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【わかりやすく要約】敗者のゲームから学ぶ3つのリスクとその対処法について

敗者のゲーム

 株式投資の書籍として非常に有名なもののひとつがチャールズ・エリスが出版した名著「敗者のゲーム」です。

 非常にザックリと要約すると、インデックス投資についての優位性を経験やデータを交えて合理的に説明している書籍です。この書籍の中でチャールズ・エリスが強調したいことは主に2つです。

 ・投資においては、できるだけ感情を排除すること

 ・投資は単純な方がよい

 この2つを考えた場合、最も適しているのがインデックス投資ということです。この書籍はインデックス投資を全肯定しているわけではなく、強調したいことを満たす投資として最も適しているのがインデックス投資だと説いているに過ぎません。

 ・アクティブ投資でも感情を排除してシステマティックに利確、損切ができる

 ・数字だけを確認して単純に投資することができる

 インデックス投資でなくとも、この2つを実行できるならば、アクティブ投資でも問題ない。私はそのように理解しています。しかし、多くの投資家はそれができないのですね。

 ・市場に一喜一憂してしまい、不安で株式を売買する

 ・ポートフォリオ、アセットアロケーションにこだわり複雑化することに充足感を覚える

 このようにする投資家が大半なだということです。そのようにすることができない原因として挙げられるのが、3つのリスクです。

 ・敗者のゲームで言われている3つのリスク

 ・リスクの回避方法

 ・敗者のゲームからわかる資産形成方法

 今回はこの3つを敗者のゲームの要約を交えて触れていきたいと思います。

出典 敗者のゲーム〈原著第6版〉 単行本

3つのリスク

 敗者のゲームでは株式投資に対する3つのリスクについて言及しています。

 ・価格リスク

 ・金利リスク

 ・事業リスク

 これが株式投資をしている方が避けては通れないリスクと言われています。順番に触れていきます。

価格リスク

 敗者のゲームで挙げられている株式投資のリスクひとつ目が「価格リスク」です。

 価格リスクとは、株式購入時のリスクですね。株式をあまりに高い価格で購入すれば損失を被る。購入した株式が高いと考えるなら、価格リスクを負っている、と考えることができますね。株式というのは、企業の業績と値段が必ずしも釣り合っているとは言えません。

 ・業績は好調なのに何故か株価が低い

 ・業績はいまいちだが、人気があり価格が高い

 このようなことは株式投資ではありふれているといってよいですね。そして、業績が芳しくないにも関わらず、一時的な異常加熱によって株価が異常高騰するミーム株のようなものもあります。

出典 

米国株式市場で話題のミーム(meme)銘柄が再び急騰 | 幻冬舎ゴールドオンライン

 2020年にミーム株として話題になったのが、ゲームストップです。店舗でゲーム販売をすることを事業の中核としていた企業がSNSで話題となり、異常な高値をつけ、その後、急降下することになりました。

 これは、企業の業績で価格が上昇したのではなく、需要と供給のバランスが著しく偏ったことによって起こった事例です。

 このような実力以上に評価される場合があるのが株式投資における価格リスクのひとつです。

金利リスク

 敗者のゲームで挙げられている株式投資のリスク2つ目が「金利リスク」です。

 金利リスクとは、金利が現在の期待インフレ率(米国では2%)の変化に対応して、現在の予想よりも上昇するなら株価は同じでも実質的な価値は目減りするリスクです。言い換えれば、金利リスクとは、主にインフレに対するリスクだということです。

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出典 世界経済のネタ帳

 米国のインフレ率は素晴らしいですね。経済的発展が進んでいるにも関わらず、他の先進国を圧倒しています。

 よいインフレが続けば金利リスクというのはそれほど心配することはないのですが、そうでは無い場合、金利リスクというのは非常に気を付けておく必要があるリスクです。

 ・物価は上昇する

 ・賃金は上昇しない

 現在の日本のような状態であれば、金利リスクというのは無視できない要素だということです。

事業リスク

 敗者のゲームで挙げられている株式投資のリスク3つ目が「事業リスク」です。

 購入した株式会社の事業不振によって、株価下落や減配、最悪の場合、債務不履行で倒産する。投資家はこのようなリスクに晒されているということです。これは株式投資だけではありませんね。

 安全と言われる債券であっても同様です。2013年にアメリカのデトロイト市が財政破綻して地方債が危機的状況になったことは話題になりましたね。

 ・大企業であるから安全安心

 ・決算書が好調だから安心安全

 このようなことは決して言い切れないのが事業リスクです。特に日本株であればこの事業リスクは特に気を付ける必要があります。

 ・東芝

 ・オリンパス

 このような日本を代表するような企業でも過去には粉飾決算をしています。そして、日本の法制は粉飾決算した企業に甘いのが特徴として挙げられます。

 日本の法制は株主主体ではなく、企業主体で整備されている箇所が非常に多いということです。

リスクを取ることによってリターンを得ている

 投資家はこれらのリスクを引き受けることによって、報われているのですね。

 ・元本保証

 ・安定したキャッシュフロー

 株式投資に対してこのようなことを期待するのは間違っているということです。リスクを取るからこそ、リターンを得ることができるとチャールズ・エリスは本書で述べています。

 しかし、やみくもにリスクを取ればいいというわけではありません。できることなら、3つのリスクを避ける方法を取れないだろうか、と考えた時に、最も良いのがインデックス投資ということです。

3つのリスクはインデックス投資によって回避できる

 3つのリスクはインデックス投資によって回避することができます。

 ・銘柄分散

 ・時間分散

 この2つによって、価格、金利、事業の3つのリスクは容易に回避することができますね。

 価格リスクについては、時間をかけてドルコスト平均法で購入していくこと、金利リスクは時間をかけて定期的に資産投下していくこと、事業リスクは銘柄分散することで株式投資における3つのリスクを比較的容易に回避することができるのです。

インデックス投資の欠点

 リスクを徹底的に回避することができるインデックス投資ですが、大きな欠点があります。

 ・時間がかかる

 ・爆発力がない

 この3点が大きな欠点ですね。インデックス投資は1年で大金持ちになることはできません。会社員や被委員が30年かけて1億円をつくる、そういった投資手法です。時間がかかる割にリターンが決して大きくはない。そういった投資手法なのです。

 そして、株式投資をしている多くの投資家は、爆発力を望んでいるのです。リスクを排除して長い年月をかけて資産を増やすのではなく、リスクを取って短期間で大きく資産を増やす。これを求めているということです。

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誰でも華麗なプレーには憧れる。しかし、多くの人はプロテニスプレーヤーにはなれないということ。

YOHの考え

 敗者のゲームでチャールズ・エリスが最も述べたいことは、株式投資において重要なことはミスをしない投資を心がけるように、ということです。

 プロテニスの試合で得点を獲るには、スマッシュやサービスエースなど、素晴らしいプレーをする必要があります。

 しかし、アマチュアの試合では、得点の多くが相手のミスによるものです。ビックプレーは必要無く、とにかく相手のコートにボールを返し続ければ、相手のミスによって勝つことができる。それがアマチュアのテニスゲームです。そして、株式投資でもこれは同様です。

 ・相場を的確に読んで先行投資

 ・成長企業をいち早く見つけて資産投下

 このような派手なプレーは人の目を引き、大きなリターンをもたらしますが、誰にでもできることではありません。一部の天才的なプレーヤーのみができることなのです。

 多くのアマチュアプレーヤーはプロの真似をして失敗してしまうのですね。アマチュアにはアマチュアの戦い方があるということです。

 ・時間をかける

 ・市場平均を取りに行く

 こういった誰にでもできる株式投資でも、淡々と続けていれば必ず結果を出すことができる。アマチュアに最も適しているのがインデックス投資なのです。

 ご覧いただきありがとうございました。

 インデックス投資などの資産形成で読みやすいのは厚切りジェイソン氏の書籍です。

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 隣の億万長者も非常にためになる書籍ですね。私が最も好きな書籍のひとつです。

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