすることは非常に大切だと考えています。しかし、それを職場ですることはまずありません。
・〇〇さんが5,000万円の家を買うらしい
・iDeCoってした方がよいのかな
・ふるさと納税どこの自治体にしようかな
消防組織でもこのような話をしている場面に遭遇することはあります。私は、このような場面に遭遇した時は、慎重に言葉を選んで会話をするようにしています。
・相手の属性や階級を考慮して言って欲しい言葉を考える
・相手の価値観を否定しないようにする
・当たり障りのない回答をする
具体的にはこのように対応しています。ずばり、言ってしまえば、言葉を発してはいるが何の回答にもならない当たり障りのない言葉で濁すということです。
非常に稀なケースとして、株式投資や資産形成の話が合いそうであれば、深い話をすることはあります。しかし、そんな同僚は数えるほどしかいないのですね。
・とにかく仕事第一の人
・並外れて上昇志向の強い人
例示で挙げたこのような方が少なからずいるということです。そして、消防組織では多くの方がお金に対しては潔癖なところがあります。
・お金の話は下品
・お金のことを気にしている人は器が小さい
・なぜ給料以上のお金を欲しがるのか
この世な考え方の方が多いということです。そして、このような方に自分の知識のアウトプットすることは、絶対にしてはいけないということです。
相手を不快にさせるだけではなく、自分の立場も悪くしてしまうということになる可能性があるからですね。
仕事というのは良くも悪くもお金をもらうために行っているという側面があります。
・仕事が生きがい
・仕事に人生を捧げる
このような方もおられるのでしょうが、その大前提は生活するだけの給料がもらえるということです。無報酬であっても働くという方はほぼいないと言ってよいですね。
私自身は仕事が嫌いではありませんが、仕事が生きがいではないですし、人生を捧げるつもりもありません。
仕事中はきっちりと働こうと考えていますが、それ以上の仕事はしたくないというのが本音です。
仕事の時間を終えれば、YOH3姉妹の親という立場が優先されるのは考えるまでもないことだということです。
そして、YOH3姉妹を育てるにはお金が必要不可欠です。そのためには、お金に対する知識や経験が必要ですが、職場でその知識や経験は披露すべきではないと考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
公務員は資産形成しないと苦しくなる時代がきています。お金に無頓着では人生が立ち行かなくなる可能性が出てきているということです。
消防士の職場環境は変化しています。考え方も変える必要があるということです。
消防士が投資において取れる利点は時間分散です。時間分散を有効に使うことによって、安全に資産形成をしていくことができるということです。