3つの資本
人生を幸福にするためには3つの資本を育てる必要があると言われています。
・金融資本
・社会資本
・人的資本
この3つを人生の中で成長させていく必要があるということです。資本とは活動の元手となるもので、「お金・社会・人」というのは人生において欠かすことはできません。
個人の価値観にもよりますが、幸福な人生を歩もうとするのであれば、この3つがあった方がよいということです。
・3つの資本について
・若い時に育てるべき資本とは
今回はこの2点について、考えてみたいと思います。
金融資本
3つのうちでお金に関する資本が金融資本です。金融資本とは非常にザックリとした言い方をすれば、「お金やお金と交換することができるもの」ですね。
・数字として捉えることができる
・客観的認識が可能
・わかりやすい価値を持っている
金融資本とは基本的にこのような特徴があります。
・1,000万円の預貯金がある
・500万円の車を所有している
・300万円の株式を所有している
このような状態が金融資本を持っているということになります。そして、金融資本の大きな特徴は他者と明確に比較ができることにあります。
・1,000万円の預貯金を持っている
・5,000万円の預貯金を持っている
この場合、5,000万円の預貯金を持っている方が金融資本が多いという判断ができるということです。
社会資本
3つのうちで社会に関する資本が社会資本です。社会資本とは生活の基盤となるものです。広義の意味では生活インフラと言ってよいですね。
・学校
・道路
・交通機関
このようなものが社会資本と捉えられています。そういった意味では日本に居住している時点で、生まれながらにして非常に恵まれた社会資本を獲得していることになります。
そこからさらにより質の高い社会との繋がりを持つために育てるのが、ここで言う社会資本です。
・友人
・経験
・社会的地位
このようなものが個人が持つ必要がある社会資本と言ってよいですね。幸福というのは、相対的なもので他者と比較することによって成り立っている部分が非常に大きく、社会資本を持っているほど、他者との比較に勝ちやすいということです。
・友人がいない
・信頼しあえる友人がいる
このような状況の場合、どちらが人生の満足度が高いかは言うまでもないということです。
・数値化することが難しい
・金銭的価値では推し量れない
・人の価値観によって、評価が異なる
社会資本にはこのような特徴があります。
人的資本
3つのうちで人に関係しているのが人的資本です。人的資本とは、ザックリとした言い方をすれば、働いてお金を生み出すことができる力です。
人生を歩んでいくためにお金は欠かす事ができません。そして、誰しもが自分自身の人的資本を使うことによって、お金を獲得しています。
・お金を生み出す能力
・お金を生み出す技術
・お金を生み出す経験
お金を生み出すには、このようなものが必要で、この人的資本を持っているほどお金を生み出す能力が高いということです。そして、人的資本の特徴しては無形資産であることが挙げられます。
能力や技術、経験といったものは目に見えるものではないということです。自分の行いによって高めていくことによって、他の資本を獲得しやすくなるという特徴がありますね。
YOHの考え
人生において金融・社会・人の3つの資本は欠かすことができませんが、同時に育てていくことは非常に難しいですね。ずばり言ってしまえば、お金や時間に余裕が無ければ、人的資本を育てていく暇がない、ということになるということです。
そのようなことを承知で言いたいのは、若い時に育てるべきであるのは「社会資本」だということです。これは、私自身の失敗から思うことですね。私自身、若い時にもっと社会的な経験を積んでおけばよかったと思うことが、今になって多々あります。
・もっと海外旅行をしておけばよかった
・もっと友人と遊んでおけばよかった
・もっと趣味を楽しめばよかった
このようなことを考えるからですね。このような体験や経験はその時には無意味に思えるかもしれませんが、未来では必ず役に立つ場面が訪れます。
・時間が経ってから夢中になれるものが見つかる
・応援してくれる仲間が出てくる
経験や体験というのはこのようなリターンを得る機会が必ず訪れます。そのため、若い方には社会資本を通じて自分の未来に投資をして欲しいと思っています。社会資本への投資というのは、かけた以上にリターンが返ってきます。
それは、金銭的なものとは結び付かないこともありますが、経験や体験で得たもというのは自分自身の中で失われることはありません。
私自身は株式投資を中心に資産形成をしており、金融資本は非常に大切だと考えているので、金融資産という目に見えるような実利を否定することはありませんが、お金よりも価値のあることというのは間違いなく存在します。
投資と言えば、株式投資や不動産投資といった金融商品のみを思い浮かべがちですが、投資対象というのは、必ずしもそのようなものばかりではありません。
・自分の経験や体験
・自分自身の可能性
このようなものにお金や時間をかけることは大切です。そして、若い時ほどそのような金融商品以外のものに投資することが大切だということです。お金というのは、後からでも取り戻すことができるからですね。
自分自身の可能性を大切にしてそこに投資することが人生において大切だと、私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
他人と比較することは不幸になることでもあります。その比較対象として最も顕著なのが金融資本ですね。
私の20代の時を振り返ると、仕事をしてお金を貯めて・・・ということを一番に考えていたように思います。それが全くの無駄だとは思いませんが、もっとよい時間とお金の使い方をできていればと思うことはありますね。
お金が無ければ社会資本を育てることが難しいことも事実です。そのため、最低限のお金に対する知識は身に付けておいた方がよいですね。