YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

救急車の運転から考える株式投資

救急車の構成人員について

 救急車の乗り組みは3名で構成されています。事案によって、傷病者の緊急度や重症度は異なりますが、基本的にはどのような事案であっても、3名で活動することが基本となります。

 ・小隊長

 ・機関員

 ・隊員

 3名の役割を分けるとこのようになります。それぞれに役割があり、それぞれが適切に役割をこなすことによって、救急活動は成り立っています。小隊長の能力が著しく高くても、機関員、隊員の能力が乏しければ、救急隊としてスムーズな活動が行えなくなります。

 そのあたりは、野球やサッカーと同じですね。救急活動はひとりで完結させることはできません。全員が活躍することが重要なのです。

機関員とは

 救急車を運転する役割を機関員といいます。救急車の運転には特別な免許は必要ありません。重量制限を満たしていれば、普通自動車の運転免許で運転することができます。しかし、自治体によっては、機関員として災害従事するための一定の基準を設けています。

 ・勤続年数

 ・階級

 ・職場内での研修、テスト

 私の自治体では、このような縛りがあり、ある程度の基準をクリアした救急隊員が機関員になることができます。機関員の主な役割は、救急車を運転して傷病者を適切に病院搬送することです。

 ・狭隘な道路でのスムーズな走行

 ・車両の振動を抑制する運転技術

 ・地理、道路状況の把握

 ・車両の特性の把握

 機関員としてこのようなことがある程度求められますが、それよりも重要なものがあります。

機関員として最も重要なことは

 機関員として最も重要なことは「事故を起こさないこと」です。緊急走行中に対人対物に限らず事故を起こしてしまうと、救急活動がストップしてしまいます。

 ・緊急出動中に電柱にミラーをぶつけた

 ・壁にバンパーをちょっとだけこすった

 これだけで救急活動はストップしてしまいます。対人対物に限らず、交通事故は警察への通報報告義務があるからですね。

 活動をストップした救急車は災害活動ができなくなるので、すぐに他の救急車を出動させて災害対応することになります。救急車が事故を起こして、不利益を最も被るのは市民ということになるのです。

 救急車で事故を起こすことは最もしてはいけないことなのです。

優秀な機関員とは

 優秀な機関員とは事故を起こさない機関員です。運転の上手い下手は重要ではないということです。そして、事故を起こさないために最も重要なことは、「注意深い」ということです。注意深くなければ機関員としては優秀ではありません。

 (機関員A)

 ・車幅感覚に優れており、狭隘な道路も速い速度ですいすいと運転できる

 ・アクセルワークが抜群に上手くてスピードを出しても、車両の振動が少ない

 ・地理を完璧に把握している

 ・注意散漫な時がある

 (機関員B)

 ・車幅感覚がイマイチ

 ・アクセルワークが上手くない

 ・大まかな地理しか頭に入っていない

 ・ものすごく注意深い運転ができる

 この場合、機関員として優秀なのは間違いなく機関員Bです。緊急自動車を運転する時に重要なのは運転技術や感覚が優れていることではありません。それらはあくまでもオマケの能力なのです。

 自分が救急車を呼んで、ABどちらの救急車に乗りたいかを考えれば、おのずと答えは出てくるはずです。重要なのは「注意深く運転することができるか」なのです。

注意深く運転することは身に付けることができる

 運転技術や車幅感覚は努力で到達できない領域が間違いなくあります。誰しもがF1ドライバーやラリースト、頭文字Dの藤原拓海のようになれるわけではないのですね。

 努力である程度は補えますが、一定の領域以上へ行くには才能が必要不可欠です。しかし、注意深く運転することは誰にでも身に付けることができます。気持ちや意識の要素が非常に強いからですね。

 自己の運転技術を把握して、能力に合わせた運転を心がける。これを繰り返すことによって、注意深く運転する技術は誰でも身に付けることができるのですね。

 大切なのは自分の運転技術を保守的に見積もることです。自分の運転技術を過大評価してしまうと、注意深い運転を身に付けることは難しいものになってしまいます。

f:id:fire-money:20210924112326p:plain

出典 頭文字D 
救急車の運転と株式投資に秋名の86は必要ない

YOHの考え

 私は株式投資も救急車の運転と同様だと考えています。特に長期投資においては、注意深いことが非常に大切です。

 ・注意深く運用すること

 ・自分の能力やリスク耐性を過信しないこと

 安定的に株式投資で結果を残すためには、これらのことが必要不可欠です。

 ・利回り10%オーバー

 ・資産が1,000万円増えた

 ・購入した株式が全て含み益

 このようなことが短期的に起こっても、慢心しては足下をすくわれかねません。

 ・資金を入れ過ぎていないか

 ・投資状況は自分のリスク許容度に合っているか

 ・含み損が出た時にどう対処するか

 株式投資はこのようなことを常に考えて、注意深く株式相場と向き合っていく必要があります。

 注意深く、過信することなく、そして、現状に満足することなく株式投資を続けて行くことは、努力の方向性として非常に本質的です。そうやって株式投資においても、事故を起こすことなく、長期投資を続けていくことが重要だと私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 仕事と資産運用は通じるところがありますね。救急活動の考え方も資産運用と同様なことが多々あります。

fire-money.hatenablog.com

fire-money.hatenablog.com

fire-money.hatenablog.com