公務員や会社員の生涯手取り
公務員や会社員が得られる生涯賃金は2億円~3億円と言われています。もちろん、収入の差はあるので、あくまでも目安の金額ですが、多くの方にとって現実的な金額ですね。
・就労期間 40年間(22歳~62歳)
・平均年収 500~700万円
・生涯賃金 2億~2億8,000万円
このように考えると、納得のいく金額です。しかし、この金額全てを得ることはできません。
・社会保険料
・所得税
・住民税
このようなものが給料からは引かれるからですね。これらの合計でザックリと30%引かれるとすると、働いて得ることのできるお金は以下のようになります。
・40年間の平均年収 500万円
・生涯賃金 2億円
・各種控除 6,000万円
・生涯手取り 1億4000万円
・40年間の平均年収 600万円
・生涯賃金 2億4000万円
・各種控除 7200万円
・生涯手取り 1億6800万円
ここから分かるとおり、会社員やサラリーマンの生涯の手取りは2億円に届かないということですね。
生涯手取りで人生設計をする必要がある
金銭的な人生設計をする際には生涯手取りをベースに考える必要があります。一般的な地方公務員の場合、40年間の平均年収は600万円ほどです。そのため、生涯手取りは1憶6800万円になります。
仮に、65歳以降は年金のみで生活する人生設計をしていたとすると、22歳から65歳までの43年間を1億6800万円と退職金(1800万円)で生活する必要があります。
・設定期間 43年間
・キャッシュフロー 1億8600万円
・年間使用金額 432万円
・月々使用金額 36万円
月々36万円使えると考えると、普通に生活していく分には金銭的に余裕がありますね。
・新築一戸マイホームを購入する
・車は10年ごとに新車に乗り換える
生活費を抑えたり、配偶者にパートタイムジョブで扶養範囲内で働いてもらうなどをすれば、これらのことをしつつ、金銭的にそれほど困ることなく生活することができますね。
お金を貯めることに意味はあるのか
ここで考えるのが「お金を貯めることに意味はあるのか」ということです。
・結婚して、こどもを持つことができる
・新築一戸マイホームを所有できる
・車は10年ごとに新車に乗り換えることができる
公務員や会社員は普通に定年退職まで働けば、このようなことを人生で成し遂げることができます。慎ましく生活していれば、本当にお金に困ったという事態は訪れません。
老後の生活は年金受給だけで苦しければ、定年退職後もアルバイトをするなどして、生活していくことは十分に可能です。
このように考えると、公務員や会社員が多くの資産を保有することに意味は無いのでは、という考えを持つ方もおられます。しかし、私は公務員や会社員でもある程度の資産を保有しておくことは非常に大切だと考えています。
お金を貯めた方がよい理由
お金とは、本質的には使わなければ意味のないものです。資産が豊富にある=幸せとは限らないですし、お金はあの世に持っていくことはできません。しかし、使わずに持っているだけで人生にアドバンテージをもたらしてくれます。
・お金は持っているだけで人生の選択肢を広げてくれる
・お金は持っているだけでお金を生み出してくれる
お金を持っていることは、人生においてこのようなアドバンテージをもたらしてくれると、私は考えています。
お金は持っているだけで人生の選択肢を広げてくれる
お金は持っているだけで人生の選択肢を広げてくれます。公務員や会社員で負債があれば働き続ける必要がありますが、10億円持っていれば、働いてもよいし、仕事を辞めてもよいということです。
お金があることによって、人生の選択肢というのは増えるものということです。そして、お金があればあるほど有利な条件の中から選ぶことができます。
・資産100万円の人が住宅購入する場合、住宅ローンを組んで金利を払う必要がある
・資産10億円ある人は住宅ローンを組まずに住宅購入できる
住宅購入で考えてみても、お金を持っている方が、結果的にお金に対して有利な条件を選択することができるということです。
お金は持っているだけでお金を生み出してくれる
お金は持っているだけでお金を生み出してくれる性質があります。
・銀行預金
・株式
・債券
このようなものが保有しているだけでお金を生み出してくれるものですね。
株式を例に考えてみると、一度保有すると、追加で資産投下する必要無く、永続的にお金を生み出してくれるということです。しかし、株式などは価格が上下するリスク資産です。
・家計の総資産がマイナス
・日々の生活費はボーナスで補填している
このような場合、リスク資産を保有することはできません。負債を返すことや日々の生活の方が大切だからですね。しかし、お金に余裕がある場合、リスク資産を保有することができます。そして、余裕資金が多ければ多いほど、リスク資産を保有することがによって、資産がさらに増加していくことになるのですね。
YOHの考え
私は、お金を貯めることに意味はあると考えています。お金を使うことは間違いなく幸せな行為です。
・ギャンブルにお金をつぎ込む
・趣味に散財する
・ブランド品を買って周囲から注目を浴びる
このようなことは楽しい行為ですが刹那的です。このようなことで幸せを感じ続けるためには、お金を使い続ける必要があります。
・お金を保有していることでの精神的な安定
・株式の配当金
このようなものは、お金を保有しているだけで得られる幸せです。言い換えれば、お金を使わずとも得ることができる幸せということですね。
しかし、これを得るためには、ある程度のまとまったお金が必要です。100万円や200万円では効果を実感しにくいということです。
・1000万円の株式(利回り3%)から得ることができる配当金 年間30万円
公務員や会社員にとって、ここまで来ると、日々の生活で実感できるほどの金額になるということです。保有しているお金が生み出すもので贅沢をすることができるのですね。
これを突き付けていくとFIREに到達することになるのですが、FIREに関しては人それぞれですね。
・FIREする
・FIREできるけどしない
このような選択ができることは、多くの場合人生を楽なものにしてくれます。もちろん、人生にはお金よりも大切なことは数多くあります。
・健康
・時間
・友人
・家族
このようなものは、お金で得ることは難しいものです。しかし、全くお金がない状態では、これらのことを後回しにしてでもお金を得る必要がある場面があるということです。お金で得ることができないものを大切にするためには、お金を貯める必要があると私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
公務員や会社員にとっては資産1000万円が最初の目標となります。
資産1,000万円までの道筋はこちらで記事にしています。