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【預貯金3,000万円でも不安】現時点での年金生活と不安を解消する方法について

定年退職後の年金生活

 先日、定年退職されて数年経った方と話をする機会がありました。その中で多くの方が言われていたことが、「退職金と年金だけでは生活することができない」ということでした。

 ・満足した老後生活を送ることが難しい

 ・定年退職後もアルバイトし続けないといけない

 このようなことを口にされていたのが非常に印象的でした。

 真偽のほどは分かりませんが、現役時に3000万円ほどを預貯金していた方でもそのようなことを口にしています。

 ・現在のスタンダードな老後生活

 ・預貯金が3000万円でも老後生活が難しい理由

 ・老後生活の不安を解消する方法

 今回はこの3点から、老後生活のためにするべきことを考えてみたいと思います。

現在のスタンダードな老後生活

 老後生活というのは、人によって捉え方が様々ですが、私は以下の点を満たしているのが老後生活だと考えています。

 ・フルタイムの仕事をしていないこと

 ・年金受給していること

 この2つを満たしていれば、老後生活を送っていると考えてよいですね。公務員や会社員を長年してきた方で考えれば、65歳以上の方が該当することになります。

 ・60歳まで定年退職

 ・何年か再任用職員として働く

 ・再任用期間が終わればアルバイトをする

 ・65歳以降は厚生年金を受給して生活する

 このような老後生活がスタンダードと言えるということです。そして、現在、厚生年金を受給している方でアルバイトなどをして収入を得ている方は少なくありません。

 ずばり言ってしまえば、厚生年金を受給するだけでは生活が成り立たなくなっているということです。

出典 令和2年度国民年金保険・国民年金事業の概要

 厚生労働省が公表している、令和2年度国民年金保険・国民年金事業の概要によると、厚生年金の平均受給金額(国民年金含む)は月額14.6万円となっています。

 厚生年金は現役労働者の時に納めた金額が多ければ増加していく仕組みなので、現役労働者の時に年収が高ければ高いほど厚生年金受給金額は多くなります。(上限はあります)

 しかし、平均的な年収(400万円~800万円)から逸脱していないのであれば、この月額14.6万円から大きく変わることはありません。

 ・月額12万円~18万円(年間144万円~216万円)

 これぐらいの金額に落ち着くということです。

厚生年金から様々なものが引かれる

 月14.6万円で生活するというのは、支出が少なくなる傾向にある高齢者でも簡単ではありませんが、実際には厚生年金からはさらに様々なものがひかれることになります。

 ・所得税

 ・住民税

 ・介護保険料

 ・国民健康保険(後期高齢者医療保険)

 これらは年金受給額や控除の状況によって異なりますが、最低でも1割ほどは見ておく必要がありますね。

 ・月額14.6万円(年間175.2万円)

 ・税や社会保険料 月1.46万円(年間17.5万円)

 ・実際に使える金額 月13.1万円(年間157.7万円)

 このように考えると実際に厚生年金を受給だけで生活をするとなれば、月13.1万円で生活する必要があるということです。

 これは、非常に難しい金額ということです。

預貯金が3000万円でも老後生活が難しい理由

 厚生年金だけでは老後生活は難しいものとなるため、老後生活に入る前にはある程度の預貯金は欠かせません。

 しかし、現在老後生活に入っている方の話では預貯金が3000万円あっても金銭的な不安は解消されることがないと口にしています。

 ・いつまで生きるかわからない

 ・預貯金が目減りしていく

 ・これから預貯金が増えることはない

 このようなことが預貯金が3000万円あっても金銭的な不安が解消されることがない理由だということです。

 私が話を聞いたのは夫婦で年金受給されている方で、月の年金受給額は2人で23万円ほどだと口にしていました。

 そして、月23万円では生活費が足りないので、できる限りアルバイトをして、でき無くなれば預貯金を取り崩して生活する、というライフプランを立てていました。

 月々の生活費の不足分が7万円であれば、3000万円という預貯金は35年で底をつくことになります。

 人生100年時代などと言われていること考えると、預貯金が3000万円あっても、老後生活に不安を抱くのは自然なことと言ってよいかもしれません。

老後生活に目途をつけることは預貯金だけでは不十分。

YOHの考え

 私は老後生活の金銭的な柱になるのは厚生年金だと考えています。

 ・年金はもらうことができない

 ・年金は払うだけ無駄

 このようなことは考えていないということです。しかし、厚生年金だけで老後生活を送ることは難しいとも考えています。

 ・受給開始年齢は70~75歳

 ・受給金額は月10~12万円

 ・税や社会保険料の上昇によって、実際に使えるのは月8~10万円ほど

 私が年金受給する30年以上先はこのような形になっていると考えているからですね。

 当然ですが、月8~10万円では生活することができません。そして、結婚して夫婦で年金受給しているような状況でも生活はかなり厳しいですね。

 ・妻が国民年金なら夫婦で月14~16万円

 ・妻が厚生年金なら夫婦で月16~20万円

 平均的な受給金額で考えると、これぐらいになるということです。月14~20万円なら慎ましく生活することは可能ですが、住宅ローンなどが残っている場合は、年金だけで生活することは非常に難しいですね。

 そして、多くの預貯金があろうと、それが目減りしていくことは老後生活に多くの不安を残します。

 ・年金受給だけで生活することは難しい

 ・預貯金があっても生活することに不安が残る

 このような状況を解消するためにするべきことは、働かずして入る収入源を得ることだと私は考えています。

 ・株式の評価額の上昇

 ・安定した配当金

 ・不動産収入

 具体的に言えばこのようなものですね。これらを現役労働者の時から時間をかけて準備しておけば、年金制度がどのようなものになろうが困ることはないと私は考えています。

 預貯金というのは、非常に大切で老後生活に欠かすことはせきませんが、持っているだけでは金銭的な何かを生み出してくれることはありません。

 ・持っているだけで金銭を増やしてくれるもの

 ・持っているだけで金銭を生み出してくれるもの

 このようなものを時間をかけて準備することが大切だと私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 2024年から開始される新NISAは老後の金銭的解消の大きな追い風となりますね。

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