YOH消防士の資産運用・株式投資

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公務員や会社員世帯では支出管理が資産形成の基本

公務員や会社員の資産形成

 世帯の年間の資産増加額は非常に単純な数式で表すことができます。

 ・年収 - 年間支出 = 年間資産増加額

 ・収入 +(支出+運用益) × 運用期間 = 資産増加額

 一般的にはこのように言われています。年収1,000万円でも、年間支出が多ければ年間資産増加額は小さくなりますね。

 そして、資産増加させるのに年収だけではなく、運用益を入れると資産増加額を効率よく増やすことができます。

 ・年収を上げる

 ・支出を減らす

 ・運用益を上げる

 ・運用期間を長くする

 この式から分かる通り、資産を増加させるためには、この4つしか方法がありません。そして、公務員や会社員にとって、最も現実的で即効性があるのが、支出を減らすことです。

 今回は、公務員や会社員の資産形成において大切な支出を減らすことについて、触れてみたいと思います。

上がらない年収

 労働者の平均年収はここ20年間でほとんど上昇していません。

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出典 厚生労働省

 1989年から450万円前後を行ったり来たりしています。そして、各種税金や社会保険料は増加しています。

 ・消費税増加

 ・介護保険料増加

 ・国民健康保険料増加

 ・健康保険料増加

 このようなことを考えると、実質的にもらうことのできる手取り年収は年々減少しています。

 ・年収450万円

 ・手取り350万円(25万円/月・ボーナス50万円/年)

 これが、労働者の平均的な手取り水準となります。ボーナスを考えると、月の手取りは25万円、ボーナスは年間で50万円ほどが一般的です。

平均的な世帯の支出

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出典 総務省統計局

 総務省統計局の調査によると、2020年度の2人以上世帯の平均支出は27.7万円/月となっています。2011年から28万円前後で推移しており、世帯の支出はこの10年間でほとんど変化していないということです。

 ・27.7万円×12か月=332.4万円

 2人以上の一般的な世帯の年間支出は332.4万円ということになります。

年収と年間支出を考えると、一般的な世帯では資産は増えない

 ・手取り350万円(25万円/月・ボーナス50万円/年)

 ・年間支出332.4万円(27.7万円/月)

 ・月々の収支 27.7万円-25万円=-2.7万円

 一般的な収入で一般的な支出をしていると、毎月2.7万円の赤字が出ることになります。ここをボーナスで補填する形で生計を維持しているということですね。

 ボーナス補填を含めて考えると、一般的な世帯での年間の貯蓄額は17.6万円ということになります。これでは資産運用をするのは非常に厳しいですね。

 そして、公務員や会社員世帯では多くの場合、1年で大きく年収が上がることはありません。

 ・年功序列

 ・終身雇用

 このような給料形態をとっているからですね。勤続年数に応じて少しずつ年収が上がっていき、30代~40代にかけて、一般的な平均年収(450万円)を上回り、定年退職付近で年収800万円ほどになるということです。

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出典 スタディサプリ

支出の管理をして投資資金を作る

 年間資産増加額を増やそうと考えた時、収入が増えないのであれば、支出を減らすしかありません。

 ・住宅費

 ・食費

 ・光熱費

 ・日用品費

 支出を減らす場合、このような基礎生活費を減らすことはおすすめできません。生活の質が下がってしまうからですね。

 ・ストレス

 ・不便

 ・時間の浪費

 基礎生活費を減らすことは、このようなことを招いてしまいます。明らかに使い過ぎている項目以外は見直す必要はないですね。

 ・通信費

 ・車両代

 ・保険代

 ・お小遣い

 ・趣味の費用

 このような基礎生活費以外のものは積極的に見直して削減する必要があります。特に、お小遣い、趣味の費用などは、贅沢費に当たります。贅沢費は必要なものですが、収入に合った費用を考える必要があります。

 月に3万円の貯蓄をしている世帯で夫の趣味に月3万円使っている、というのは、贅沢費が高すぎると考えてよいですね。

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支出を見直して家計をきれいにすることは、資産形成に繋がる。

YOHの考え

 公務員や会社員の資産形成の基本は支出管理だと、私は考えています。

 ・収入の増加に伴って生活水準を上げる

 ・副収入があれば、全額贅沢費に使ってしまう

 周囲を見ていても、このような世帯は非常に多いと感じます。

 生活水準を上げることや贅沢費を潤沢に使うことは、悪いことではありません。

 しかし、未来を考えずに刹那的にお金を使ってしまうことは、自分だけではなく、家族を不幸にしてしまう可能性があります。

 ・本当に必要なものか

 ・価格と価値のつり合いが取れているか

 私は、何かを購入する時はこの2点を必ず考えるようにしています。

 そして、この2点を考えた時、多くのものは購入するに値しないことが多いのですね。

 ・平均よりも少し多い収入

 ・平均よりも少ない支出

 ・元本毀損の可能性が少ない資産運用

 これを心がけているだけで、着実に資産を築くことができています。

 ・年収1,000万円

 ・過剰なまでの支出削減

 ・少しでも高い利回りを求めた、時間と手間をかけた資産運用

 多くの公務員や会社員にとって、ここまでの資産運用は必要ないのですね。ほどほどに働いて、支出管理をきちっとする。そして、緩く資産運用をする。これだけで、お金に対する心配は極端に少なくなります。

 その基本が支出管理だと、私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。

公務員や会社員の支出の目安については、こちらで記事にしています。支出の目安は年金がキーワードです。

fire-money.hatenablog.com

 多くの公務員や会社員世帯では資産運用は欠かせないものになっています。それについては、こちらで記事にしています。

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