公務員や民間企業の給料形態の変化
公務員は職種の差こそありますが、就職先として常に一定の人気があります。
・給料が安定している
・終身雇用
このようなことが就職先として人気がある理由ですね。そして、この2点においては、概ね正しいと言うことができます。しかし、公務員として働いている立場から言うと、これには大きな誤解があります。
「安定した給料や終身雇用が未来も保障されているわけではない」ということです。
会社員や公務員は自身の労働力の対価として給料を得ています。
・成果主義
・能力給
このような企業というのは日本にはまだまだ少なく、多くの企業では程度の差こそあれ、年功序列による給料体系となっています。
・役職
・年齢
公務員に限って言えば、給料査定においてはこの2点で決まるウェートが非常に大きく、給料の95%以上がこの2点によって決められます。しかし、このような給料体系は崩壊を迎えていると言ってよいですね。
・終身雇用を維持することが難しい
・働き方の多様化
このような時代の流れを考えると、役職や年齢で給料の大部分が決まる企業というのは生き残っていくことが極めて困難になるからです。
そして、公務員は民間の実情に合わせるように働き方や給料の基準を変えていきます。
つまり、多くの民間企業が終身雇用や年功序列を廃止していくのであれば、公務員もそのように労働環境を変えていく必要があるということです。
・能力が低く成果を出すことができていない
・年齢や採用年数によって給料が上昇していかない
公務員の給料形態もこのようなことになる可能性は十分にあるということです。
年功序列や終身雇用による給料形態が崩壊すればどうなるか
年功序列や終身雇用による給料形態が崩壊すれば、最も窮地に立つことになるのは、お金が無い人です。
・20年間働いているが、貯金が100万円もない
・ボーナスを当てにした家計管理をしている
・住宅ローンの返済は給料が上昇することを折り込んで組んでいる
・退職金を見込んで老後の人生設計をしている
このような世帯は、今の給料形態が崩壊すれば金銭面においては非常に悪い立場に立たされることになります。
特に、年功序列と終身雇用の恩恵を受けていて仕事に対して真摯に向き合ってこなかった方はなおさらですね。
・50代になってから基本的な仕事を学習する
・年下の上司に気に入られるためにすり寄っていく
このようなことをしてでも、仕事にしがみついて低くなった給料を守り抜く必要があるからです。そうならないためにすることのひとつが資産運用です。
お金を持つことは人生において最もコストパフォーマンスのよい保険
資産運用のよい点は、自分の属性に合わせて上手にすれば、高確率で資産増加させてくれることです。
・株式投資
・不動産投資
資産運用でメジャーなものはこの2つですが、これらは自分に合ったやり方をすればお金を生み出す仕組みを作り出してくれます。
そして、お金を生み出す仕組みを持っているだけで、人生のトラブルに対する大きな保険となります。
・病気になり働けなくなる
・怪我をして働けなくなる
・仕事がどうしても嫌になり離職する
このような時に助けになるのが、お金を生み出す仕組みであり、そこから得ることができるお金だということです。そして、お金を保有しているということは、日常的な支出を抑えることもできます。
・心に余裕があるので、ストレス解消にお金を使わない
・十分な資産があるので、医療保険や生命保険に加入する必要がない
・十分な資産があるのであくせくと働く必要が無く、健康に気を使うことができる
お金を保有しているということは、このようにお金が無いから使わなければならない支出というのを削減できて、さらにお金を増やしていくことができることになるのです。
YOHの考え
私は公務員として働いていますが、終身雇用や年功序列という給料形態を維持していくのは厳しいと考えています。
しかし、能力が低いからといっていきなりクビになる、というようなことまでにはならないと考えています。
・労働時間が減る代わりに給料は減少する(現水準の70%ほど)
・55歳で役職定年(給料は半分程度になる)
・希望すれば70歳までは雇用(60歳からは給料は18万円/月)
実際には、数年から十数年後には、このような給料形態になると考えています。つまり、それなりの水準で生活していれば、給料だけでは生活することが精一杯となるということです。
そのような時に、急いで準備をしても出遅れてしまっては、人生を金銭的に難しいものにしてしまいます。そうならないためには、資産運用をして資産構築していく必要があるということです。
・FIREする
・贅沢に暮らす
資産運用と言えば、このようなワードを連想したり、目標にしたりする方がおられますが、必ずしもそうではないということです。
・慎ましくとも金銭的に心配がない生活を送りたい
・仕事においては仕事だけに集中したい
このような思いがあるのであれば、資産運用をした方がよいということです。
私自身、資産運用をしていて最もよかったことのひとつが、「仕事においては、お金のことを考える必要がなくなった」ということです。
・相性の悪い上司に愛想を振りまいて評価を上げる
・休みの日に興味の無い研修などに行く
・トラブルを恐れて失敗を隠す
・自分の評価を上げるために後輩や部下を利用する
お金のことを考える必要が無くなったというのは、このようなこととは明確に距離を置けているということです。
公務員の給料は役職による給与加算は極めて少ないですが、お金に余裕がなければ、その極めて少ない給与加算でも欲する必要があるということです。(もちろん役職を上げることによる承認欲求も多分に含まれています)
資産運用を適切に行うことは、資産を増やすだけではなく、お金に対する不安を和らげてくれる効果もあります。
・将来どれくらいの年金受給ができるか
・教育費や養育費に最大どれくらい出すことができるか
このようなことは漫然と仕事の給料を得て生活しているだけでは分かりません。自分で資産運用をして資産形成することによって身に付いていくものだということです。
資産運用をすることでお金に対する知識が身に付き、結果的に仕事も本質的に取り組むことができるようになる、と私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
定年退職後に資産が無ければ再任用職員として働くことになります。再任用職員となれば様々なことを考える必要がありますね。
公務員の給料形態は叩かれることが多いですが、実情は認識が異なっている場合がありますね。
ボーナスを貯金する、というのは堅実な家計管理に思えますが必ずしもそうではないケースもありますね。