オミクロン株
11月末から、新型コロナウイルスの変異ウイルスオミクロン株が世界中で警戒されています。日本の株式市場を見ると、11月中旬には日経平均株価が29,960円まで上昇しましたが、そこから短期間で2,000円ほど値を下げています。
短期間で2,000円ほど下げている日経平均ですが、オミクロン株だけが下落の要因ではありませんね。
・パウエルFRB議長の再任が決まり、金融政策が不安視
・米国国債利回りが上昇(FEB議長に銀行規制を推進しているブレイナード氏が選出されなかったため)
・世界投資家がキャッシュポジション確保のため、日本株を現金化する動きが加速
このようなことが、日経平均が短期間に2,000円近く値を下げた原因だと私は考えています。
直近10日の日経平均株価をグラフで見ても、11月末から大きく下落していることが分かりますね。
インデックス投資家にとっては大したことではない
米国株式と日本株式が大きく下がったことによって、多くの投資家は資産を減らしています。
・このまま下がり続けたらどうなるのだろう
・資産が半分ほどになるのではないか
下落局面は資産に余裕がある状況でも、このような不安がつきまといます。しかし、投資家にとって、資産を減らしている状況はネガティブな要素だけではありません。
・買い増しのチャンス
・狙っている個別株を安く買うことができる
資金力に余裕のある投資家はこのような動きをとることができるからです。これらの動きを狙う投資家は、個別株の選定に長けている方ですね。
一方で、長期投資家は、何もすることがないですね。
・時間分散
・銘柄分散
この観点から見れば、今の状況は積極的に動くような状況では無いからですね。ただただ、これまでと変わらない金融商品に淡々と資産投下すればよいのです。
限定的な下落局面では動かない
限定的な下落局面でインデックス投資家がしてはいけないことは、投資スタイルを変更することです。
・資産投下している投資信託やETFを乗り換える
・毎月の購入金額を減らす
・毎月の購入金額を増やす
・値下がりしている個別株を購入する
余程の資金余力が無い限り、こういった動きはしない方がよいですね。インデックス投資は、株価の動きを考慮しない投資手法だからです。ずばり言ってしまえば、株価の上下動を読むことを放棄しているのが、インデックス投資家なのです。
・短期的に株価の動きを考えることが全くできない
・とりあえず負けない投資をしたい
・時間とある程度の入金力はある
・増やした資産の使用目的が明確
インデックス投資家にはこのような特徴があるからですね。短期的に利益を求めない代わりに、長期的に安全に資産を増やすことを選択しているのが、長期投資のインデックス投資家なのです。
YOHの考え
インデックス投資は比較的簡単な投資手法ですが、誰にでもできる投資というわけではありません。
・長期投資への正しい知識
・長期的に右肩上がりの指数を選ぶ
インデックス投資で資産を増やすためには、これらの条件をクリアする必要があります。長期投資への正しい知識は、感覚的なものではなく、数字やデータに基づいた、確かなエビデンスが必要です。
・安定した入金力
・手数料負けしない金融商品の選定
そして、これらのこともインデックス投資には必要不可欠ですね。重要なのは株式市場と距離が近い状態を常に保っておくことです。そのためには、安定したキャッシュフローが必要です。その点で、インデックス投資は公務員、会社員と非常に相性がよいですね。
大切なのは正しい知識です。投資の知識は天気予報のように受動的に入ってくるものではなく、自分から動いて得る能動性が求められるのですね。
・何となく流行っているからはじめる
・インフルエンサーがおすすめしているからはじめる
これでは、一時的にうまく行っていても、今回のような下落相場に直面すると、投資を続けることが難しくなってしまうと私は考えています。
インデックス投資は投資期間が長くなればなるほど、資産規模は膨らんできます。膨らんだ資産は限定的な下落でも大きく資産を目減りさせてしまいます。その際に、正しい知識と認識を持っていれば、慌てずにインデックス投資を続けることができるのですね。
周りに流されることなく、淡々と資産を増やしていく。そのために株式相場が大きく上下動する際にインデックス投資がすべきことは、変わらないことだと私は考えています。
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