楽天レバレッジNASDAQ-100
楽天投信投資顧問が2021年11月17日に新規設定する投資信託に楽天レバレッジNASDAQ-100があります。
・Nasdaq100がベンチマーク
・ベンチマークの2倍の動きを目標とする
・信託報酬0.77%
・為替ヘッジあり
先物取引を使うことによって、レバレッジをかけて運用していくため、短期的に大きなリターンを狙うような投資信託です。買い付け手数料は3.3%となっていますが、楽天証券で購入するなら無料です。
似た投資信託にiFreeレバレッジNASDAQ100があります。
iFreeレバレッジNASDAQ100
・Nasdaq100がベンチマーク
・ベンチマークの2倍の動きを目標とする
・資産総額747億円
・信託報酬0.99%
・為替ヘッジあり
楽天レバレッジNASDAQ-100と商品設計は同じですね。信託報酬に若干の差がある以外は差異はありません。
Nasdaq100は大変優れた指数で、投資対象としては非常に魅力的です。
Nasdaq100
Nasdaq100とは、米国の電子証券取引市場のNasdaqに上場する時価総額上位100銘柄(金融銘柄を除く)の時価総額平均荷重によって算出される指数です。Nasdaq総合指数は3000銘柄が対象であるのに対して、構成銘柄が厳選されているのが特徴です。
・上場がNasdaqのみ
・金融会社でない
・1日の出来高が20万株以上
・破産していない
・上場して2年以上経過している
Nasdaq100の構成銘柄はこのような基準をクリアしているのです。
・アップル
・マイクロソフト
・アマゾン
・アルファベット
・フェイスブック
構成銘柄上位はこのような企業となっています。
構成銘柄を厳選している分、Nasdaq総合指数やS&P500と比較しても、非常に高いパフォーマンスをたたき出していますね。
レバレッジについて
レバレッジをかけていると、きっちりと指数の2倍の動きをするわけではありません。レバレッジは先物取引によってかけているので、値動きは1日ごとになります。
株式投資では元本が10%下落して、次の日に10%上昇しても、元本毀損されてしまう特性があります。レバレッジをかけていると、その元本毀損が大きくなるのですね。
そのため、上下動をするようなボックス相場ではレバレッジをかけていると、投資成果が上がらないことが多々あります。
また、上下動を繰り返して徐々に上昇していくような相場でも、思ったほど投資成果が上がらないこともあるのです。
レバレッジをかけて大きな投資成果を上げることができるのは、はっきりとした指数上昇局面です。
このような場合は、大きな投資成果を上げることができますね。レバレッジをかけていないファンドと比較して、2倍以上の投資成果を上げることができています。
楽天レバレッジNASDAQ-100は投資対象となり得るか
楽天レバレッジNASDAQ-100はiFreeNASDAQ100と並んで、投資対象として検討してもよい投資信託です。
・レバレッジへの理解
・大きな値動き
しかし、投資対象とするには、この点を知っておく必要がありますね。Nasdaq100が大きな投資成果を上げているなら、レバレッジをかけた方が2倍の速さで資産形成ができる、とはならないのです。
レバレッジをかけた投資信託やETFは基本的に長期投資に向かないと、私は考えています。右肩上がりの指数でも、長期的に見ると全て上下動を繰り返しているからですね。
レバレッジをかけた投資信託やETFは長期投資ではなく、短期的に上昇局面の波をつかみにいって、投資成果を上げることが目的です。
YOHの考え
私はレバレッジをかけた投資信託やETFに資産投下していません。
・信託報酬の高さ
・値動きの大きさ
・元本毀損
このようなデメリットがレバレッジをかけるメリットを上回っていると考えているからです。また、レバレッジをかけて大きく資産を増やす必要性もないからですね。
・元本毀損しない
・大きな利回りよりも安全重視
このような投資スタイルを取っているからですね。
投資スタイルは人それぞれです。レバレッジをかけた金融商品は短期間で大きく資産を増やしてくれることも事実です。
内容をしっかりと理解して、自分に最適な投資をすることが、資産形成において大切なことなのです。
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