会社員や公務員の資産運用
会社員や公務員にとって得たいものが副収入です。分かりやすく言えば、本業以外でお金を得ることですね。
・家計の助けになる
・お小遣いになる
・本業が行き詰った時の保険になる
・本業と異なった知識や経験を得ることができる
副収入を得ることはこのような特徴があるからですね。しかし、本業の時間以外に他の仕事をすることは時間的にも体力的にも非常に難しいものがあります。そんな中で比較的手軽にはじめることができるのが、株式投資です。
・副業規則に抵触しない
・初期費用がかからない
・自分のペースで進めることができる
・国による税制優遇制度がある(iDeCo、NISA制度など)
株式投資はこのような点で会社員や公務員と相性がよいのですということです。公務員に限って言えば、副業規則に抵触しない資産運用として不動産投資や小規模農業も挙げられますが、両社とも資金面、新規参入面でのハードルが高いですね。
そして、株式投資で人気があるのが国内株の個別株投資です。
・配当金
・株主優待制度
・売買益
このような目に見えるキャッシュフローがあるからですね。配当金や株主優待制度は同じ金額を銀行預金しておくよりも、リターンが多く、お小遣い的な要素を含んでいることが人気の理由です。
・株式の配当金で生活する
・株式投資することで早期退職する
最近はFIREムーブメントがもてはやされていますが、まだまだ一般的ではありません。会社員や公務員でこのような考えを持っている方は少数派です。
・安全性重視で資産増加させていく
・元本毀損しない資産運用をする
株式投資をする公務員や会社員は一獲千金を夢見るというよりは、安全性や確実性を好みます。そして、そのような持つ方が投資手法のひとつとして好んでいるのが米国株投資です。
米国株投資
米国株投資といっても種類は様々です。
・個別株
・ベンチマークの連動した投資信託・ETF
・アクティブファンドへの投資
大きく分けてもこれだけありますが、ミクロに見て行くと数限りない種類の投資手法があります。しかし、いずれの投資にも共通事項があります。それはS&P500です。
ずばり言ってしまえば、米国株投資は「S&P500の濃度をどう調整するか」ということだと私は考えています。個別株にせよ、高配当ETFにせよ、全米株式投資信託にせよ、全ての米国株投資はS&P500の影響を避けることはできないからですね。
・VTI
・VOO
・SPYD
・VIG
・HDV
・QQQ
これらは大変人気のあるETFですが、構成銘柄がS&P500の影響を受けるものばかりです。全世界株式のVTもS&P500の影響を多分に受けますね。
米国株投資をしている投資家は、中心であるVOO(S&P500)の濃度を調整することによって、リスクとリターンを調整することが、最も効率的で簡単なのです。
S&P500
S&P500は大変優れたベンチマークです。
・アメリカ企業であること
・時価総額が53億ドル以上
・浮動株が50%以上
・4四半期連続で黒字利益を出していること
S&P500の採用基準は概ねこのような条件を満たしている企業です。この基準に該当しない企業も含まれていますが、主な理由はセクター比率によるものですね。S&P500は米国株式市場と同じようなセクター比率になるように意図的に調整されているのです。
YOHの考え
米国株式投資の最もよい方法のひとつは、S&P500のみに資産投下することだと私は考えています。濃度調節で言うと、S&P500の濃度を100%に近づけるのがよいのですが、そこは個人のリスクの取り方によるところが大きいですね。
・人口増加
・技術革新
・株主主体の法整備
これら米国市場の恩恵を最も享受できるのがS&P500だからですね。
・手間がかからない
・長期投資前提なら元本毀損の可能性が著しく低い
・リターンが十分ある
このことから考えても、バランスがとれており、長期的に確実に資産を増やしてくれるのがS&P500なのです。しかし、S&P500の濃度が高いほうがよいとわかっていても、そこに全力で資産投下することは難しいですね。
それは人間の心理が働くからです。私はS&P500が投資の軸ですが、全世界株式ファンドや全米株式ファンドにも資産投下しています。
ポートフォリオやアセットアロケーションの構成に時間をかける=利回りが上がる、ということは投資においては当てはまらないのですね。資産運用はシンプルに考えた方がうまく行くことが多々あります。
米国株式投資でものをいうのは資金力です。ある程度、資金投下しなければ利回りを高めてもリターンは薄いのが、S&P500をコアにした長期的な米国株式投資です。
会社員や公務員が米国株式投資を行うには、時間をかけて構成銘柄を選定して利回りを1%上げるよりも、資産投下できる金額を増やす方が遥かに効率がいいのですね。
・一風変わった投資手法
・多くの人が知らない個別銘柄
・革新的な投資手法
このような目新しいものは目を引きますが、時の流れを受けて洗練されていません。20年後、30年後に残っているか分からないということです。
・古くからあり厳しい時代を乗り越えて生き残ってきたもの
・伝統的なもの
このようなものの方が安全性や確実性が検証されていることは明らかです。その代表がS&P500のような米国株式です。
しかし、今後、S&P500が資産を安全確実に増やしてくれる保証はありません。あくまでも過去の数字を見て、長期的に見れば勝率が極めて高い、ということです。
・長期的に継続して資産投下し続ければ勝率は極めて高い
これが会社員や公務員の米国株式投資への考え方だと、私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。
米国株式投資について簡潔に触れている書籍として読みやすいのは厚切りジェイソン氏の書籍ですね。
S&P500も大きく下落する場面は少なからずあります。
消防士のような公務員と米国株式投資は相性がよいですね。