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カバードコール戦略とQYLDについて

高配当ETF QYLD

 最近になって人気が高まってきているのが、GlobaLX社が販売しているカバードコール戦略を取っているETFです。GlobaLX社は大和証券グループと大和アセットマネジメントの合弁会社で日本で唯一のETF専門資産運用会社としてアピールしています。

 ・QYLD(Nasdaq10)

 ・XYLD(S&P500)

 この2つがGlobaLX社の主力商品です。QYLDはNasdaq100、XYLDはS&P500をベンチマークとしています。

 ・純資産総額62億ドル

 ・基準価格 20.45ドル

 ・経費率 0.6%

 ・分配利回り 12.94%

 ・毎月分配

 QYLDのデータを確認すると、2022年2月時点ではこのようになっています。分配利回りが非常に高いことから非常に人気のあるETFとなっています。

 しかし、このQYLD、XLYDはカバードコール戦略を取っており、仕組みがやや複雑です。今回は、QYLDを例にしてカバードコール戦略について触れてみたいと思います。

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出典 GlobaLX

カバードコール戦略

 カバードコール戦略とは、株式などを保有しつつ、コールオプションを売る戦略です。保有する原資産については、権利行使価格以上の値上がりを放棄する対価としてオプションプレミアムを受け取ることができます。

 通常のETFの場合、企業の配当金からランニングコストが引かれたものが投資者に分配される仕組みです。

 しかし、カバードコール戦略を取っているETFは特定の銘柄を買う権利を売って、利益を上げる仕組みを取っているというこです。利益を先取りしているといのがしっくりくる表現です。

 ・指数が下がった時にも利益を出すことができる

 ・指数が暴騰した時はそれほど利益を上げることができない

 カバードコール戦略で抑えておきたいポイントはこの2点です。一番の特徴は指数が下がった時でも利益を出せるということです。これはコールオプションによって、利益の先取をしているからですね。

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出典 SBI証券

カバードコール戦略の例

 ・Nasdaq100 → りんご

 ・QYLD → 農家

 このようにしてカバードコール戦略を考えてみます。

 りんごが100ドルで売られていた場合、特定の日(4/1とします)に120ドルで買うことができる権利を農家が売って、得た利益をオプションプレミアムといいます。この場合は20ドルですね。

 ・120ドル(買う権利)-100ドル(現在のりんごの価格)=20ドル(オプションプレミアム)

 農家はりんごが4/1時点で120ドルを超えても値上がりは放棄しなければなりません。仮に、りんごが90ドルになった場合、りんごを120ドルで買うことができる権利を売っているので、値下がり分の10ドルをオプションプレミアムの20ドルで補填することができます。実質的な利益は10ドルです。

 ・90ドル(値下がりしたりんご)-100ドル(以前のりんごの価格)=-10ドル

 ・20ドル(オプションプレミアム)-10ドル(りんご売買の損益)=10ドル(農家の利益)

 そして、りんごが150ドルになった場合、120ドルまでの値上がり益20ドルとオプションプレミアム20ドルを得ることができます。この場合の実質的な利益は40ドルとなります。

 ・120ドル(150ドルまでの値上がりは放棄)-100ドル(以前のりんごの価格)=20ドル(りんごの値上がり益)

 ・20ドル(オプションプレミアム)+20ドル(りんごの値上がり益)=40ドル(農家の利益)

 【りんごの値段が下がった場合】

 ・値下がり損失 -10ドル

 ・オプションプレミアム +20ドル

 ・計 +10ドル

 ※カバードコール戦略を取っていない場合は、りんごが100ドルから90ドルになっているので、-10ドルとなる

 【りんごの値段が上がった場合】

 ・値上がり益 +20ドル

 ・オプションプレミアム +20ドル

 ・計 +40ドル

 ※カバードコール戦略を取っていない場合はりんごが100ドルから150ドルになっているので+50ドルになる

 このようになるということです。ここからわかるとおり、カバードコール戦略は下落局面に強く、安定した配当が見込めるということです。逆に、上昇局面では、利益を放棄してしまうことになるのです。

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少々複雑だが、仕組みとしては面白いのがカバードコール戦略。

YOHの考え

 カバードコール戦略の最大のメリットは下落局面でも利益を上げることができるということです。

 ・VOO

 ・QQQ

 このようなETFの場合、構成銘柄の株価が下落すると等しく価値も下落しますが、同様の指数をベンチマークとしているQYLDやXYLDはコールオプションによって、利益を出すことができるということです。

 しかし、上昇局面ではVOOやQQQと比較すると暴騰率が低くなってしまうということですね。

 このことから、どちらかと言えば、ディフェンシブに使うことができるETFという印象です。急激な値上がりを期待するような、サテライト的に保有するようなETFではないですね。

 ・定年退職して年金の足しに毎月お金が欲しい

 ・指数の下落を予想しているが、インバース系ETFを購入するほどではない

 このような場合には購入を検討してもよいかもしれません。私は、現時点ではカバードコール戦略を取っているETFに資産投下することは考えていませんが、非常に面白いETFだと考えています。

 複雑な仕組みを取っている以上、経費率はそれほど下がることはないでしょうが、純資産額から見ても、一定の評価を得ていることは明らかです。

 しかし、公務員や会社員投資家でそこまで複雑なETFを購入する必要があるかということは、個人で考える必要があるということです。ご覧いただきありがとうございました。

 誰にでもおすすめできるのは、SBI・Vシリーズなどですね。

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 サテライト的に持つのは新興国株式などが向いています。

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 他には不動産ETFもサテライトの候補に挙がります。

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