YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

老後破綻のセーフティーネットはマイホーム

マイホームか賃貸か

 社会人として働き、ある程度生活の基盤が出来てくると、誰しもが住宅問題に直面します。

 ・マイホーム購入

 ・賃貸住宅に住み続ける

 多くの方がこの2択のどちらにするかを考えることになりますね。公務員・消防士の場合で考えれば、マイホーム購入をする方が多い印象です。

 ・安定したキャッシュフロー

 ・身分保障

 このような要素が民間営利企業の会社員と比較して、多少の優位性があるからですね。マイホーム購入金額の目安は3,000万円~4,000万円です。定年退職まで勤め上げれば無理なく返済できる金額です。

 一方で賃貸住宅に住み続ける方も一定数おられます。

 ・利便性

 ・ライフサイクルの変化に対応するため

 ・大きな借金を背負いたくない

 賃貸住宅に住み続ける方はこのようなことに価値を見出しています。どちらがいいのかは人それぞれですね。どちらにも長所と短所があり、同じ属性であっても、考え方や捉え方が異なれば、選択肢が違ってくるのが住宅事情です。

年金受給について

 公務員・消防士、会社員にとって、老後生活の柱となるのが厚生年金です。

 ・平均標準月額×0.005769×厚生年金加入月=厚生年金支給額(平成15年4月以降)

 厚生年金支給額はこの計算式で金額を出すことができます。

 平均的な大卒公務員が定年退職(60歳)まで働いた場合の支給額を計算してみると、以下のようになります。

 ・45万円×0.005769×450=116万8,222円/年(厚生年金)

 ・78万円/年(国民年金)

 ・194万円/年(厚生年金+国民年金)

 これが大卒公務員が65歳から受給できる年金額になります。月にすると約16.1万円ですね。妻が専業主婦の場合、78万円/年を足した額になります。

 ・194万円+78万円=272万円(夫婦での支給額)

 夫婦2人で272万円、月に22.6万円使えることになります。

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出典 マネープラザ

年金受給額は減少していく

 2人世帯で月に22.6万円のキャッシュフローがあるのであれば、地方都市なら、賃貸住宅に住んでいてもそれほどお金の心配をせずとも生活していくことは可能です。それが、今の年金受給している世代ですね。

 しかし、今の30~40代が年金受給するころには、受給額は確実に減少しています。

 ・人口減少

 ・高齢化

 これらのことが進んで行くのは確実だかですね。

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出典 ダイヤモンドオンライン

 ・受給開始は70歳から

 ・受給額は今の60~70%

 今の30~40代が年金受給するころには、このようになっていると私は予想しています。

 ・272万円×70%=190.4万円(2060年の年金受給額)

 ・月15.8万円

 2060年には平均的大卒公務員が定年退職まで勤め上げた場合の、夫婦での受給額は15.8万円/月になるということです。

 これで賃貸住宅で生活するのはかなり難しいですね。家賃を6万円~7万円と考えても、8万円/月で生活するのは、よほど倹約して慎ましく暮らしていても難しい金額です。

 しかし、マイホームを持っていれば、15.8万円/月で生活することは十分可能です。

マイホームはセーフティーネットになり得る

 今の労働者世代は、年金受給額が減ることに対して、現役世代のころから備えておく必要があります。

 ・貯蓄を厚くする

 ・定年退職後もキャッシュフローを得られるようにする

 ・株式投資

 ・不動産投資

 このような備えをしておくことで、年金受給額が減少しても、一定の生活水準を維持できるようにしておくことが求められます。そして、マイホームはそのような備えになるのです。

 住宅費がかからなくなるということは、年金生活を送る上で大きなアドバンテージになりますね。ランニングコストがかかるにしても、賃貸住宅の家賃と比較するとかなり少額です。

 ・夫婦で15.8万円/月の年金受給

 ・マイホームのランニングコストに2万円/月

 ・13.8万円/月で生活する

 贅沢に暮らすことはできませんが、慎ましく生活することは十分に可能な金額ですね。

 このように考えると、マイホームとは、一定の貯蓄性を持っているということです。

 ・マイホームは割高

 ・マイホームは費用対効果が低い

 ・マイホームを持つと資産形成ができなくなる

 このように考える方もおられますが、マイホームは住宅という要素だけでなく、貯蓄性を含んだ金融商品と捉えることもできるのです。

 ・3,000万円のマイホームを購入

 ・定年退職までにローンを完済する

 ・退職金と再雇用で年金受給年齢まで生活する

 ・年金受給後は、マイホームで慎ましく暮らす

 マイホーム購入することによって、このような人生設計を取ることもできるのです。これは、難易度が低く、非常に再現性の高い人生設計と言えますね。

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マイホームは一定の貯蓄機能も有している。

YOHの考え

 私は、どちらかと言えば賃貸住宅派です。今も賃貸住宅に住んでいますが、マイホーム購入はしてもよいと考えています。しかし、購入条件に関しての視線はシビアです。

 ・条件に合う住宅があれば、マイホームとして購入する

 ・条件に合う住宅が見つからなければ、賃貸住宅に住み続ける

 住宅に関しては、このような価値観です。そして、賃貸住宅に住む以上は、老後に向けた資産形成を保守的にしておく必要があると考えています。ずばり言ってしまえば、資産運用と貯蓄をしてお金をできる限り増やしておくということです。

 しかし、マイホーム購入をすれば、老後の住宅事情の心配はなくなるので、お金を増やすスピードは緩やかにしてもよいと考えています。

 ・絶対に賃貸住宅に住み続ける

 ・絶対にマイホーム購入する

 このような考えは持たないようにしています。偏った考えをできるほど住宅に関する知識が無いからです。また、人生における選択肢の幅を狭めてしまわないようにするためですね。

 住宅に関しては、急がず焦らずが最もよいと考えています。