株式投資スタイルの変化
私が株式投資を始めたころは、今と環境は異なっていました。外国株などは株式投資をしている方にとっても身近なものではなく、日本個別株を100%にしてポートフォリオを組むことが一般的でした。
私も他に漏れず、株式部分は日本株100%のポートフォリオを構築していました。
・毎日ネット証券会社にログインする
・株価を逐一追う
・ある程度売買を繰り返す
このようなことをして資産運用をしていたということです。手間をかけていた割にリターンは微々たるものでした。それなりに勉強になることがあり、全くの無駄とは言えませんが、自分の性格と合っていなかったということですね。
しかし、今は外国株式への資産投下が当たり前となっています。
・つみたてNISA
・iDeCo
このような株式投資の入口というべきものでも、日経平均やTOPIXなどの指数に連動する投資信託を積み立てている投資家は稀で、多くの投資家は外国株式に資産投下しています。
・手数料が大幅に安くなった
・商品ラインナップの増加
・証券会社の積極的なアピール
このようなことから、外国株式投資は私のような公務員投資家にとっても非常に身近なものになりました。
そのような株式投資のスタイルが変化していく中で、私が今から株式投資をはじめるなら、どんなポートフォリオを組むかについて考えてみたいと思います。
外国株式を中心としたポートフォリオ
結論から先に言えば、私が今から株式投資をはじめるなら、ポートフォリオは株式と現金のみで構築します。そして、株式の中心は外国株式とします。
そして、外国株式は一定の条件を満たした投資信託を選定します。
・充分に銘柄分散されていること
・右肩上がりの指数をベンチマークとしていること
・経費率が安いこと(0.3%以内)
・売買手数料がかからないこと
最低限の条件として、この4つを満たしている必要があります。その条件に合致する投資信託はそれほど多くはないのですね。
・SBI・V・全世界株式
・SBI・V・全米株式
・SBI・V・S&P500
条件を満たした投資信託で私が最もおすすめするのは、これらの投資信託です。これらに現金を組み合わせただけのシンプルなポートフォリオを構築します。
・SBI・V・全世界株式70% + 現金30%
・SBI・V・全米株式60% + 現金40%
・SBI・V・S&P500 50% + 現金50%
具体的に言えば、このようなポートフォリオを組むということです。
ポートフォリオの解説
このポートフォリオは私の株式投資に対する接し方から構築されています。
・株式投資に時間をかけたくない
・短期的には資産を減らすことに問題はない
・利益の最大化を目的としているわけではない
・早期リタイヤやFIREが目的ではない
主にこのような前提理由から、「現金+優良なインデックスファンドの投資信託」というポートフォリオを推奨しているということです。
現金比率にばらつきがあるのは、投資信託のリスクによる違いによって、現金比率を変えているからですね・
・S&P500 > 全米株式 > 全世界株式
リスクの大きな順番に並べるとこのようになるからですね。そのため、リスクの大きなものには、現金比率を厚めにしておく必要があると考えているということです。
YOHの考え
私はどちらかと言えば、めんどくさがりですが保守的に物事を考えるタイプです。それが今回考えてたポートフォリオにも表れています。
・SBI・V・全世界株式70% + 現金30%
・SBI・V・全米株式60% + 現金40%
・SBI・V・S&P500 50% + 現金50%
このポートフォリオはどれを選んでも20年以上という、長期的に見れば資産を増やしてくれることはほぼ間違いないといってよいでしょう。しかし、ほぼ間違いないというのは、過去の統計データを参考にした考えに過ぎず、絶対ではないのですね。
そのために、現金比率を高めに保っておく必要があるということです。
・資産運用効率が悪い
・保有しているだけで意味が無い
現金比率が高いことについてはこのように考える投資家もおられるでしょうが、私はそうは思いません。
・精神的な安心感
・株式の価値が下がった場合、現金の価値は相対的に上がる
・株式が大暴落しても、日常生活を変化なく送ることができる
現金比率を30%以上にしておくことはこのようなメリットがあると私は考えています。
このポートフォリオ最大の欠点は面白味が全くないことです。
・ひたすら入金していくだけ
・〇〇ショックが起きてもすることがない
・短期間で大きく資産が増えることがない
このように、何があっても淡々と積み上げていくだけの株式投資となってしまうのですね。そのため、万人におすすめできるものではありません。
・短期間で大きく資産を増やしたい
・少しでも利回りをよくしたい
このような方には向かないポートフォリオということです。また、株式投資自体が趣味の方にも向かないといってよいですね。
しかし、公務員や会社員で資産運用をしている方は、株式投資よりも優先順位の高い事柄が多いということです。
・仕事
・家事
・運動
・自分の趣味
このようなことの優先順位は個々によって異なりますが、株式投資に多くのリソースを割けない方にとっては、悪くないポートフォリオだと私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
アセットアロケーションの調整についてはこちらで記事にしています。
不動産に全振りしたポートフォリオは危険です。
資産運用の最初の目標は1,000万円です。誰もが通る道ですが、早く達成する方がよいですね。