YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

公務員とFIREは相性が悪いということ

働き方の変化

 ひと昔前までは週5日の平日は9時~18時まで職場で働くということが当たり前でした。しかし、現在の労働環境は大きく変わりつつあります。

 ・在宅ワーク

 ・時差出勤

 ・テレワーク

 このような働き方が急速に広がりを見せているということです。2020年から蔓延をはじめた新型コロナウイルスの感染予防対策としての働き方の変化によるところが非常に大きいですね。

 公務員の職場というのは時代の変化に柔軟に対応しているわけではありません。民間企業よりも一歩以上は遅れているという感覚です。しかし、時差出勤や在宅ワークなどの導入は比較的早かったように感じています。

 消防組織に限って言えば、私のような現場で働く救急隊員は在宅ワークやテレワークをすることはできませんが、日勤職員は時差出勤や在宅ワークを積極的に活用しています。

FIRE

 そのように働き方が変化していく中で、個人の仕事に対する考え方が大きく変わっているということです。

 ・ひとつの職場で定年退職まで勤めあげる

 ・有給休暇を使わずに働く

 ・残業をすることは頑張っているということ

 このような考え方は以前よりも減ってきているということです。特に20代~30代の若い世代ほどこのような考え方を持っていると感じます。若いうちからプライベートな時間を楽しむという感覚です。

 そして、その極端な例がFIRE(経済的に独立して早期退職する)という考えです。

 ・フルFIRE

 ・サイドFIRE

 FIREには大きく分けてこの2種類があります。フルFIREは完全な経済的自立と早期退職です。これから先、働かずとも生活をしていくことができる環境化にいることです。

 一方でサイドFIREは早期退職していますが、完全な経済的自立からは一歩引いた環境化にいることです。ベーシックライフにかかる金銭はあるがお小遣いを稼ぐために週数回の軽作業をするというのが表現として近いですね。

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出典 PR TIMES

 

公務員はFIREしにくい

 実際にFIREしている方でフルFIREとサイドFIREの割合を考えてた場合、サイドFIREしている方の方が多いですね。

 ・フルFIREよりも金銭的なハードルが低い

 ・資産取り崩し額を抑えたい

 このようなことから、FIREするにしてもフルFIREは非常にハードルが高いということです。そして、公務員に限って言えば、フルFIREだけではなく、サイドFIREするのもハードルが高いということです。その理由は仕事の潰しがきかないということです。

公務員の仕事は潰しがきかない

 公務員の仕事の欠点は潰しがきかないということです。ずばり言ってしまえば、他の職種についた時に公務員としての経験がそれほど役に立たないということです。

 ・医師

 ・看護師

 ・薬剤師

 ・大工

 ・プログラマー

 このような職種で働いている方は自分の手元に資格やスキルが残っています。そのため、同様の仕事を得ることができやすいのですが、公務員はそうではありません。

 ・公文書の作成

 ・市民対応

 ・人員調整能力

 このような公務員が主としている仕事は他の職種で活かせるケースが非常に限られているということです。私の場合を例に取ると、私は消防職員の救急隊員として働いています。

 ・救急救命士

 ・特定行為フルコンプリート

 このような資格を持っていますが、これらの資格は他の職種で役に立つかと考えれば、全くといってよいほど役に立たないですね。

 ・救急活動ができる

 ・救急に関する公文書の作成ができる

 ・火災調査ができる

 ・火災調査報告書の作成ができる

 このようなことも他の職種につけば全く役に立つことはないですね。このような経験をしていることは貴重ですが、直接的に役に立つスキルではないということです。

 公務員が時間をかけて身に付けたスキルというのは、他の職業に就く場合、直接的に役に立つスキルというのは非常に少ないということです。

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しっかりとしたスキルがないとサイドFIREは苦しいものとなる。

YOHの考え

 公務員でもFIREを理想としている方は少なからずおられます。しかし、公務員がFIREすることは会社員がFIREするよりもハードルが高いということです。

 ・フルFIRE・・・金銭的なハードルが高い

 ・サイドFIRE・・・サイドとして働く部分のハードルが高い

 公務員のFIREにはこのような問題があるということです。サイドFIREに関して言えば、仕事を選ばないのであれば達成することは可能です。

 ・アルバイト

 ・ギグワーク

 このようなことをすれば属性によりますが、資産5,000万円保有していれば人によっては十分に視野に入ってくるということです。

 しかし、今まで公務員として働いていた環境からアルバイトやギグワーカーとして働くことは簡単なことではありません。仕事というのは経験や慣れによって疲労度が変わってくるからですね。

 ・息の抜き方

 ・強弱の付け方

 ・かどの立たない方法

 このようなことは同じ仕事を長くしていればしているほど身に付けることができるということです。しかし、公務員から他の仕事をする場合、このようなことを一から身に付ける必要があるということです。これが大きなデメリットになるのですね。

 公務員がFIREするには非常に綿密に計画する必要があります。それは、金銭的な部分よりも就労部分において考える必要があるということです。

 ・公務員としての経験

 ・公務員としての能力

 公務員の中にはこのようなことに自信を持っている方が一定数おられます。しかし、公務員という肩書を外せば公務員としての経験や能力は全く役に立たないということを考えておく必要があるということです。

 ・ほかでも稼げるようなスキル

 ・公務員以外の経験

 このようなことを身に付けていなければ、公務員がFIREすることは難しいと私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。

 FIREについてはこちらで記事にしています。

fire-money.hatenablog.com

 公務員になって経済的によかったことはこちらで記事にしています。

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 預貯金と厚生年金だけでは老後は厳しいものとなります。

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