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【キングコング西野亮廣氏】貯金・投資・借金・どれが一番大切ですか?について

投資・借金・貯金どれを優先するか

 キングコング西野亮廣氏が自身のYouTubeチャンネル「親子で学ぶとっても大切なお金の話」で話した内容が話題になっています。

www.youtube.com

 ・子供に「貯金・投資・借金」でどれが一番大切だと伝えていますか?

 ・正解は投資か貯金

 ・貯金という答えだけは間違っている

 ・貯金が一番大切だと親が教えるからこどもは貧乏になる

 非常にザックリと要約するとこのような内容です。

 ※詳細な内容は動画の30分~45分あたりです。

 キングコング西野亮廣氏はお金持ちになるためには「投資・借金」を優先して行った方がよいとの考え方を主張していますが、それについて賛同できないという考え方を持つ方が多い、というのが私の印象です。

 私自身はキングコング西野亮廣氏の意見については「正しいケースもあるが、間違っているケースもある」と感じています。

 ・キングコング西野亮廣氏の動画の内容について

 ・どれを優先するかは人によって異なる

 今回は「貯金・投資・借金」について、この2点を中心に考えてみたいと思います。

キングコング西野亮廣氏の動画の内容について

 キングコング西野亮廣氏は動画の中で「貯金・投資・借金」で資産形成することについて、非常に面白い例えを用いて解説しています。

 ・こどもが食器洗いをすればお小遣いとして100円をもらうことができる

 このような契約を親とこどもがしていた場合、ほぼ全てのこどもは食器洗いをコツコツとして1日100円を稼ぐことを選択します。

 ・100円 × 365日 =36,500円

 1年間でこれだけのお小遣いを食器洗いによって得ることができるわけですね。

 これは、貯金によって得ることができるお金ということになります。

 しかし、西野亮廣氏はこの考え方が良くないということを主張しています。

 ・10,000円貯まった時点で食洗器を購入する

 ・食洗器購入後は、食洗器に食器洗いを任せて、自身は肩たたきで1日100円を稼ぐ

 このようにすれば、効率よくお金を増やすことができるということです。

 ・265日 × 200円 = 53,000円

 そうすれば、食洗器を購入した後は1日200円、年間53,000円を得ることができることになるということです。

 これは、投資によって得ることができるお金だということです。

 そして、借金をすればさらにお金を得ることができると主張しています。

 ・はじめに10,000円を親から借りて食洗器を購入する

 ・食器洗いは食洗器に任せて、肩たたきを自分で行う

 このようにすれば、最初から1日200円を得ることができるということです。

 ・365日 × 200円 =73,000円

 ・73,000円 - 10,000円(食洗器の借金) = 63,000円

 食洗器購入のための借金をすれば、1年間でこれだけの金額を得ることができるということです。

 表にすると以下のようになります。

   

 同じ労働力を使っているにも関わらず、年間の収益にこれだけの差が出ることを考えると、借金をするのが最も良い選択肢であるということです。

どれを優先するかは人によって異なる

 この動画を見た時に私が感じたのは「西野亮廣氏の言わんとしていることは理解できるが、誰しもにとって借金や投資が正解ではない」ということです。

 というのは、資産形成に何を求めるのかは人によって異なるからですね。

 ・100万円の元手を1年間で1,000万円にしたい

 ・1,000万円の元手があり、10年で1,100万円にしたい

 この2つの場合、「貯金・投資・借金」のどれが正解であるかは変わってきます。

 ・100万円の元手を1年間で1,000万円にしたい

 このケースであれば、貯金というのは不正解で、借金や投資が正解となります。目的達成のためには、とにかく大きなリスクを取る必要があるからですね。

 ・1,000万円の元手があり、10年で1,100万円にしたい

 しかし、このケースであれば、借金というのは不正解ですね。リスクを取る必要性はないからです。貯金だけで十分に達成することが可能な目標であるということです。

 このように考えると、西野亮廣氏が言っているのは、少ない労力や元手で最も早く資産形成する方法に過ぎないということです。

 ・時間がかかってもいいので安全に資産を増やしていきたい

 ・最大限資産を拡大するのではなく、確実に元本を増やしたい

 このような考え方を想定していないということです。

 そして、このような考えで資産形成をしている場合、借金をする、ということは不正解となります。元本毀損するリスクが最も高いからですね。

 西野亮廣氏が主張しているのは、資産構築速度だけをフォーカスした考え方です。しかし、実際には元本毀損などのリスクを考慮する必要があります。

 ・貯金 > 投資 > 借金

 そして、元本毀損などのリスクだけを考えた場合、大切な順番というのは上のように、西野亮廣氏が主張と逆になるということです。

どちらが重いのかは状況によって異なる。

YOHの考え

 今回はキングコング西野亮廣氏が自身のYouTubeチャンネル「親子で学ぶとっても大切なお金の話」で話した内容について考えてみました。

 西野亮廣氏はお金を作るためには「借金・投資」が非常に大切で、「貯金」だけは不正解であるという考え方を主張しています。

 前提条件として、この動画は西野亮廣氏が自身の書籍を宣伝するのを主な目的としています。

 ・貯金という誰もが思いつく考えは不正解

 ・借金という逆張りこそが正解

 ・周囲と異なる考えを主張することで注目を得る

 このようなことで自身の書籍に注目を集めるために、動画が作られているということを視聴者は認識する必要があります。

 西野亮廣氏も実際には、資産形成で貯金が全くの不正解であるとは本当には考えていないでしょうし、こどもに教えてはいないでしょう。

 私自身がこども(YOH3姉妹)に「貯金・投資・借金」のどれが資産形成で大切かを教えるのであれば、貯金であると教えます。

 そして、投資や借金での資産形成については、そういった選択肢があることを自分自身で考え出して欲しいというのが親としての願いですね。

 実際の資産形成において、「貯金・投資・借金」でどれが大切であるかは目的や目標によって異なります。

 ・絶対に貯金が大切

 ・絶対に投資や借金が大切

 資産形成においては、このような考え方を持ってはいけないということです。

 ・しっかりとした目標を持つ

 ・目標に適した資産形成方法を選択する

 資産形成においては、このように考えて柔軟に対応していくことが必要であると私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 ひろゆき氏と荻原博子氏の動画についてはこちらで記事にしています。

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 資産形成において貯金は大切ですが、それだけでは厳しい立場になる可能性があるのが今後の日本です。

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 資産形成ができていなければ90歳まで働くことになるかもしれませんね。

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