お金持ちとは
資産を大きくするには、収入よりも支出をコントロールすることが大切です。年収1,000万円と年収400万円では年収1,000万円の方がお金持ちのように感じますが、実際には支出によって異なります。
・手取り年収1,000万円で年間支出が1,000万円 純資産0円
・手取り年収が400万円で年間支出が300万円 純資産100万円
この場合、年収400万円の方がお金持ちということになります。純資産が多いからですね。
・大きな家に住んでいる
・高級車に乗っている
・生活が華やか
こういった生活をしている全ての人がお金持ちであるわけではありません。本質的な意味でのお金持ちとは、総資産(純資産から負債を引いた額)が多いということです。
このことから、純資産を増やすためには、収入よりも支出が大切だと考えることは自然なことですね。
所得が1,100万円以上の世帯は全体の5%ほどですが、これら全ての世帯が純資産が多いわけではないのですね。所得とは、あくまでも収入だけを指すことばだからですね。実際には、所得のボリュームゾーンである500万円~600万円世帯の方が純資産額が多いということは少なからずある、ということは頭に入れておいてよいですね。
給料の1万円と節税や倹約の1万円は価値が違う
給料でもらえる1万円と節税で得ることのできる1万円は実質的に価値が異なっています。公務員や会社員が手取りでもらう金額は様々な金額が引かれた残りです。
・厚生年金
・健康保険
・所得税
・住民税
個人の収入によって差はありますが、年収600万円の公務員や会社員なら、この4つで給料から30%は引かれています。
・月収40万円なら手取り31万円(社会保険料・税で9万円)
体感としてはこれが年収600万円の公務員や会社員の手取りです。つまり、1万円を手取りで得るために1.3万円分働く必要があるということです。そして、年収が高くなればなるほど手取りで1万円得るためには多くの金額分働く必要があります。
年収4,000万円(所得税45%、住民税10%、社会保険料)なら、手取りで1万円を得るために、2万円分働く必要があるということです。(非常にザックリとして計算です)
しかし、節税で得た1万円は手元に残る金額です。1万円分節税や倹約することができれば、誰しもに同じ効果があるのです。それは、給料の1万円とは価値が異なっています。
・給料の1万円を得るには1万円分以上働く必要がある
・節税や倹約の1万円は直接1万円が手元に残る
資産形成において、公務員や会社員はこれを意識する必要があるということです。とはいえ、公務員や会社員の節税対策は限られています。
・iDeCo
・ふるさと納税
公務員や会社員が取り組みやすいのはこの2つです。これを有効活用する必要があるということです。そして、倹約が非常に大切です。
・めんどくさいため放置している基礎生活費
・ちょっとした無駄使い
これらは給料で賄われているものです。社会保険料や税金などで引かれている手取りを考えると、払っている金額以上にお金を費やしていると考える必要があるのですね。
YOHの考え
公務員や会社員が資産形成していくには、税金を含めた支出を徹底的に抑える必要があるということです。これは、家庭のランニングコストに限った話ではありません。
・投資信託の無駄な経費
・株式売買手数料
このようなものも抑えるべきポイントです。これらは抑えることによって、投資に回せる額を増やすことができるからですね。1年間で考えると微々たる額ですが、長期的に見ると、運用成績のパフォーマンスに大きな差が出ます。
・ちょっとした節税
・ちょっとした日々の倹約
資産形成において、大きな箇所を抑えることが最も大切ですが、小さなことの積み重ねも大切だということです。
・インデックス投資
・長期投資
公務員や会社員はこれらをしているだけでは、資産形成をすることは難しいのです。私は、公務員や会社員の資産形成では株式投資などの資産運用よりも日々の支出を抑えることの方が大切だと考えています。
日々の支出を抑える>>>>>>越えられない壁>>>>>>資産運用
私の中では、資産形成はこのような認識です。収入というのは、必ず何かが引かれた金額の残りが自分の取り分となります。しかし、税金を含めて抑えて浮いた金額は、そのまま手元に残すことができる金額なのですね。
・給料の手取り1万円
・税金を含めて支出コントロールして得た1万円
資産形成していくためには、これらは価値が異なることを認識する必要があると、私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。
公務員の税金については、こちらで具体的金額を記事にしています。
私の資産運用に対する考え方は老後資金の捻出です。