仕事を楽にこなすには
仕事を楽にこなすのに最も単純なのは、自分がその仕事に対して一流になることです。これは異動などで仕事内容がガラッと変わる公務員や会社員でも同様です。
・自分の仕事に対して他人とは明確に異なる専門的知識がある
・知識量とそれに伴う結果を出すことができている
・他者が同じように作業をしても明確な違いが出る
まだまだあるでしょうが、一流の方の仕事とはこのようなことが挙げられます。このような状態で仕事をするということは、仕事の時間を充実したものにすることができますね。
・多くの人とは異なる評価を受けることができる
・羨望の眼差しを向けられる
・大きな期待に応えることができる
このようなことは働いている人であれば、程度の違いこそあれ誰しもが得たいものということです。しかし、このようなことは肉体的にも精神的にも負荷がかかります。
・周囲の期待に応えるための努力
・結果を出して当然と思われる環境
・他者よりのよい結果を出し続ける必要がある
本人が望まなくとも、一流の方は常にこのような環境にさらされているということです。
しかし、このような肉体的、精神的な負荷がかかるということを考えても仕事で一流になることは仕事を楽なものにしてくれると考える方が多いのではないでしょうか。
そして、誰しもが一流を目指すべきなのかと考えると、そうではないというのが私の考えです。
・誰しもが一流になれるわけではない
・一流にならなくてもよい
今回はこの2点を中心に仕事で一流になるということについて考えてみたいと思います。
誰しもが一流になれるわけではない
誰しもが仕事で一流になりたいと思うのですが、なれる方というのは本当にごく一部ですね。
私の職場で言えば、知っている限りで3名以下です。割合で言えば1%に満たないような割合ですね。
そして、そのような1%に満たない一流の方は誰しもが、その方は一流だと認めています。
・ミリ単位で救急車のバック走行の調整ができる
・傷病者の複雑な状態を非常にわかりやすく丁寧に家族や病院に説明できる
・他者が半日かかるような書類を1時間ほどでハイクオリティに仕上げる
私は消防組織に入ってから救急隊として働いているので、そのような目線での例えになってしまいますが、このようなこと全てを兼ね備えている方が一流と言われるような方ですね。
そして、一流になるには才能と時間が必要です。時間をかけて才能を育てていく必要があるということですね。
そして、誰しもが時間をかけるだけでは一流になることはできないということです。
ずばり言ってしまえば、ある程度の才能が一流になるための最低条件だということです。
ここで言う才能とは、センスがある、というような簡単な能力ではありません。
・目標に向かって努力することができる
・自身の能力に慢心することがない
・謙虚な姿勢で仕事に取り組むことができる
このようなセンスとは違った自分自身を活かすことができる能力が学習することなく備わっているということです。そして、そのような人というのは本当に少数で誰しもが持ち合わせていないということです。
そして、そのような才能ある方が長い時間をかけて自己研鑽した先にようやく到達できるのが一流という領域だということです。
ここにたどり着くのは非常に限られた一部の人で、誰しもが到達できる領域ではないということです。
一流にならなくともよいということ
私は消防組織で救急の仕事に従事して15年以上になりますが、どれだけ時間をかけても一流には到達することはできないだろうと感じています。
・時間をかけて能力を高めることはできるが、才能やセンスがない
私はこのようなタイプの救急隊員だからですね。
そのため、どれだけ時間をかけて経験を積んで能力を高めても二流、せいぜい一流半止まりということです。
しかし、一流の方と比較して、職場貢献や市民の方によりよい医療を提供することができないかと言えば、そうではありません。二流には二流のやり方があるということです。
私は二流の能力を複数掛け合わせることによって、一流に負けないようなパフォーマンスを出すことができると考えています。二流+二流は一流に近づくことができるということですね。
・マイクロソフトオフィススペシャリスト程度のエクセル作業ができる
・簡単なプログラミングができる
私の場合、本業の救急隊員としては二流でも、このような全く別の角度からの仕事に対するアプローチによって、一流の方との差を少しは埋めることができるということです。
私のこのようなエクセルやプログラミング能力は、それを本業としているSEなどには遠く及びません。とてもではないですが、それでお金をもらうことができない能力だということです。
しかし、現在の職場では重宝されることが少なからずありますね。
それは、消防組織ではこのようなエクセルやプログラミングの基礎的な能力を持っている方がほとんどいないからですね。
・救急隊員として二流の能力
・パソコン作業のサブ的な能力
このように複数の能力を複数持つことによって、一流に近づくようなパフォーマンスが生み出すことができるということです。
YOHの考え
仕事で一流になりたいというのは誰しもが思うことです。しかし、誰しもが到達することができないからこそ、一流の人は特別な扱いを受けることができるということです。
・給料が高い
・転職市場でも引く手あまた
民間企業であればこのような状態だということです。
公務員であれば仕事において一流であるからといって給料が上がるわけではありません。それでも、多くの公務員は仕事で一流でありたいと思うということです。
しかし、繰り返しになりますが、誰しもが一流になれるわけではありません。
そして、誰しもが一流になる必要はないということです。
本来の仕事内容だけで他者と比較して圧倒的なパフォーマンスを出すこと以外にもやりようはあるということです。
・能力を複数持つ
・本来の仕事以外で役に立つ能力を持つ
このようなことによって、私のような救急活動に関しては二流の人間でも、一流に近づくことができるということです。そして、仕事に関してはそれでよいということです。
私自身が救急活動で一流の能力を身に付けることができればよいのですが、それができなければ、一流の方が働きやすいようにすればよいということです。
そのようにすることによって、自身も周りも働きやすくなる。これでよいのだと私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
消防の仕事の基礎は消防学校です。
救急車の有料化についてはこちらで記事にしています。
救急隊員の仕事の一部についてはこちらで記事にしています。