投資をはじめる前に生活費を貯めよう
投資をはじめる前に生活費を確保しなさい。
これは書籍やブログなどでも言われています。私もこの意見には賛成です。投資をはじめるにあたって大切なことは余裕資金の確保です。
生活防衛費と言われていますね。投資で痛手を負ってもとりあえず生活に困ることはない。この気持ちを持つことできる生活防衛費は投資の成功率を高めてくれます。
余裕資金があればあるほどどっしりとした腰の据わった投資ができるということです。貯める生活費の金額は基礎生活費のは半年分や1年分など様々言われています。
私はキリのいい金額として100万円を生活防衛費としています。給料が入ってカードの支払いなどがあっても、銀行の預金残高が100万円を切ることがないように調整しているわけです。
生活防衛費を貯めるのは時間がかかる
いざ投資をはじめてみよう、と思っても生活防衛費を貯めることからはじめると投資をはじめるには時間がかかります。仮に、100万円の生活防衛費を貯めるとなると、若い消防士の給料では1年間はかかるでしょう。
投資をはじめるのは1年後。これでは投資に対するモチベーションは下がります。しかし、生活防衛費が少ないままで投資をすることは非常にリスキーです。腰の据わった投資ができなくなるからですね。
長期投資前提で投資信託の積立てをはじめたのに、生活費が足りなくなったから積立を辞めてしまう。このようなリスクがあるからです。お金の余裕とは、精神的な安心感とお金を生み出してくれるものなのです。
生活防衛費は使わないお金である
生活防衛費とは基本的には使わないお金です。私は投資をはじめてから銀行残高が100万円を下回ったことが1度もありません。これは、私だけではなく、生活防衛費を貯めてから投資をはじめた多くの人が経験していることです。
生活防衛費は無いものとしてやりくりして生活をしていく。長期投資家の多くはこのような習慣が身に付いてくるものなのです。多くの人にとって、生活防衛費とは使わないお金なのです。
公務員・消防士には便利な貸付制度がある
生活防衛費は使わないお金ならば、無くてもいいのかと言えば、そんなことはありません。投資に失敗してもある程度の期間は生活することができる安心感は必要だからです。それならば、生活防衛費は自分で用意する必要はありません。
いつでも生活防衛費を用意できる状態であればいいということです。公務員・消防士には共済組合の貸付制度があります。これは生活防衛費とするのに大変便利な制度です。
これは、共済組合に加入している地方公務員なら誰でも利用することができます。特別な審査はなく、必要な書類を提出するだけで貸付を受けることができるのです。
金利は銀行のローンなら年利2~14%、消費者金融なら3~18%が相場です。それならば、この年利1.26%は大変低金利です。返済は毎月の給料から天引きされるので、支払いが滞ることもありません。
実際に使わないのが一番いいのですが、金銭的に生活に支障をきたすなら使うことができる。共済組合の貸付を生活防衛費と考えるなら、自分で時間をかけて生活防衛費を貯めることなく投資をすることができるのです。
公務員・消防士は制度を理解して上手に使うようにしよう
公務員・消防士には様々な制度があります。それは、営利企業で働くサラリーマンも同様です。組合や会社が用意してくれている制度を知り有効に使う。
これだけで、金銭的な不安や悩みを解消できることがあります。私は老後資金を確保するなど、貯蓄がある程度ある状態で株式投資をスタートさせましたが、もし、働き始めて貯蓄が無い状態であれば、生活防衛費は貯めずに投資をはじめます。
生活費に困れば共済組合の貸付を借りればいいからですね。株式投資をしつつ、貯蓄もしていく。そうして、100万円貯めるのに3年はかけるようにして、株式投資していきます。これが最も効率がいいからですね。
生活防衛費は精神的な安定のために持っておくものなので、低金利で貸付を受けられるのであれば自分で用意する必要はない。公務員・消防士はこのように考えて投資をはじめることができるのです。