YOH消防士の資産運用・株式投資

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公務員・消防士で金銭的余裕にある世帯とは

会社員の平均給与

 国税庁が公表している民間給与実態調査によると、給与所得者の令和元年度の平均給与は436万円。10年前と比較して30万円ほど上昇しています。

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出典 国税庁 民間給与実態調査

 給与の計算方法は単純で給与総額を給与所得者数で割った値が平均給与となります。

 ・平成21年 平均給与 405万円 税額  71万円 手取り 334万円

 ・令和元年 平均給与 436万円 税額 107万円 手取り 329万円

 平均給与は上昇しているものの、社会保険料率の上昇や各種税金負担の増加によって、労働者の手取りは減少しているのですね。

世帯の支出

 労働者の手取り平均は329万円、27万円/月ということになります。独身世帯やこどものいない世帯で生活していく分には十分な金額ですね。しかし、これは、ボーナスを含んだ金額なので、実際の月の手取りはこれよりも低くなりますね。

 ・329万円÷16カ月=20.5万円

 ボーナスが年間で4カ月分支給されると考えると、月の手取りは20.5万円。これが、労働者の給料事情に近い金額ですね。

 月に20万円以下の支出で生活するというのが、会社員で蓄財するためのモデルケースとなるわけです。

 ・20万円以下の支出で生活する

 ・ボーナスはないものとして生活する

 手取り20万円なら、独身世帯なら問題ないですが、夫婦世帯、こどものいる世帯では家計の工夫が必要となります。

 ・配偶者(妻)が扶養控除、社会保険料控除内で働く

 ・倹約する

 ・副業をする

 このような工夫が必要になるわけです。工夫をすればするほど蓄財は進みますが、時間との兼ね合いが重要です。

 ・100円節約するために1時間かける

 ・30円/日の電気代を節約するために、不便な思いをする

 これは工夫ではなく我慢になってしまいます。適度な工夫によって、貯蓄をしていくことが肝要です。

公務員・消防士で金銭的な余裕がない世帯とは

 ・40歳 年収660万円 手取り520万円

 ・520万円÷16か月=32.5万円

 ボーナスを除いた平均的な消防士の給料は32.5万円/月です。労働者の平均と比較して高水準ですね。(これは、各種手当によるものが大きいので、一般事務職の公務員で考えると、5万円/月少ない27.5万円/月と考えるのが妥当です。)

 しかし、平均的な労働者よりも多く手取りがある公務員・消防士で金銭的な余裕のない世帯は少なからずあります。

 ・過剰な保険加入

 ・限度額いっぱいの住宅ローン

 ・高級車

 ・配偶者(妻)が浪費家

 ・こどもへの過剰な教育資金

 公務員・消防士で金銭的な余裕のない世帯はこれらのいずれか、または複数が該当する場合が大変多いです。40歳を超えて貯蓄が全くない公務員・消防士の世帯は非常に多いのですね。

公務員・消防士の給与体系

 公務員・消防士は年齢によって大きく給料が変わることはありません。

 ・年功序列

 ・勤続年数

 ・階級

 給料体系はこの3点に集約されており、いくら仕事を頑張ろうが給料には反映されないのですね。そして、給料を決める一番の要因は年功序列です。

 階級による給与増加は民間営利企業と比較して驚くほど少ないのが公務員・消防士の給料体系の現状なのです。自治体によりますが、年齢が同じなら、階級が天地ほど離れていようと、年収は100万円ほどしか変わらないのです。

公務員・消防士で金銭的余裕のある世帯とは

 公務員・消防士は給料を自分でコントロールすることはできません。蓄財をするには、支出をコントロールするか、別の収入源を持つしかないのですね。

 ・共働き

 ・倹約家

 公務員・消防士で金銭的余裕のある世帯はこの2点が必ず当てはまります。

 ・配偶者(妻)が看護師

 ・配偶者(妻)が公務員

 これが、共働き世帯で最も金銭的余裕のある世帯のモデルケースですね。このパターンであれば、世帯年収は1,200万円を超えてきます。1人で年収1,200万円にするよりも手取りが多く、収入も非常に安定しています。

 ・浪費

 ・新築一戸建マイホーム

 限度を間違えなければ、このようなことがあっても、ガンガンと資産拡大させることができます。このような世帯で月の支出を抑えていれば、積極的な資産運用は不要ですね。お金に働いてもらわずとも、人生における金銭的な問題をクリアできますね。

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クイーンの協力があれば家計を安定させることができる

世帯での対策が必要

 公務員・消防士は給料をコントロールすることができません。成果によって給料が決まる仕組みではないからですね。

 公務員・消防士で資産拡大させていくためには支出を減らすか、別の収入源を持つしかないのです。

 ・支出を減らす

 ・別の収入源を持つ

 どちらが合っているかは世帯によって異なりますが、金銭的余裕のある世帯は両方をバランスよく取り入れています。

 ・配偶者(妻)が扶養内、社会保険料控除内で働く  

 ・過度な浪費をしない

 これだけで、年間100~200万円は貯蓄をすることができます。これ以上の貯蓄をしたい場合は、さらなる方法が必要です。

 ・配偶者(妻)にフルタイムで働いてもらう

 ・節約生活

 ・資産運用をする

 これらの方法を検討する必要がありますね。私が一番強いのは「配偶者(妻)にフルタイムで働いてもらう」ことだと考えています。妻が手取りで400万円を稼ぐのなら、VOOを2億5000万円以上保有している利回りと同じです。正に、人的資本をフル活用していることになります。(適切な表現ではありませんが、私の妻は、VOO2億5,000万円以上の人的資本があるはずです。正確な年収はわかりませんが・・・)

 公務員・消防士の給料は安定していますが、普通に生活して、普通に貯蓄しているだけではお金が貯まりにくいのですね。蓄財して金銭的余裕のある生活を送るためには、創意工夫が必要なのです。

 ご覧いただきありがとうございました。

 妻の保険に対する考え方はこちらをご覧ください。

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