SBI・Vシリーズ
SBI証券から発売されている投資信託にSBI・Vシリーズがあります。
・SBI・V・S&P500
・SBI・V・全米株式
・SBI・V・米国高配当株式
現在積み立て投資ができるのがこの3つです。どの投資信託もETFを投資対象としていることが大きな特徴です。
・SBI・V・S&P500 → VOO
・SBI・V・全米株式 → VTI
・SBI・V・米国高配当株式 → VYM
基本投資割合はいずれも100%なので、これらのETFを投資信託で購入している形になります。
そして今回、新しいSBI・VシリーズがSBI証券から発表されています。それが、SBI・V・全世界株式インデックスファンドです。
今回は、SBI・V・全世界株式インデックスファンドは購入すべき投資信託かということについて考えてみたいと思います。
SBI・V・全世界株式インデックスファンド
SBI・V・全世界株式インデックスもすでに発売されているSBI・Vシリーズと同様に、ETFを投資対象とした投資信託です。
・投資対象のETFはVT
・経費率0.1438%(管理報酬0.08%含む)
・為替ヘッジ無し
・分配金再投資型
特徴としてはこのようになっています。投資対象のVTについては、ここで触れる必要がないほど有名なETFですね。ザックリと言えば、全世界の株式に資産投下しているETFです。そして、同様のコンセプトで販売されている投資信託が「楽天・全世界株式インデックスファンド」です。
・SBI・V・全世界株式インデックスファンド
・楽天・全世界株式インデックスファンド
・VT
これら3つは名称が異なっているだけで、中身は100%同様のものということです。どれに資産投下しても、同様のリターンを得ることができるということです。若干の違いとしては、経費率に差があることです。
・SBI・V・全世界株式インデックスファンド 0.1438%
・楽天・全世界株式インデックスファンド 0.212%
・VT 0.08%
経費率はこのようになっており、VTを購入するのが、投資信託よりも0.06~0.13%ほどお得ということです。
YOHの考え
私は資産運用の最終系のひとつが「VT50%、現金50%」だと考えています。
・暴落耐性
・手間のかからなさ
このようなことを考えると、最も理にかなっていると感じるからですね。しかし、「VT50%、現金50%」だと、利回りは非常に低水準となります。(税引前で1.8%)
そのため、S&P500などに資産分散することによって、利回りを上げているのが現状です。もし、10億円あるならば、資産割合を「VT50%、現金50%」にして、悠々自適に生活します。(仕事は続けると思いますが・・・)
そのような資産運用の別の選択肢として現れたのが、今回のSBI・V全世界株式インデックスファンドです。SBI・Vシリーズの最も大きな特徴はETFを投資信託で購入できることです。
・為替手数料を安くするためには、ドル転する必要がある
・リアルタイムでの値動きがある
・分配金再投資は自分でする必要がある
・分配金で1単位購入するためには、ある程度保有する必要がある
・少額から購入することができない
ETFにはこのような特徴があり、これらをデメリットと感じる投資家は投資信託を購入しています。しかし、このSBI・Vシリーズを購入すれば、ETFを購入していることになるということです。
・ETFは購入にデメリットが多いけど、VTに資産投下したい
このような投資家は、経費率の差に納得できれば、SBI・V・全世界株式インデックスファンドに資産投下を考えてもよいということですね。
また、全世界株式インデックスファンドを購入していないが、積み立ててみたいという方にとっては、一番最初の選択肢になるといってよいですね。
私自身はSBI・V・全世界株式インデックスに資産投下する予定はありません。楽天・全世界株式インデックスファンドで定期積立を行っているからです。
・SBI・V・全世界株式インデックスファンド 0.1438%
・楽天・全世界株式インデックスファンド 0.212%
この2つの経費率の差は0.08%です。1,000万円保有していて、年間8,000円差が出るということですね。この差をどのように考えるのかは個人の価値観によるところです。
・SBI・V・全世界株式よりも経費率の安い投資信託は今後販売されない
・楽天・全米株式インデックスファンドに3,000万円以上資産投下している
・乗り換え作業が手間ではない
このような投資家は乗り換えて購入を検討してもよいということですね。(楽天・全米株式インデックスファンドに3,000万円資産投下できるのならば、VTを購入する方がよいと考えられますが・・・)
いずれにせよ、SBI・V・全世界株式インデックスファンドは非常に優良な投資信託であることは間違いないということです。SBI・Vシリーズは設定から2年も経たずに2,000億円に達しています。このSBI・V・全世界株式インデックスファンドもある程度のお金を集めることは間違いないですね。
今後、SBI・Vシリーズに期待することは、買い付け手数料がかかるセクター別ETFに連動する投資信託を販売することです。
現在のところ、ETFで買い付け手数料が無料なのはこの9銘柄です。
・SPYD
・IYR
・HDV
・QQQ
この辺りのETFに連動した投資信託をSBI・Vシリーズで販売してくれると、投資対象が広がり、投資妙味があることになるのでは、というのが私の考えです。ご覧いただきありがとうございました。
SBI証券からは暗号通貨ファンドも販売されています。公務員や会社員が気軽に手を出せる投資商品ではないですね。
IYR(米国不動産ETF)についてはこちらで記事にしています。
バランスファンドについてはこちらで記事にしています。バランスファンドは癖があることが特徴です。