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公務員・消防士の資産運用
資産運用には様々な種類がありますすが、公務員・消防士の中で最も人気があるのは株式投資です。
・副業規則に抵触しない
・初期費用がかからない
・手軽にはじめることができる
属性的にこの3点で相性がよいのですね。副業規則に抵触しない資産運用として不動産投資や小規模農業もありますが、いずれにしても、資金面、新規参入面でのハードルが高いですね。
株式投資で人気があるのが国内株の個別株投資です。
・配当金
・株主優待制度
・売買益
このような目に見えるキャッシュフローがあるからですね。配当金や株主優待制度は同じ金額を銀行預金しておくよりも、リターンが多く、お小遣い的な要素を含んでいることが人気の理由です。
・株式の配当金で生活する
・株式投資することで早期退職する
公務員・消防士でこのような考えを持っている方は少数派です。そして、そのような考えを持つ方が投資手法のひとつとして好んでいるのが米国株投資です。
米国株投資
米国株投資といっても種類は様々です。
・個別株
・ベンチマークの連動した投資信託・ETF
・アクティブファンドへの投資
大きく分けてもこれだけありますが、ミクロに見て行くと数限りない種類の投資手法があります。しかし、いずれの投資にも共通事項があります。それは、S&P500です。
ずばり言ってしまえば、米国株投資は「S&P500の濃度をどう調整するか」ということです。個別株にせよ、高配当ETFにせよ、全米株式投資信託にせよ、全ての米国株投資はS&P500の影響を避けることはできないのです。
・VTI
・VOO
・SPYD
・VIG
・HDV
・QQQ
これらは大変人気のあるETFですが、構成銘柄がS&P500の影響を受けるものばかりです。全世界株式のVTもS&P500の影響を多分に受けますね。
米国株投資をしている投資家は、中心であるVOO(S&P500)の濃度を調整することによって、リスクとリターンを調整することが、最も効率的で簡単なのです。
S&P500
S&P500は大変優れたベンチマークです。
・アメリカ企業であること
・時価総額が53億ドル異常
・浮動株が50%以上
・4四半期連続で黒字利益を出していること
S&P500の採用基準は概ねこのような条件を満たしている企業です。この基準に該当しない企業も含まれていますが、主な理由はセクター比率によるものですね。S&P500は米国株式市場と同じようなセクター比率になるように意図的に調整されているのです。
公務員・消防士の米国株式投資はS&P500だけで十分
米国株式投資の最もよい方法のひとつはS&P500のみに投資するということです。濃度調節で言うと、S&P500の濃度を100%に近づけるのがよいのですが、そこは個人のリスクの取り方によるところが大きいですね。
・人口増加
・技術革新
・株主主体の法整備
これら米国市場の恩恵を最も享受できるのがS&P500だからですね。
・手間がかからない
・長期投資前提なら元本毀損の可能性が著しく低い
・リターンが十分ある
このことから考えても、バランスがとれており、長期的に確実に資産を増やしてくれるのがS&P500なのです。しかし、S&P500の濃度が高いほうがよいとわかっていても、そこに全資産投下することは難しいのです。人間の心理が働くからですね。私はS&P500が投資の軸ですが、全世界やバランスファンドにも資産投下しています。
ポートフォリオやアセットアロケーションの構成に時間をかける=利回りが上がる、ということは投資においては当てはまらないのですね。資産運用はシンプルに考えた方がうまく行くことが多々あります。
米国株式投資でものをいうのは資金力です。ある程度、資金投下しなければ利回りを高めてもリターンは薄いのが、S&P500をコアにした長期的な米国株式投資です。
公務員・消防士が米国株式投資を行うには、時間をかけて構成銘柄を選定して利回りを1%上げるよりも、資産投下できる金額を増やす方が遥かに効率がいいのですね。
それならば、S&P500に資産投下しておくのが金銭的、時間的に効率がいいのです。