最初は多くの株式市場に目移りする
資産運用をはじめた当初は色々な金融商品に目が行ってしまいます。
・新興国株式市場
・中国株式市場
・インド株式市場
このような形で様々なマーケットの株式を少しだけ購入してみる、という方は非常に多いですね。
例に漏れず私もそうでした。今でこそ運用方針に一貫性がありますが、資産運用をはじめた当初は様々な金融商品に目移りして購入していましたね。
私の場合、このような金融商品を大した知識も無く購入していたということです。
今でこそ、これらの株式市場の状況を自分なりにある程度理解していますが、当時は雰囲気に流されるままに購入していたということです。
・よくわからないけど、話題になっている
・ブログで紹介されている
・様々な国の株式を保有してみたい
このような裏付けのない曖昧な理由だけで購入し、保有していたということです。
そして、公務員や会社員が資産運用をする場合、新興国株式や発展途上国の株式などは株式投資のコアとはなり得ないというのが私の今の考えです。
その最も大きな理由は世界経済の規模感によるものです。
・資産運用で大切なのは規模感の把握
・米国株式がポートフォリオ内で多くなることはよいこと
今回はこの2点について考えてみたいと思います。
資産運用で大切なのは規模感の把握
株式投資で大切なことは投資のコアを持つことです。どの株式を自分の投資先としてメインにするか、ということです。
そして、それについては長期投資においてははっきりと答えが出ていると言ってよいですね。
長期投資で言えば、投資のコアは米国株式が最も適しているということです。その理由は、市場における資産規模が最も大きいからですね。世界の株式市場の総額は118.9兆ドルと言われています。
・米国 53.1兆ドル
・中国 12.7兆ドル
・日本 6.5兆ドル
・香港 6兆ドル
・英国 3.4兆ドル
株式市場の上位5か国を確認するとこのようになっています。次にインドが3.3兆ドルと続いています。
全世界の株式市場が好調で全ての国の株式指標が10%ずつ上がったとすると、評価額は以下のようになります。
・米国 53.1兆ドル → 58.4兆ドル(5.3兆ドル増加)
・中国 12.7兆ドル → 13.9兆ドル(1.2兆ドル増加)
・日本 6.5兆ドル → 7.1兆ドル(0.6兆ドル増加)
・香港 6兆ドル → 6.6兆ドル(0.6兆ドル増加)
・英国 3.4兆ドル → 3.7兆ドル(0.3兆ドル増加)
ここからわかる通り、同様の増加率であれば市場規模が大きければ大きいほど増加額も大きくなるということです。
乱暴な見方をすれば、日本株をコアに据えていた場合と米国株をコアに据えている場合では、同じ増加率でも8.8倍の開きがあるということです。
このような規模感を把握すれば、株式投資は米国を中心に行うことが最も適しているということです。
YOHの考え
全世界の株式に投資できる投資信託として非常に人気があるのが、eMAXSIS Slim 全世界株式インデックスファンドです。これは、MSCIオールカントリーワールドインデックスを投資対象としています。
これだけを購入することで世界全体の株式に資産投下できることから、多くの投資家が購入しています。私としても全世界株式ファンドと現金の組み合わせは最もよいポートフォリオのひとつだと考えています。
この投資信託の構成比率を見ても、米国が60%を占めていることからも、全世界株式に投資するということは、米国株式を中心に株式投資をしているということになるのですね。
長期的に株式投資をしていく上でこのトレンドは外すことができないということです。
・身近な企業が多い日本株をメインにする
・暴騰を期待して新興国株式をメインにする
このようなに株式投資をすることは、株式市場の規模感に逆らった投資をしているということです。
・どんどんと新しい技術が開発されている
・世界的な貧富の格差は少なくなってきている
・教育格差も是正されてきている
・発展途上国や新興国が成長している
このようなことが世界的に起こっていることは明らかです。
そして、このようなことが続いて行けば、世界経済が成長を続けることも明らかということです。
そのように考えるのであれば、世界株式に資産投下することは自然な考えといってよいのですね。
しかし、規模感を把握しないで資産投下すると世界経済成長の恩恵を十分に受けることができなくなってしまう可能性があるということです。
全体が成長していくのであれば、市場規模の大きいところが最も恩恵を受けることになります。そして、そこに合わせた資産紆余運をするのが最もよいというのが私の考えです。ご覧いただきありがとうございました。
全世界株式でおすすめのファンドはSBI・V全世界株式インデックスファンドです。
TOPIXは資産投下対象としては考える必要がありますね。
投資対象としてバランスファンドも候補にあがりますが、特性理解をする必要があります。