救急活動におけるプロトコルについて
救急活動でプロトコルという言葉があります。元々はパソコンなどの情報技術の言葉で決められた手順の規格という意味です。救急活動におけるプロトコルとは決められた共通認識という意味です。
救急活動は傷病者の容態によってプロトコルがあり、救急隊員であれば、誰がどんな状況で活動しても同じような処置をしなければいけません。
救急隊員の能力差によって、提供するサービスが異なっていることは、プロの仕事ではありません。新人だろうと、ベテランだろうと、市民からは同様の結果を求められるのがプロとして当然の仕事なのです。
そのために必要なものがプロトコルです。
プロトコルは地域差がある
プロトコルのもとになっているのがガイドラインです。救急活動のガイドラインは国から出せれる指針のようなもので、ガイドラインをもとに地域に合わせたプロトコルが作成されます。
これは、救急活動には地域差があるからですね。日本では救急車で10分走れば複数の救急病院がある都市部もあれば、近隣病院までどう走っても30分はかかる地域もあります。地域の実状が異なれば救急活動が変わってくるのは当たり前のことですね。
そのため、ガイドラインを大元として、地域の実状を踏まえたプロトコルを各地域で作成しているのです。
心肺蘇生プロトコル
救急隊員に必要なプロトコルは様々ありますが、最も重要なのは心肺蘇生プロトコルです。CPA(心肺停止)傷病者に対して行う処置が明確に決められています。胸骨圧迫の回数、AEDショックの回数、時間などが明確に決められており、プロトコルの手順に従って活動をすることになります。
これによって、経験の差異なく同じ活動をすることができるのですね。
しかし、実際の救急現場ではプロトコルを守れなかった救急活動が報告されてきます。
その原因は「イレギュラー要因によって、プロトコル通りに活動することが困難であった」というものです。
・時間的要因
・人員的要因
・外的要因
この3つによって、プロトコルどおりに活動できないことがあります。
例を挙げると、救急救命士は心肺停止傷病者の心電図波形によって、アドレナリンを投与する必要があります。(これは薬剤投与プロトコルです。)アドレナリン投与は点滴の準備、穿刺などに時間と人手がかかるので、多くの場合、救急車を停車させて処置する必要があります。しかし、病院まで3分で到着する場合、救急車を停めてまでアドレナリン投与は必要でしょうか。
多くの救急隊はアドレナリン投与するよりも、病院搬送を優先します。プロトコル通りにアドレナリン投与するよりも、少しでも早く病院での高度な医療を提供したいと考えるからですね。
そこには明確な判断が求められますが、重要なことは「傷病者の生存確率を上げる」という軸を持つことです。
CPA事案で傷病者の生存確率を上げるためにプロトコルがあるのと同様に、プロトコル通りに活動しないのもまた、同様の思いからなのです。
重要なのは軸を持つこと
株式投資において重要なのは軸を持つことです。軸を持たない投資で資産を増やすことは困難です。
・10年で資産を倍にする
・長期的に安定して資産を増やす
・毎月決まった額の資産投下を続ける
・米国株式投資を継続する
株式投資はこのように自分で決めた軸を持って行動する必要があります。そうしなければ、いろんなものに目移りしてしまいます。
・コモディティ
・先物取引
・FX取引
・暗号通貨
投資対象は数多くあります。そして、短期間で驚くような成果を挙げているものも多数存在します。これらの金融商品で成果を挙げている方は、これらの金融商品のことをよく学習し、軸を置いているからできているのです。巨大なリスクと引き換えに多くのリターンを得ているのです。
長期の株式投資に軸を置いている投資家が、興味本位に手を出してうまく行くものではありません。インデックス投資をしているけど、大きなリターンに興味がある、このような気持ちで成功するものではありませんね。
リスクとリターンは常に表裏一体なのです。
長期投資で大切なことは、自分の軸を持って貫くことです。
・含み損が出た
・大暴落
・減配
このような時でも、自分の信じた未来を信じて株式投資を続けることができる軸を持つことが大切なのです。