保険について
人生のセーフティーネットとして欠かせないものが保険商品です。
・生命保険
・傷害保険
・自動車保険
・火災保険
このようなものですね。一般的なイメージとしては、月々掛金を支払ってトラブルが起こった時に金銭的に保障してくれるというものです。例を挙げると自動車保険が分かりやすいですね。
・人身事故
・物損事故
自動車を運転していてこのようなことを起こした場合、状況によっては、何千万円という金額を支払う必要があります。
一般的な公務員や会社員にとって支払うことができない金額を月数千円の保険をかけておくことによって、支払いを保険会社が負担してくれるというものです。
しかし、保険の補償内容を手厚くすればするほどよいかと言えばそうではありません。
・月々10万円保険代として支払っている
・こどもに1億円の生命保険をかけている
収入に限りがある公務員や会社員にとって、月々の保険代というのは少なくない金額で、保険をかけ過ぎると日常生活に支障をきたす恐れがあるということです。
・生命保険
・傷害保険
その恐れが多いのがこの2つの保険です。そして、多くの公務員や会社員で生命保険や傷害保険加入の窓口になるのが、保険営業マンです。
保険営業マン
公務員や会社員にとって保険営業マンは非常に馴染み深い存在です。多くの方が保険営業マンを通じて生命保険や医療保険に加入しています。
コロナ禍以降は営業マンが消防署に出入りすることはぐっと減りましたが、以前は昼休みには多くの保険会社の営業マンが来ていました。
営業マンが来署されている理由は、新規加入者を獲得するためですね。
さすがに今はしていないでしょうが、私が消防組織に就職した当時は、新規採用者を集めたオリエンテーションの間に保険の営業マンが保険の勧誘をする時間を上司が設けていました。
保険の内容を詳しく説明せずに、消防士になれば保険に加入しなければならないと説明し、書類にハンコを押させようとする。
今では考えられないでしょうが、そのようなことが当たり前に行われていたのですね。
今でこそ、営業方法にそれほどの強引さはなくなりましたが、公務員に対する保険勧誘は大変熱心です。
しかし、本当によい保険営業マンというのは非常に少ないというのが現状です。
よい保険営業マンの特徴
・社会保障制度をベースに話ができる
・個々の金銭的事情や家族構成を考えることができる
・他社の保険商品に詳しい
私はこの3つを満たしている方がよい保険営業マンだと考えています。順番に掘り下げていきます。
社会保障制度をベースに話ができる
よい保険営業マンのひとつ目の特徴は「社会保障制度をベースに話ができる」ということです。
・公的年金
・健康保険
公務員や会社員なら加入しているこの2つの社会保障制度をベースとして、自社の保険商品を営業することができるということです。
各世帯の状況によっては、この2つでカバーできない状況というのは多々あります。
・貯蓄が少ない間に大病にかかる
・資産形成が十分にできていない状況で自分が働けなくなる
このような状況に遭遇した場合、公的な社会保障制度では不十分な場合があります。
そして、このような場合には民間の生命保険や医療保険というのは大きなセーフティーネットになるということです。
しかし、貯蓄や資産形成が十分に進んでいれば公的な社会保障で賄える場合が多いのですね。
よい保険営業マンはこのような社会保障制度をベースに話をすることができるのということです。
個々の金銭的事情や家族構成を考えることができる
よい保険営業マンの2つ目の特徴は「個々の金銭的事情や家族構成を考えることができる」ということです。
自分や家族の状況が変化すれば、保険の補償内容も変更することが求められます。遺族年金を例に考えてみます。
・夫婦世帯で妻が死亡 → 夫が遺族年金を受給
・夫婦世帯で夫が死亡 → 妻は遺族年金と中高齢寡婦加算額を受給
ザックリと遺族年金を例に挙げても、夫と妻どちらかが亡くなった場合によって、残された家族の年金受給額は変化します。独身時、結婚後、こどもの有無などによって、公的な社会保障制度によって受給できる金額は変化するということです。
・形成できている資産が1,000万円
・形成できている資産が1億円
そして、このように形成できている資産状況によっても保障内容を考える必要があります。多くの場合、1億円の資産が形成できている場合は、大きな保険は不要となります。
そのような個々の金銭的事情や家族構成を考えることができる保険営業マンはよい保険営業マンと言えますね。
他社の保険商品に詳しい
よい保険営業マンの3つ目の特徴は「他社の保険商品に詳しい」ということです。民間の保険会社というのは国内だけでも無数にあり、外資系の会社を含めると数限りないですね。
その中で保険契約を得るためには、保険営業マンは自社の保険商品の優れた箇所をアピールする必要があります。
場合によっては、他社でかけている保険を解約してもらって自社に乗り換えてもらう必要があります。
・自社の保険は優れている
・契約件数ナンバーワン
他社から保険を乗り換えさせたい場合、このように自社の保険商品のことだけをアピールする保険営業マンがおられますが、これでは多くの契約者は保険を乗り換えることはありません。
・他社と比較して自社の保険商品はここが優れている
・他社と比較してここが劣っている
このように、自社と他社の保険商品との比較しつつ、話をすることができるのがよい保険営業マンだということです。そして、自社と他社の保険商品を比較するためには、他社の保険商品に精通している必要があるということです。
YOHの考え
・社会保障制度をベースに話ができる
・個々の金銭的事情や家族構成を考えることができる
・他社の保険商品に詳しい
私はこの3つを満たしているのがよい保険営業マンだと考えています。
そして、この3つを満たしている保険営業マンというのは非常に少ないと感じます。
私は保険営業マンに対してあまりよいイメージを持っていません。
・社会保障制度の知識が不十分
・とにかく保険契約をしたいだけ
・保険ではなく投資商品を勧めてくる
このような方が非常に多いと感じるからですね。実際には3つの条件を満たしていても人間としての相性が悪く話をしにくい保険営業マンの方もおられるでしょう。
・時間や約束にルーズ
・常軌を逸して押しが強い
私の場合はこのような方とは相性が悪いですね。
そして、よい保険営業マンが少ないことと、人間としても相性のよさを考えると、自分にとってよい保険営業マンに出会える確率は非常に低いです。
一生に1人いるかいないか、といったものだと私は考えています。
私自身は自分にとってのよい保険営業マンには出会えておらず、それならば自分で学習して自分でプランニングした方がよい、という考えです。
保険営業マンというのは保険を売るプロフェッショナルであって保険のプロではないということです。
保険営業マンは「人生のプランニングをする」と言いますが、自分の人生のプランニングは自分以外ですることはできません。
・自分の金銭的状況
・自分が将来したいこと
・自分の考え方
このようなことを最も理解しているのは自分自身だからですね。どれだけよい保険営業マンだとしても、自分自身よりも自分の人生を考えてくれる人はいないということです。
しかし、よい保険営業マンは自分の人生のプランニングの助けになることは間違いありません。
そして、よい保険営業マンの定義というのは個人の感覚や価値観によるところが非常に大きいのということです。しかし、お金と感情は分けて考える必要があります。
・自分の知り合い
・愛想がいい
このような基準でよい保険営業マンと判断してはいけないと、私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。
公務員の生命保険への考え方はシンプルが一番です。
生命保険は生命保険料控除がポイントです。
生命保険は妻に手厚くかけておく方がよいですね。妻が亡くなった場合の遺族年金は不十分な場合が多いです。