YOH消防士の資産運用・株式投資

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リスク資産の比率を考えた資産形成術

資産形成で大切なこと

 資産形成において大切なことのひとつは、リスク資産と無リスク資産の割合です。

 株式投資などをしてリスク資産が順調に増加していけば、貯金などの無リスク資産を軽視してしまいがちですが、資産形成においてそれはよいことではありません。

 ・元本毀損は避けることができない

 ・流動性が低い

 リスク資産はこのようなデメリットがあるからですね。

 しかし、株式投資などのリスク資産を全く持たずに給与所得をひたすら貯蓄して無リスク資産だけで資産形成することもまた、よいことではないですね。

 ・資産形成速度が遅い

 ・積み上げた資産が働かない

 無リスク資産にはこのようなデメリットがあるからです。そのため、資産形成において大切なことは、リスク資産と無リスク資産、両方を使って資産形成することです。

 ・リスク資産と無リスク資産の適切な割合とは

 ・リスク資産と無リスク資産両方を同時に積み上げていくこと

 今回はこの2点について触れてみたいと思います。

リスク資産と無リスク資産の適切な割合とは

 結論から言えば、リスク資産と無リスク資産の適切な割合は人によって異なります。

 ・年齢

 ・属性

 ・資産状況

 ・投資経験

 これらのことでリスク資産と無リスク資産の適切な割合は大きく変わってくるということです。

 年齢だけで考えるなら、年を重ねているほどリスク資産の割合を低くするのが一般的です。

 ・70歳・・・リスク資産を多く保有して資産増加させる必要がそれほどない

 ・20歳・・・リスク資産を多く保有して損失が出ても、投資期間の長さで取り戻すことができる

 このように考えることができるからですね。しかし、これらのことが同じでもリスク資産の割合が同じになるかと言えば、そうではありません。

 ・30歳

 ・会社員

 ・年収500万円(貯蓄1000万円、負債無し)

 ・投資経験無し

 このような方はリスク資産の割合を大きくしてもよい状況にいます。

 リスク資産を大きくとるのであれば、保有資産の80%をリスク資産としても問題ないでしょう。しかし、そのように考えない人もいるということです。

 それは考え方の違いが大きく影響しているということです。

 ・保有金融資産の内、80%をリスク資産として持つなんて危険

 ・リスクを取ってでも保有金融資産を早く増やしたいので、80%をリスク資産で持つ

 この考え方はどちらも等しく正しいということです。それぞれの考え方や価値観によって、リスク資産の保有比率は変わっていて当たり前ということです。

出典 あおぞら銀行

リスク資産と無リスク資産を同時に積み上げて行くこと

 リスク資産(株式)を保有する場合、理論上最もよいのは一括投資です。

 ・現時点で投下できる全資産でリスク資産(株式)を購入する

 ※長期的に右肩上がりの指数に連動する投資信託などを選んでいることが前提です

 長期的に右肩上がりの金融資産はいつでも今がほぼ最安値だからですね。

出典 Googlefinance(VOO)

 これは過去5年間のVOOのチャートですが、ある程度の落ち込みはありますが、5年前と比較すると、指数が大きく上昇していることがわかります。

 2019年~2024年のどのタイミングで購入していても、現在は含み益が出ているということです。

 ・一時的な上昇

 ・一時的な下落

 長期的に右肩上がりの指数に連動する投資信託やETFを購入する際はこのようなことは、それほど深く考える必要はないということです。しかし、これはあくまでも理論上の話です。

 ・リスク資産に投下できるお金が500万円

 このような状況で500万円を一括投資できるかと言えば、そうすることができる方は非常に少ないですね。500万円を時間をかけて作ったのであればなおさらです。

 ・一括投資した後に大きく値を下げた

 ・一括投資した後に新たに資産投下したい金融商品が見つかった

 このようなことになった場合、リスク資産に対して冷静に向き合うことが難しくなるからです。

 ・狼狽売り

 ・投資自体を辞める

 このようなことになりかねないということです。そのため、理論上は非効率ですが、時間をかけて分散投資をしていく方がよいということです。

 ・500万円を作るのに5年かけたのであれば、5年かけてリスク資産に変えていく

 ・リスク資産に変えていく間も無リスク資産(貯蓄)を継続していく

 このような形でリスク資産と同時に無リスク資産を積み上げていく資産形成を行うことが望ましいということです。

自分に合わせて徐々に積み上げていけばよい。焦る必要は何もない。

YOHの考え

 資産形成で最も大切なことのひとつはリスク資産の比率をどのようにするかです。これが資産形成の成否を決めると言っても問題ないほど大切だということです。

 ・リスク資産の割合が多すぎる

 ・リスク資産の割合が少なすぎる

 資産形成においては、このどちらでもいけないということです。

 リスク資産の割合が多すぎれば自身が耐えられないことがあるでしょうし、リスク資産の割合が少なすぎれば順当に得ることができる利益を取り逃がしてしまうことになります。

 このリスク資産と無リスク資産の適切なバランスを推し量り間違えないことが資産形成においては欠かせないということです。そして、リスク資産の比率は自分自身で考えなければなりません。

 ・インフルエンサーが紹介しているリスク資産の比率

 ・大きく資産を増やしている方がSNSで紹介しているリスク資産の比率

 このようなものは参考にはなりますが、そのまま真似をしても資産形成が上手くいかないということはありふれています。

 ・年齢

 ・属性

 ・資産状況

 ・投資経験

 このようなものがひとつでも異なれば、適切なリスク資産の比率は大きく変わってくるでしょうし、何より大切なのは自分自身の考え方です。

 ・自分はチャンスで資産を大きく増やすよりも元本毀損しないことが大切

 このような方であれば、リスク資産へ大きく資産投下できる状況であっても、リスク資産の比率は少なくしておいた方がよいということです。

 ・リスク資産 10%

 ・無リスク資産 90%

 このぐらいの比率から調整していくのがよいということです。リスク資産を持つことは資産形成において欠かすことはできませんが、リスク資産の比率は自分自身が心地よいものに調整していく必要があります。

 そして、その調整は誰に頼るものでもなく、自分自身で行うものです。参考にできる情報はあるでしょうが、最終的に判断するのは自分です。

 自分自身でリスク資産の比率を考えて、適切な割合を保つことが資産形成においては欠かすことができないことだと、私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

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