資産運用について
社会人で資産運用をしている人の割合は約40%と言われています。投資と言っても、内容は様々です。株式投資、不動産投資といった王道のものから、暗号通貨、FX取引。外貨預金や保険についても資産運用と捉える方も少なからずおられます。
私は資産運用と言えば株式投資だと思っています。
・手軽にはじめることができる
・長く続けることができる
・自分でリスクコントロールができる
・妙味がある
資産運用をするしないは人それぞれですが、「預金がダブついているので資産運用をしてみたい。」と相談を受けたら、株式投資を進めるでしょう。
不動産投資も消防士と相性はいいのでしょうが、株式投資のように簡単にはじめることはできません。
・一定以上のキャッシュ
・知識経験を有するアドバイザー
・レバレッジに対する耐性
不動産投資で安定的にキャッシュフローを生み出すには、これらが必要不可欠です。
不動産投資の最も優れているところは「借金をしてすることができる」ということです。はじめは1,000万円以下で小さくはじめるのがよいのですが、安定的にキャッシュフローを得ようと思うなら、銀行融資は欠かせません。
投資スケールを大きくすることによって、収益性も安定性も増すようになっているからですね。そういった意味では、株式投資よりも遥かにハードルが高いと言えますね。
消防士に人気があるのは外貨預金・保険商品
資産運用で消防士に大変人気があるのが、外貨預金と保険商品です。人気の理由は、保険営業マンの力によるものです。保険営業マンの方は消防署に非常に熱心に営業に来られます。
多くの保険会社の方が毎日のように来て、通路口に立って営業をしています。理由は、消防士は保険会社に取って非常に美味しいお客様だからですね。
・消防士は危険な仕事
・消防士は怪我が多い
・消防士も資産運用をしなければならない
このような営業トークで保険加入を促します。そして、保険加入とセットで外貨預金などの金融商品購入を進めてきます。しかし、保険会社の扱う外貨預金や金融商品については、資産運用と言えるものが圧倒的に少ないのが事実です。
・高い手数料
・複雑な商品設計
・胴元が必要以上に儲かる仕組み
・数字のマジック
外貨預金や保険会社の金融商品はこれらのスキームが確立されている商品が大多数です。中には投資適格商品もあるのでしょうが、株式投資と比較して探すのが非常に困難です。ここに捕まってしまっては、資産を増加させることは難しいものになってしまいます。
株式投資がなぜ消防士に向いているか
最も手軽にはじめることができる資産運用の株式投資は消防士と非常に相性がよいと考えています。その理由は「株式投資とは本能に逆らう行為」であるからです。
・含み損
・暴落
・減配
・資産減少
株式投資をしているとこれらのことを避けることはできません。株式投資をしない方はこれらに対して大きな恐怖を感じているわけですね。
投資をしているにも関わらず、資産が減っていく。それならば預貯金がいい、ということです。これは、危険から遠ざかるという人間の本能的な部分です。株式投資を長期でしていくには、この本能に抗う必要があるのです。
消防士は本能に抗うことができている
消防士は仕事において本能に抗うことの連続です。
・火事
・交通事故
・心肺停止傷病者
・水難事故
・自然災害
これらの事象に対応することが消防士の仕事です。火事を例に取ってみても、一般の人が本能的に危険と感じる火災現場から遠ざかる中、人間の本能に逆らって火災現場に向かっていかなければならないのです。
これがなぜできるのかと言うと、本能に逆らう練習をしているからです。日々の訓練や実際の火災現場に何度も行くことによって、危険を感じる本能に逆らっているのです。本能に逆らう方法は訓練して体験することによって身に付けることができるものなのです。
株式投資も本能に逆らう訓練をする必要がある
株式投資も最初から上手くできる人は多くありません。購入した金融商品の値動きに一喜一憂して、含み損が出ると心配になります。
・このまま下がり続けるのでは
・自分は高値つかみをしたのではないか
・金融商品の選択を誤ったのではないか
株式投資をはじめると、このような不安は誰しもが経験するものです。これは、確かな知識があっても間違いなく抱いてしまうものです。
株式投資は未来に投資するもので、過去のデータはあくまでも参考だからです。株式投資で資産を増やすためには、この不安に打ち勝つ必要があります。それこそが、本能に逆らう行為なのです。
・自分の選択に間違いはない
・長期的に見れば上がることは間違いない
本能に打ち勝って、このような思考に到達する必要があるのです。そして、この思考に到達するためには株式投資について確かな知識を身に付けて慣れる必要があるのです。これはすぐに身に付くものではありません。長期に渡って株式投資と付き合っていく必要があるのです。