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投資初心者には投資信託とETF、どちらが資産形成に向いているか

投資信託とETF 

 長期のインデックス投資をはじめて悩むポイントのひとつになるのが「投資信託とETF」どちらを購入するのがよいか、ということです。どちらも手軽に分散した株式を購入できるので、長期投資家のみならず大変人気があります。

 長期投資家で投資家で投資信託やETFを購入していない方は非常に少ない印象です。長期的に個別株のみの短期売買で資産を増やしていく、というのは非常に難易度が高く、誰しもができることではありません。

 株式投資においても資産はある程度分散させる。これが株式投資の主流ですね。投資信託やETFを購入していれば、個別株を自分で買い集めてアセットを組む必要性は著しく薄れます。

 株式の分散投資=投資信託かETFとなっているということです。

投資信託とETFの違い

 投資信託とETF、それぞれの優位点について軽く触れておきます。

【投資信託】

 ・金額を自分で設定できる

 ・分配金自動再投資

 ・日本円で購入することができる商品が豊富

 投資信託はETFと比較してこのような優位性があります。総じていえば、ETFよりとっつきやすいということですね。一度購入してしまえば、放っておくだけで株式投資をしてくれるのが投資信託も最も優れているところです。

【ETF】

 ・経費率が安い

 ・分配金が出る

 ・キャピタルゲインを得やすい

 ETFの優位性はこの3点です。経費率は同じベンチマークに投資するなら投資信託よりも抑えられています。

 ・楽天全米株式インデックスファンド 0.162%

 ・VTI 0.03%

 どちらも全米株式が投資対象ですが、経費率はETFのVTIは楽天全米株式インデックスファンドと比較して5分の1ほどです。また、分配金が出るのもETFの特徴です。

 ・VTI 1.69%

 ・VOO 1.71%

 米国株式の代表的なETFの2022年10月時点での分配金利回りはこのようになっています。安定的にキャッシュフローがあるのは投資信託には無い特徴ですね。

出典 

マーケット|SBI証券

投資初心者にはどちらが資産形成に向いているか

 投資信託とETFは似て非なるものですが、同じ指数に連動しているものなら、資産状況に大きな違いは及ぼしません。どちらも同じように上下するのです。行きつく先に大きな違いはありません。

 その前提を踏まえつつ、投資初心者には投資信託とETFどちらが資産形成に向いているかと言えば、投資信託が向いていると私は考えています。

 ・金額を自分で設定できる

 ・分配金再投資

 ・日本円で購入することができる

 この点が投資初心者と相性がよいからですね。

 ETFは上場投資信託という性質上、値動きがリアルタイムであります。そのため、購入時期を考える必要があるのですね。購入するタイミングを決めるには意思決定に力が必要です。この意思決定が投資家にとって非常に悩ましいのです。

 しかし、投資信託は自分の意思を介入させる必要はありません。決まった金額を決まった日に積み立てていくだけなのです。考える必要が無いにも関わらず高いパフォーマンスが期待できる、これほど買いやすい金融商品はありません。

 また、ETFは分配金再投資を自分でする必要があります。分配金再投資はある程度、ETFに資産投下していないとすることができません。

 ・現在のVOOの価格 342ドル 

 ・利回り 1.71%

 ・分配金 5.8ドル

 2022年10月時点でのVOOの分配金でVOOを購入しようと思うなら、59口保有しておく必要があります。現在のドル円の為替レートで考えると、約290万円のVOOを保有して、ようやくVOOが1単位購入できることになります。これは、投資初心者だけではなく、多くの投資家にとって、ハードルが高い数字ですね。

 しかし、投資信託は500円の分配金でも自動で再投資することができます。分配金再投資という点においては投資信託に大きな優位性があるということです。

 そして、ETFの多くは日本円で購入することができません。東京証券取引所のETFは優良なものもありますが、商品が少ないのが欠点です。セクター別でETFを購入したいとなれば、ドル建てで購入する必要があり、投資信託購入と比較してリスクが大きくなりがちです。

 ・価格変動リスク

 ・為替リスク

 この2つのリスクを受け入れる必要があるということです。

初心者には手間とストレスが少ない投資信託の方がよい場合が多い。

YOHの考え

 ここまで投資信託とETFの違いについて触れてきましたが、同じ指数に資産投下する以上、結果が大きく変わることはありません。投資信託、ETFどちらを選んでも長期的なパフォーマンスが大きく変わることはないということです。

 しかし、あえてどちらかを選ぶかと言えば、投資初心者は投資信託で米国株式投資をしていくことを私はおすすめします。私は投資信託とETFどちらも購入していますが、購入比率は圧倒的に投資信託が多いです。

 ・手間がかからない

 ・資産状況が気にならない

 ・自分の判断を入れる必要がない

 この3点においてETFよりも優れているからですね。経費率が高くても、総じて判断すれば投資信託購入の方がメリットが大きいということです。

 ETFは特定のセクターや条件(連続増配企業、高配当企業への投資など)に投資するのに優れているのですが、米国株式投資の軸はS&P500でよいということです。

 ・株式の値動きになれていない

 ・一度に大きな資産投下することが困難

 投資初心者特有のこのような状況を考えると、誰にでもおすすめできるのは投資信託だということです。

 米国株式投資は投資信託をメインにしつつ、ETFを購入していくのが投資初心者にとって最も効率よく資産増加させていくことができると私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 東証上場のETFは数こそ少ないですが、優良なものがありますね。2558などは非常によいETFだと私は考えています。

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 株式投資の考え方についてはこちらで記事にしています。米国株式投資とはS&P500の濃度をどのように調整するかによって、リスクとリターンのバランスを取る必要があります。

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 iDeCoでも投資信託を購入することはできますね。iDeCoと投資信託積立は非常に相性がよいですね。

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