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【竹中平蔵氏】このままだと日本人は90歳まで働くことになる

竹中平蔵氏の考え

 経済学者の竹中平蔵氏がみんかぶプレミアム特集「1億貯める#タイパ投資術」の中で解説のために用いた言葉が注目を浴びています。

 ・2007年に生まれた子どもは50%の確率で107歳まで生きる

 ・そうなると、80歳、90歳まで働くことになる

 日本のこれからの労働環境をこのように考えているということです。そのため、現在の労働者はそこまで働けるような準備をしておく必要があるとも言っています。

 ・ひとつの会社で働き続けることはできないと考えておく

 ・学びなおしによって、専門性を高める

 ・資本所得を得ることができるようにしておく

 このような準備をしておく必要性を述べています。

 現在の労働環境を考えると、このようなことは決して他人事ではありません。定年退職年齢は引き上げられていますし、退職金も減少しています。

 90歳とまではいかなくても、高齢になっても働くしかないという選択を取る必要があるかもしれないということです。

 ・日本人は90歳まで働かないといけないのか

 ・過去の人生設計は通用しなくなっている

 今回は竹中平蔵氏の考えとこの2点を中心に、90歳まで働くことについて考えてみたいと思います。

日本人は90歳まで働かないといけないのか

 竹中平蔵氏の言っていることで非常に印象的なのが「日本人は90歳まで働くことになる」ということです。

 このフレーズ自体はかなり強い言葉ですが、言いたいことは伝わります。

 日本は平均寿命が右肩上がりで推移しており、100歳まで生きるということが珍しくなくなってきています。

 ・男性の28.1%

 ・女性の52.6%

 厚生労働省によると、2020年に生まれた人はこれだけの割合で90歳まで生きるとされています。

出典 

厚労省:平均寿命(2022)が男性 81.47 年、女性87.57年に | 高齢者住宅ジャーナル | 高齢者住宅協会

 そして、このままどんどんと高齢化が進んで行けば、自然と労働にかける時間も増やさなければならないということですね。

 そのため、多くの人が100歳を超えるまで生きるのであれば、90歳まで働いて収入を得る必要があると考えているということです。

 そして、90歳まで働くのであれば、年齢によって労働環境を変化させる必要があるため、学びなおしが必要だということです。

 私も感じることですが、現在の働き方を60歳以降も続けることができるかと考えると、非常に難しいですね。

 ・肉体や思考能力の衰え

 ・モチベーションの低下

 このようなことを考えると、仕事を気力だけで乗り切れることは難しく、年を重ねればシフトダウンした働き方を選択する必要があるということです。

 そして、シフトダウンした働き方を組織が提供してくれる場合はよいのでしょうが、そうではない場合、属する組織を変えて働く必要があるということです。

 その際に必要になってくるのが、専門性があることです。

 ・特別なスキルを持っていない

 ・最低限のことしかできない

 若ければこのような状況であっても就労する機会というのはあるのでしょうが、年を重ねてもこのような状況であれば、就労する機会すら満足に得ることができないということです。

 そのため、学びなおしによって専門性を高めておく必要があるということです。

人生は大航海時代を迎えている。

YOHの考え

 今回は90歳まで働くことになる、ということについて考えてみました。

 実際に日本の平均寿命は右肩上がりに上昇しています。

 ・高い医療水準

 ・国民皆保険

 ・高度な治安維持組織

 平均寿命が増加している要因としては、主にこのような事柄が挙げられますね。

 私も救急隊員として働いていて感じるのは、90歳を超えるような方を搬送する機会というのは非常に増加しているということです。

出典 

厚労省:平均寿命(2022)が男性 81.47 年、女性87.57年に | 高齢者住宅ジャーナル | 高齢者住宅協会

 厚生労働省が発表している平均寿命の推移を確認しても、40年間で10歳近く平均寿命が増えていることがわかります。

 そして、このまま推移していけば平均寿命はどんどん上昇していき、日本の社会保障制度が成り立たなくなるというのは自然なことだということです。

 ・55歳で年金受給

 ・75歳で人生の終わりを迎える

 年金制度は概ねこのようなライフスタイルを前提として作られていたのが、平均寿命の上昇によって、制度自体が成り立たなくなってきているのですね。

 そのため、自分自身で働いて生活費を補填する必要が出てくるのが、今後の日本だということです。

 90歳まで働く必要がある、という竹中平蔵氏の言っていることはやや極端ではありますが、私も似たような考えを持っています。

 ・給料が右肩上がりで増えることはない

 ・定年退職年齢が引き上げられ、労働期間が長くなる

 ・年金受給だけで老後生活を送ることは難しい

 このように考えているということです。

 そして、過去のスタンダートな人生設計というのはすでに終わりを迎えているとも感じています。

 ・ひとつの会社で定年退職まで働けば老後生活は安泰

 ・年金と退職金で老後は悠々自適に暮らす

 このような考えを持って人生を歩んでいくのは非常に危険だということです。

 私の両親の世代は終身雇用と大きな社会保障が人生のコンパスで、そのコンパスを頼りに地図上を航海していれば、目的地にたどり着くことができました。

 しかし、今の時代はすでにそのコンパスは時代遅れのものとなっており、用意された地図から大きくはみ出したところを目指して船を進めていく必要があるということです。

 その時代を生き抜くために必要なことは、過去の常識に捕らわれないことです。

 ・預貯金だけで資産形成を行う

 ・年金制度に将来を委ねる

 ・住宅は絶対に新築一戸建

 このような固定観念を持っていれば、これからの難しい時代生き抜くことは非常に難しいということです。

 そして、生き抜くことができなければ、竹中平蔵氏が言っているように、90歳まで働く必要があるということです。

 私自身は働ける環境にいるのであれば、働いた方がよいと考えています。

 現在の平均寿命が80歳ほどですが、70歳で働いている方というのは珍しくはないですね。

 そのように考えると、寿命を迎える10年前まで働くというのとは現在のスタンダードになりつつあるということです。

 高齢になって働けるというのは素晴らしいことですが、そこには選択肢を持っておく必要があります。

 選択肢、というのは自分自身で就労することを選べる状態でいることです。そして、そこにはある程度のお金が必要です。

 ・働かなくては生活が成り立たない

 ・体調不良を押してまで働く必要がある

 このような状況になると、人生を豊かなものにすることは難しいですね。

 お金があることによって、自分自身で働くかどうかを選択できるというのは、人生を豊かなものにしてくれる、と私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 ABEMAで放送されたひろゆき氏と荻原博子氏の対談も非常に興味深い内容です。是非合わせて読んでいただきたい記事です。

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 老後を生き抜くためには、ある程度のお金は持っておく必要がありますね。私は5,200万円ほどがひとつの目安だと考えています。

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 私は働くことは人生を豊かなものにしてくれると考えています。しかし、90歳まで現環境化で働くかと考えると難しいですね。

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 すでに過去の人生設計というのは通用しなくなっています。それは、公務員のような安定した仕事と言われる職場でも同様です。

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