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【バリキャリさんとの話】仕事のみで自己肯定感を高める人生とは

バリキャリとは

 今は女性でもバリバリと働いて高い報酬を得る、という方も少なくありません。

 そのような仕事一筋で働いておられる女性の方は「バリバリ働くキャリアウーマン」の略でバリキャリと呼ばれています。

 バリキャリとは、単にフルタイムの会社員として働いている女性全てを指すものではありません。

 ・専門性のある仕事をこなしている

 ・名前の通った企業で働いている

 ・キャリアを積んで管理職になるような上昇志向がある

 このような働き方をされている方がバリキャリということです。

 そして、このような働き方をされているということは、バリキャリは総じて年収や賃金が高い傾向にあります。

出典 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

 厚生労働省の資料によると、女性の平均賃金はどの世代を確認しても300万円未満です。

 一方で男性は年齢と比例するように平均賃金は上昇していき、50歳からは400万円を超えるようになります。

 バリキャリはこのような女性の平均賃金よりも多い報酬を得ているということですね。

 ・30代で年収600万円

 ・40代で年収800万円

 このような水準にいてもおかしくないということです。

 そして、バリキャリの方で仕事への満足度が高いという方は少なくないですね。

 ・自分はこれだけ会社に貢献しているのだから年収が高くて当たり前

 ・会社の待遇がよいのも当たり前

 このような価値観でおられる方が一定数いるということです。

 しかし、当たり前のことですが、若くして年収が高く、自己満足度の高い仕事をしているから幸せ、とはならないのですね。

 先日、私はこのようなバリキャリの方と2人で食事をする機会があったのですが、非常に難しい方だなと感じることが少なからずありました。

 ・バリキャリの方との話

 ・仕事のみで自己肯定高めることの愚かさ

 今回は働き方と人生の幸せについて、この2点を中心に触れてみたいと思います。

バリキャリさんとの話

 今回出てくるバリキャリの方は、妻が仕事関係で知り合った方です。

 名称が無いと不便なので「バリキャリさん」としておきます。

 妻から、バリキャリさんの話(主に婚活)を聞いてあげて欲しいという依頼を受けたので、軽く食事をしながら話をすることになりました。

 ・30代前半

 ・独身

 ・東証プライム上場企業勤務

 ・専門性の高い部署で働いている

 ・おそらく年収はYOHよりも多い

 バリキャリさんの属性としてはこのような方ですね。

 婚活の話ということなので、話題は私と妻の話になるかと考えていたのですが、バリキャリさんとの会話はそうではなくバリキャリさんの仕事についての話です。

 私自身、他の職種の話を聞くのは非常に好きなので、仕事の話をすることはよいのですが、バリキャリさんの話は期待と違った方向に進んでいきます。

 ・上司から信頼されているアピール

 ・部下を怒った自慢

 ・自分の職場がいかにホワイトかの説明

 このような話を一方的にしてくるのですね。正直言ってかなり面食らってしまった形になりました。

 私としては、仕事の話であれば専門的な話や面白味についての会話を期待していたのですが、バリキャリさんがしたかった話というのはそうではないようでした。

 ・上司の能力が足りずに私への仕事が少ない

 ・元いた部署の上司に私への仕事を回して欲しいと毎日メールをしている

 ・私を暇にさせるなんてもったいなさ過ぎる

 このような話を一方的にしてくるのですね。

 正に、仕事を第一に考えており、職場で評価を受けることに大きな労力と時間を使われておられるということです。

 その話を聞いた時に頭に浮かんだのがかつての自分の働き方ですね。

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 私自身も20代の時はバリキャリさんのように仕事を第一に考えて、職場内で評価を受けることが生きがいのように働いていたということです。

 しかし、今は真逆の考え方で仕事をしています。

 そのため、バリキャリさんに対して、「仕事中に暇なのは悪いことですか?私は仕事中に暇であれば嬉しいですよ。」と言うと、信じられないというようなリアクションでした。

 その時に感じたのが、バリキャリさんは他人の評価の中でしか自己を評価することができない方だということです。

 ・職場内で暇そうにしているのは自分が無能であると思われる

 ・職場内で地位が高い人に認められることが幸せになる方法

 このように思っているということです。

 当然ですが、このようなことは人生において何の意味もないことですね。

 厳しい言葉を使うのであれば、嘘で塗り固められた人生を送っているということです。

本当に大切なものを見失った人生ほど悲惨なものは無い。

YOHの考え

 今回はバリキャリさんとの話について触れてみました。

 私がこのバリキャリさんと話をしたのは1時間ほどですが非常に疲れました。

 救急出動で夜一睡もできなかった時よりも疲労感がありましたね。それほど、価値観が合わなかったということです。

 もちろん、バリキャリさんのような生き方を完全に否定するわけではありません。

 仕事を第一に考えて働き、職場の中だけで自己肯定感を高めていくということは人生の満足度を高める方法のひとつとなるからですね。

 しかし、そのような人生というのは嘘で塗り固められた人生であると私は考えています。

 バリキャリさんの話の中でも特に印象的だったのが、「自分がいないと仕事が回らない」と言われていたことです。

 自分がいかに優秀で職場で重宝されているかということを説明するということです。

 ・プロジェクトをいくつも掛け持ちしている

 ・組合活動をして職場環境を充実させている

 バリキャリさんはこのようなことを何年も続けており、上司部下問わず自分を頼ってくる職場の人は非常に多いと言っておられました。

 しかし、これは頼られているわけではないですね。

 ただ単純に職場内で面倒くさいことをバリキャリさんに押し付けているだけだということです。

 ・誰もやりたがらない仕事

 ・時間と手間がかかる仕事

 このようなことを「あなたでないと仕事ができない」と持ち上げて都合よく使われているということです。

 組織に属して働いていれば多くの人が気付くことですが、自分がいないと回らない仕事というのは存在しません。

 それがどのような高度な仕事であってもそれは変わりません。労働組織というのはそれほど脆弱なものではないということです。

 仮に、誰かがいないと回らない仕事がある組織だとすれば、その組織は恐ろしいぐらいにブラックな企業だということです。

 一般的な体をなしている企業であればそれはあり得ないということです。

 このように言っている私もかつてはバリキャリさんのように「自分がやらないと回らない仕事がある」と考えていたことがありました。

 今はその傲慢さを思い出すだけでも恥ずかしいですが、そのようなことが間違いと気付けたことは人生にとって非常に大きなプラスになっています。

 ・有給休暇を積極的に取る

 ・残業をしない

 このようなことでプライベートな時間を確実に増やすことができているからですね。

 人生において仕事の時間というのは非常に大切なものですが、そこに全てを捧げるような働き方をすることは、誰しもが幸せになる方法ではありません。

 会社組織というのは個人が捧げたもの以上を見返りとして差し出してくれることは無いからですね。

 捧げたもの以上の見返りを全ての人が受け取れるのであれば、会社組織というのは成り立たないからです。

 そのため、仕事というのは良くも悪くも適度に付き合うのがよいということです。

 ・上司や同僚からよく見られるため

 ・職場内で実力以上に地位を上げる

 ・社内政治

 このようなことに使う時間は人生において最も駄な時間だと私は感じています。

 ・自分の時間

 ・家族の時間

 このような誰もが持つことができる平凡でありふれた時間の方が人生においては遥かに重要だということです。

 先述したように、バリキャリさん自身は仕事が充実して満足した人生を送られていると感じているのかもしれませんが、周囲から見ると、おだてれば面倒くさいことを引き受けてくれるような都合の良い人材だということです。

 私自身はバリキャリさんのように他人の評価を基準に生きるのではなく、自分の満足度が高い生き方をできるようにしていくことが大切だと考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 私はかつては仕事での上昇志向がありましたが、今はほぼ無くなったと言ってよいですね。出世をあきらめた公務員だということです。

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