PA連携出動とは
消防車の出動基準にPA連携出動を取り入れている自治体があります。
PA連携出動とは、救急車(Ambulance)だけでは人手がたりないような事案に対して、消防車(Pumper)を同時に出動させることによって、消防力優勢の状態で災害事案に対応する出動です。
・CPA(心肺停止)
・高エネルギー外傷(ものすごい交通事故や高所からの転落など)
・高速道路上での事故
自治体によって出動基準は様々ですが、このような救急隊だけでは災害の規模が大きくて後手に回ってしまうような事案はPA連携出動として対応します。
・消防車の方が災害現場の近くにある場合は早期に災害対応できる
・人手不足が解消できる
・安全管理に人手を多く充てることで、スムーズな活動ができる
PA連携出動にはこのような利点があります。
119番入電段階で傷病者の意識が無い、呼吸と脈が無いといったCPAが疑われる場合、PA連携出動として、災害地点に最も近い消防車と救急車に出動指令がかかります。
消防車の隊員3~4名と救急車の隊員3名の計7名でCPA傷病者の対応をすることになります。
人員が豊富な状態で傷病者の対応に当たるので、救急隊員は心肺蘇生処置に注力することができるのですね。
以前はPA連携出動をしていなかった
PA連携出動は消防の歴史と比較すると新しく、2000年代から各自治体に導入されるようになりました。
・救急救命士の処置拡大
・高速道路での救急隊員の死傷事故
・安全管理の法改正
このようなことから、PA連携出動を導入する自治体が増加したのですね。
私の自治体でもPA連携出動が導入されていますが、導入が決まった時は消火隊から否定的な意見が少なからずありました。
・救急の資格を持っていない隊員が救急現場に行く意味があるのか
・今までは救急隊だけで活動していたのではないか
・PA連携出動中に火災があればどうしたらいいんだ
・現場確認して、人手が足りないなら消火隊を人員として応援要請すればいい。同時出動する意味が無い。
他にも多々ありましたが、多くはこのような意見でした。何度も会議を重ねて導入に至りましたが、私は、多くの否定的な意見は論点がずれていると感じていました。
消防組織がすべきこととは
消防組織が最もするべきことは市民サービスの向上です。市民が安全安心に生活できるように、災害従事することが消防士に求められていることなのです。PA連携出動は市民サービスが向上することに間違いありません。
PA連携出動は市民サービス向上のために導入する。
導入する理由は、これだけでいいのではないのでしょうか。そして、導入してから数十年経った今では、CPA事案にPA連携出動することは当たり前になっています。消火隊の中にも高エネルギー事故傷病者に対する研修を受けてインストラクターの資格を習得する方まで出てきています。
過去の価値観でいることは危険
資産運用についても、PA連携出動と同じことが言えます。過去の価値観でいると、置いて行かれてしまうということです。
・銀行預金で資産が増える
・終身雇用で給料は右肩上がり
・公務員は一生安泰
・マイホームは絶対に新築
これらの考えはすでに終わりを迎えています。
古い価値観であるこれらの考えに縛られたままでは、変化の速い現代では金銭的に取り残されてしまします。
・生活が豊かにならない
・働いてもお金が増えない
・定年退職後も働かなければならない
普通のサラリーマンでも古い価値観のままだと、このようなことになりかねません。常識というのは、時代や環境によって変化していくものなのです。そして、現代はその変化のサイクルが非常に目まぐるしいのです。
金銭的に時代に取り残されないためには、資産運用、副業は欠かせないようになってきているのです。金融庁がNISA、厚生労働省がiDeCoをはじめたことからも、自分の資産は自分で作る必要があるのです。過去の普通をしていては公務員でも生き残れない時代になっているのです。