YOH消防士の資産運用・株式投資

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公務員や会社員のFIREはFIとREを分けて考える必要があるということ

FIREとは

 近年、FIREという言葉が流行っています。「Financial Independence Retire Early」の頭文字を取った造語ですね。

 ・経済的自立

 ・早期退職

 日本語ではこの2つの言葉がしっくりときます。ひと昔前までは限られた高所得者のみが目標とすることができましたが、今では少し勝手が違っています。

 一般的な公務員や会社員でもFIREを目標とする方が増えているということです。そして、達成されている方もいるということです。

 ・平均よりも高い年収

 ・平均よりも低い支出

 ・共働き

 ・資産運用

 ・時間

 一般的な公務員や会社員でもこの5つを上手く使えばFIREを達成できる可能性があるということです。私はこれらが揃っているとしても、どちらかと言えばFIREについては否定的です。

 今回は、公務員や会社員のFIREについて考えてみたいと思います。

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出典 PRTIMES

FIREはFIとREを分ける必要がある

 公務員や会社員のFIREについては、FI(経済的自立)とRE(早期退職)を分けて考える必要があります。

 ・FIとREの両方を達成したい

 ・FIのみ達成したい

 ・REのみ達成したい

 FIREを分割するとこのようになります。そして、FIとREの両方を達成するのは、公務員や会社員にとって非常に難易度が高いということです。しかし、FIかREのどちらかだけでよいと考えると、多くの公務員や会社員が達成できると考えています。

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出典 伊予銀行

FI(経済的自立)

 FI(経済的自立)と言えば、多くのお金が必要というイメージがあります。

 ・生活費の25年分

 ・1億円

 ・年間の支出を上回るだけの不労所得

 FIREで言うところの経済的自立とはこのようなことに対して使われています。しかし、この解釈は非常に曖昧ですね。なぜなら、多くの公務員や会社員はすでに経済的自立をしているからです。

 ・働いて毎月のキャッシュフローがある

 ・月々のキャッシュフローで生活することができている

 ・働き続ければ家族を養うことができる

 このようなことは、経済的自立と言ってよいですね。自分の労働力をお金に換えてキャッシュフローがあり、誰にも頼らずに生活できているということは、間違いなく経済的に自立しています。

 ・収入

 ・支出

 この2つをバランスよく世帯の実情にフィットさせることによって経済的自立は達成することができるのですね。そう考えると、経済的自立には資産運用はそれほど必要無いということです。

 経済的自立だけを達成することは、公務員や会社員にとって非常に容易なことなのですね。

RE(早期退職)

 RE(早期退職)は公務員や会社員なら誰しもが一度は考えたことのあるものです。

 ・今すぐ仕事を辞めて自由に暮らしてみたい

 ・悠々自適に人生を楽しんでみたい

 私も仕事が非常にしんどかった20代の頃はこのように考えることもありました。しかし、これは一般的な公務員や会社員には不可能です。給料がないと生活していくことができないからですね。

 ・貯蓄

 ・節約

 ・資産運用

 このようなことに励んでも、早くて40代後半に早期退職という選択肢が与えられるのです。公務員で言えば、ほぼ全ての職員が定年退職まで勤めて、そのまま再任用職員として仕事を続けます。定年退職を1年残して退職する場合、「もう退職するの?」と驚かれることが多々あります。

 このようなことから分かる通り、RE(早期退職)は公務員や会社員にとって、非常に難易度が高いのですね。

 若く早期退職するほど難易度は高くなり、今のFIREブームで言われているような30代でFIREする、というのは普通に働いていれば手が届くことではありません。早期退職するには、大きな資産が必要だからですね。どんなに少なくても、独身で5,000万円は必要です。

 ・高収入(20代で年収800万円以上)

 ・極限まで徹底した節約

 ・資産運用で平均を上回るような大きなリターンを継続する

 このような条件が20~30代での早期退職には必要です。特に、早期退職後の生活を考えると、貯蓄だけでは資産の取り崩しで生活していくことになるので、資産運用は必要不可欠です。

 このように考えると、RE(早期退職)はFI(経済的自立)と比較して非常に難易度が高いのですね。

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RE(早期退職)が本当に必要なのかは人それぞれ。

YOHの考え

 私はFI(経済的自立)は誰しもがするべきだと考えていますが、RE(早期退職)は誰しもがする必要はないと考えています。

 多くの公務員や会社員はFI(経済的自立)を確保していからRE(早期退職)を考える必要があるからですね。

 ・今の仕事が嫌いではない

 ・ある程度のやりがいを感じている

 ・職場環境も素晴らしいとは言えないまでも、概ね整っている

 このような環境下であれば、RE(早期退職)はよく考えて決断する必要があります。

 ・20代~30代なら資産が2億円以上

 ・不労所得で生活できるだけのキャッシュフローがある

 ・暴落などで資産が大きく目減りしても問題ない資産状況

 ・日々の生活費を抑えることができる

 ・経済的に困窮した場合、すぐに仕事をしていくだけの能力がある

 このような非常に難易度の高いFI(経済的自立)が無ければ、RE(早期退職)はするべきではないと私は考えています。

 ・FI(経済的自立)は仕事をしていれば簡単に確保される

 ・RE(早期退職)は一定の条件が揃わないと難しい

 ・2つ合わせたFIREは非常に難しい

 公務員や会社員にとってFIREとはこのようなことなのですね。私は仕事をしながらFI(経済的自立)を達成できていればよいと考えています。RE(早期退職)はそれほど望んでいないということですね。

 しかし、RE(早期退職)の選択肢を保有することは大切です。

 ・職場環境

 ・年収

 ・身分保障

 このようなことは、公務員でも安泰という時代は終わりを迎えているからですね。自分の人生や家族のためにどうしてもRE(早期退職)する必要があると考えた時に、仕事に頼らないFI(経済的自立)ができているというのは、大きなアドバンテージです。

 お金があれば、何でもできるわけではありませんが、お金は人生の選択肢を増やしてくれることに間違いはありません。

 そのために、公務員や会社員は何かあった場合のFI(経済的自立)を目指す必要があると、私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。

 仕事に対する考え方はこちらで記事にしています。

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 一般的な消防士の人生設計はこちらで記事にしています。

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