インデックス投資とラジオ体操について
インデックス投資は非常に人気のある投資手法のひとつです。
・手軽にはじめることができる
・投資にかける時間が他と比較すると少なくすることができる
・長期的にみてある程度のリターンが期待できる
このようなメリットがあるからですね。前提条件として、優良な指数をベンチマークとしている質の良い金融商品を選ぶ必要がありますが、情報が溢れている現環境下ではそれほど難しいことではないですね。
・e-MAXIS Slimシリーズ
・SBI・Vシリーズ
つみたてNISAやiDeCoの対象となっているこのような金融商品であればよいということです。
しかし、現在インデックス投資に取り組んでいる方の多くは数十年後にインデックス投資を継続できているのかと考えると難しいのではないか、というのが私の印象です。
・インデックス投資を継続できない理由
・インデックス投資を数十年続けることはラジオ体操を続けるのと同じ
・インデックス投資を続けるためにするべきこと
今回はこの3点を中心にインデックス投資について考えてみたいと思います。
インデックス投資を継続できない理由
インデックス投資ははじめることは比較的容易ですが、それを何十年と続けることは誰にでもできるわけではありません。
・安定した継続的な入金力が必要
・暴落に耐えることが必要
このような理由がインデックス投資を続けることが難しい理由ですが、インデックス投資を続けることが最も難しい理由は「流行りの投資手法に目移りする」ことだと私は考えています。
資産運用というのは時代によって流行りというものが存在します。それは、新しいものが出てきたり、昔からあった方法が盛り上がったりと様々です。近年でブームになった投資手法といえばビットコインをはじめとする暗号通貨ですね。
・価値が100倍になった
・100万円が1億円になった
このような話はいたるところで聞くことができ、投資や資産運用に興味がない方でも生活しているだけで、情報を得ることができたということです。
私自身、ニュース番組でビットコインの価格を日経平均のように毎日放送されていたことに驚いたことを覚えています。
そして、このような状況になれば、暗号通貨を保有していないと機会損失する、というような焦燥感を持つ方が非常に多かったということです。
しかし、現在は暗号通貨投資というのはかなり下火になっていますね。
自分から積極的に収集しなければ情報を得ることは難しいというところまできています。ずばり言ってしまえばブームが去ったということです。
そして、このような流行りの投資手法というのは次々に移り変わります。
・ゴールドへの投資
・不動産投資
・FX取引
このような投資手法が流行る時というのは必ず訪れるということです。もちろん、暗号通貨取引が再ブームになる時期もいつかは訪れるということです。
インデックス投資を数十年続けることはラジオ体操を続けるのと同じ
このような時代によって変わる流行りの投資手法に目移りすることで、インデックス投資を続けることができなくなる、というのは往々にしてありますね。
・長期的に年利5%よりもリターンが大きい
・短期間で大きく資産を増やせる
・少ない元手で数千万円を作れる
このような投資手法が流行った時に、インデックス投資を続けることに疑問を持ってしまうため、続けることができなくなるということです。
私は、インデックス投資を続けることというのは、健康のために朝にラジオ体操を続けるようなものだと考えています。
朝のラジオ体操が健康によいから続けよう、とはじめは多くの人が取り組んでも、段々とする人というのは減っていきます。
・朝起きるのがめんどうくさい
・効果があるかわからない
このように感じてやめてしまうのですね。そして、そこに流行りの健康法というのが出てくれば、さらにやめる人というのは増加していきます。
・ラジオ体操よりもお手軽
・同じ時間でラジオ体操よりも何倍も効果がある
このような宣伝がされれば、朝にラジオ体操をする人というのはほとんどいなくなってしまうということです。
YOHの考え
今回はインデックス投資を続けることは誰しもができないということについて考えてみました。
インデックス投資を続けることができない理由として最も顕著なのが「流行りの投資手法に目移りする」ということだと私は考えています。
インデックス投資を続けることができない理由として、「暴落に耐えることができない」ということが挙げられますが、これは人にとって対応が分かれます。
・暴落に耐えられず資産運用自体が合わないと判断してやめる
・暴落時にリターンを出している他の投資手法に手を出す
暴落によってインデックス投資を続けることができないケースはこの2つに分かれますが、圧倒的に多いのは後者の「暴落時にリターンを出している他の投資手法に手を出す」ということです。
もちろん、インデックス投資しているからといって、他の投資手法をすることがダメなわけではありません。
・資産投下している金融商品
・資産投下額
この2つを変えることなく、インデックス投資を継続しつつ、他の投資手法を試みる必要があるということです。
インデックス投資を続けることができない方というのは、これができないということです。
・インデックス投資をストップして流行りの投資手法に資産投下する
流行りの投資手法に目移りするというのは、こういった選択をしてしまうということです。
私自身は現在のところ、月々の投資は投資信託の積立しか行っていません。しかし、月々の入金力に余裕があるのであれば、他の投資手法で資産形成することはよいことだと考えています。
・ただただインデックス投資への入金力を増やしていく
このような投資手法が最もよいと考えているわけではないということです。しかし、どのような投資手法をしようとも、月々決まった金額はインデックス投資に充てることを変更することは考えていないということです。
目新しい健康法が出てきて興味が引かれても、とりあえず朝のラジオ体操を続けるということですね。資産形成において大切なのはある程度の目標を持って取り組むことです。
・なんとなくお金を増やしたい
・今よりも贅沢をしたい
・損をしたくない
このように考えていては、次々と出てくる流行りの投資手法に目移りして、思ったような結果を残すことができないことが多いのが、資産運用です。
・決めたことを淡々とする
・周囲と比べることをしない
このようなことが資産形成、資産運用には大切だと私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。
インデックス投資は優れた投資手法ですが、すれば必ずお金が増えるというものではないですね。
インデックス投資の優れている点についてはこちらで記事にしています。利益の最大化を求めるのであればインデックス投資は不正解といってよいですね。
インデックス投資をするためには貯蓄を持っておく必要があります。しかし、貯蓄を増やすタイミングというのは限られています。